《疑問》現状ショートカウンターの戦い方が一番良いのか?

コメント欄に疑問があったので見解を書いておきます。

「レト」さんより

「メッシとイニエスタを欠いた今、チームは試合を作れる選手がいませんね。ブスケツも守備で暴走するなど試合を任せられる状況にありません(もともとメンタルは強くない選手ですが)。守備陣形をもう少しコンパクトにしてショートカウンター主体で負傷者の復帰まで凌ぐしかないんじゃないでしょうか。」

レトさんいつもコメント残しありがとうございます<(_ _)>

見解・回答

確かにイニエスタとメッシ不在で、中盤で試合を作れる選手が今のバルサにはいません。特に、イニエスタ不在はとても大ダメージだと思います。バックラインからの縦パスを受ける選手がおらず、最終ラインのビルドアップ時に安心して預けられる選手がいないので、ボールロストが多かったりドタバタな試合になりがちになっています。

何かの記事の例えで車に例えたら、イニエスタはエンジンあり、メッシはトップギアと表現されていましたが、上手く例えられているなと感じました。トップギアの部分はラージョ戦ではネイマールが頑張ってくれた感はありましたが、それでもイニエスタとメッシ不在で前からプレスをかけてくるチーム相手に対処方法がないのがバルサの現状だと思います。

・現状ショートカウンターに切り替えても・・・

ショートカウンター主体のサッカーもエンリケバルサの1つ進化した部分であり、それに頼った方が勝てる気もするのは確かです。しかし、これもバルサの前線からのプレスで前線の選手の献身的な守備がある前提の話になるので、最近のバルサの前線の守備では後ろの7人がどんどんラインを下げられて、自陣で守備をするラージョ戦の残り15分になってしまいそうな気がします。特にビッグクラブなどの強い対戦相手ではその展開になりやすいと感じます。

昨季の一時期のようなカウンター主体で得点を奪うサッカーをやるにも、現状のバルサでは打ち合いになり1or2失点覚悟で得点を決めに行く結果になるかなと思います。

前線がしっかり守備をして最終ラインをハーフライン付近までしっかり上げて、敵陣地でコンパクトなプレスをかければショートカウンターも効果が倍増な気がします。ラージョ戦での4得点目のブスケツのヘッドからスアレスが抜け出して、ネイマールが決めたシーンの再現がベストなのですが、それをするうえで相手を自陣深い位置まで下げさせなければショートカウンターの効果も薄くなるでしょう。

相手のCKやセットプレーや押し込まれた時のバルサのカウンターは自分の中では攻撃のオマケ程度での話で、これを初めから狙うバルサでは勝てないと感じます。そこまでバルサの選手は器用なことは出来ないと思います。

・第1はパスサッカー、第2にカウンター主体と自分達で使い分ける

それよりも基本はパス回しで崩すサッカーを第1に掲げて実践し、それでも無理ならショートカウンター主体のサッカーに移行するべきだと思います。試合をしている選手達が一番ピッチ内での厳しさは分かるでしょうから、試合途中にプラン変更を用いて勝ちに行くのがベストな気はします。

今のバルサは相手の前線からのプレスでボールを回せず、苦しい中速攻で得点を狙っているのが現状であり、全てが後手に回っているのが悪循環になっていると思います。これはバルサの攻撃的なサッカーとは真逆であって、常に自分達が主導権を握って仕掛けるサッカーではありません。

もしイニエスタとメッシ不在でパス回しが出来なくショートカウンター主体のサッカーに切り替えるなら、ルイス・エンリケが選手全員にはっきりとやるサッカーの変更を伝えることが必要です。その為の前線からのプレスだったりコンパクトな守備でひっかける所を、チームとして1つの方向に向いていかなければいけないでしょう。

今のバルサにはそれが出来ておらず、全てが中途半端なまま試合の時間が流れていき、最後は選手の個人の力で突破しているだけなので何とか勝ててるだけだと分析しています。

・打開策を考えながら、チーム全員でのサッカーが必要

最後にまとめると、自分の中ではパスサッカーをイニエスタとメッシ不在でもある程度可能だとは思っているので、その打開策を考え実行できるかが第1優先だと思います。それでも試合中にこの相手には厳しいと感じた場合は、ルイス・エンリケやその時のキャプテンがチーム全員にショートカウンター主体への戦い方の変更ありを明確に示す必要があると思います。

選手の質ならバルサの選手達は世界で1位だと思っている(過信しすぎな部分あり( ̄▽ ̄))ので、チームで同じ方向を向いて選手達のポテンシャルを活かしきれば、間違いなくパスサッカーでもショートカウンターのサッカーでも勝てるでしょう。

現状ルイス・エンリケの指示や戦い方が中途半端であり、後チーム全員でやらなければいけない攻守に甘えが見られるのが最大の問題点だと思います。誰かがチームに喝を与えて目覚めれば良い方向に進むとは思いますが、選手やコーチ含め今のバルサにはいない気もします。

もっと危機になれば今年の1月の始めみたいに目覚めるかもしれませんね。そこまでの危機は見ているのに心臓に悪いので、それまでにV字回復してくれれば嬉しいですが。現状チーム状態はなだらかに下ってる感が自分の中では強いです。

このままではイニエスタやメッシが復帰しても、大きな変化なくただ個の力が少し上がっただけで終わりそうな気がしています。11月のクラシコのレアル戦が最大の運命の分かれ道(審判の日)になりそうですが、このままなら昨季と同じようにベルナベウでは負けてしまい、敗戦の理由をメッシが万全ではなかったなどと言い訳を探すハメになりそうだなと感じています。

 
 

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