イニエスタ スペクタクルな申し子の現在は・・・

アンドレス・イニエスタと言えばバルサでの成功している選手に間違いはない。そのタイトル獲得数やチームへの貢献度は、バルセロナのMFの歴史上シャビの2番目と言ってもおかしくはない。

選手のプレーの特徴としては、変態的なテクニックの高さをベースとして成り立つ選手である。どんなボールでも止めてしまうトラップ、相手を置き去りにするドリブル、左右の足で送り出される精度の高いパス、視野の広さから来る判断の良さ、鬼とも呼べるキープ力などは、イニエスタの大きな特徴に挙げられる。

ペップ・グアルディオラが就任する頃からその才能は覚醒しだし、世界的に認められるフットボーラーの一人となった。それから長年に渡ってバルサファンの信頼を勝ち取り、現在でも大きく信頼を置ける選手である。

30歳となった現在では、少しプレースタイルが変化してきたと感じている。長年横でプレーしてきたシャビと組む事は少なく、ラキティッチと組む事により自分のチームにおける役割も変化しているのだろう。

チームを影から支えるイニエスタ

イニエスタの大きな特徴は、上記でも挙げたように圧倒的な攻撃力である。近年守備での貢献度は少なく、昨シーズンの守備における貢献度は正直、皆無に近いと私は思っている。昨シーズンは特に切り替えが遅い、体を張らない、守備時に走らない、ディフエンスラインのゾーンのカバーを全くしない、ハイボール時に何もしないなど厳しい言い方をすれば、アマチュア以下の守備だと私は感じていた。

しかしルイス・エンリケが就任した今シーズンは、攻撃時のポジションの位置が低い事もあってか守備での貢献が目立つようになってきた。むしろ守備に対しての意識が大きく変わった

守備時にサイドバックのカバーやディフェンスラインへのケアなど、守備のカバーするゾーンが大きく広くなっている。また、プレスの相手選手に対するチェックも速くなり、チェック時の激しさも昨シーズンとは比べ物にならないぐらい激しくなっている。

ラキティッチのプレーの特徴の一つであるゴール前への飛び出しを活かす為か、低い位置でブスケッツと共にゲームを作る事に重点を置いているように最近は見える。もちろん攻撃での貢献も、ベスト時に比べると少し見劣りはしてしまうが、それでも十分すぎるほどの貢献をしてくれている。

昔ほど目立った活躍を今シーズンはしていないと感じているバルサファンは、イニエスタのプレーをしっかり見て欲しいと感じる。攻撃は華麗で目立つ仕事だが、守備でも活躍するブスケッツやピケのようにチームには大きく貢献している。

これからはチームの中でのベテランという立場から活躍するイニエスタにもう1回、注目して試合を見ても楽しめると感じる。

 
 

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