南米の10番が揃えばバルサに敵なし
■ 目次
再生したメッシー
今シーズンのメッシーは、昨シーズンやブラジルW杯の時とは大違いのパフォーマンスを見してくれている。正直、最近の半年ぐらいのパフォーマンスを加味して、今回の移籍市場での放出を考えたファンもいるのではないだろうか。かつてのバルサのエースである、ロナウジーニョと同じ道を辿ってる不安は拭えなかった。
しかし今シーズンは顔周りもシュッとしており、動きも全盛期ほどではなくてもしっかり動けている。要所要所で見せる守備や効果的な攻撃に、ファンの期待感は昔同様に戻ってきてるだろう。
キープ力、ドリブル、スルーパス、裏への飛び出し、シュートと全てがハイレベルなプレーを見してくれている。攻撃に関してほとん不安要素がなくなった事により、世界のナンバーワンに返り咲く瞬間も、ほぼ目の前にあると言って間違いないだろう。
こんなメッシーをバルサファンは待っていた。
覚醒間近のネイマール
昨シーズンのバルセロナでの活躍は、期待感を加味して総合的に言うとまぁまぁというレベルであった。1年目のシーズンという事もあって、バルサファンも温かい目で見ていた部分はあったから、不満の声はあがらなかった。
今シーズンも昨シーズンと同様のパフォーマンスなら、ブーイングを浴びる場面が出てくるかもしれないと感じていた。ブラジル代表の中では存在感があり、頼れるエースだったが、バルサの中ではイマイチな出来であった。
しかし今シーズンは途中出場で、プレーする時間が短くても存在感は半端なく、バルサに2人目のエースが誕生しようとしている。
個人技は前からあったが、周りとの連携がとても良くなった。特にメッシーとの連携はとても良く、二人揃った時は足し算ではなく、掛け算のように良い相乗効果を生み出している。
後は、得点という部分だけだろう。チャンスで決めれない部分がメッシーに比べると多くあり、決定力に不安は隠せないが、現段階ではプレーシーズンからよく決めてくれている。もしもゴール数が伴えば、世界のトップ3入りも間違いないだろう。
楽しそうにプレーしているネイマールは、ファンも見ていて幸せになるものだ。
二人のコラボレーションは無限
「メッシーとネイマールが揃えば無敵ではないか」と思ってきているのは、私だけだろうか。ここ数試合の二人の連携は、メッシーとイニエスタの崩しの連携と、全く見劣りしなくなっている。
ワンツーの崩し、飛び出しに対してのスルーパス、ポストプレーでのくさびのおとしなど、この二人なら様々な場面で役割を交代しても、プレーの質は落ちないだろう。それゆえに相手の警戒は、ドリブル、スルーパス、ワンツーなど数えきれないほどのバリエーションを考えて守らなければならない。
もはやこれは、守備不可能に近いだろう。唯一出来る事は、スペースを消して数的有利を作り出す事しか出来なくなるだろう。
アルゼンチン代表とブラジル代表で10番を付け、キャプテンである二人が同じチームでプレーをするのは歴史的に見ても初めてであろう。またお互いに敬意があり、インタビューで実力を認める発言をして、ブラジルW杯では、南米の最大のライバルなのにお互いのチームの応援をしているのは、とても奇妙な事と感じたファンはいただろう。
今シーズンの二人のプレーを見ていると、本当にお互いを信頼し、ゴールが決まった時などの笑顔には、真の友人と感じさせてくれる。
このまま仲良く、お互いに高めあったプレーをしてくれるのに期待したい。ここにスアレスが加わって、バルサの今シーズンの結末を明るくしてほしいものだ。