完全復活まであと少しのシャビ
バルサの近年の歴史で暗黒時代からずっとチームを支えてくれた選手がシャビである。デコやファン・ボメルの加入などでメディアの予想スタメンから外れる事もあったが、最終的にはどんな状況でもスタメンの座を明け渡す事はなかった。
そんなシャビだが今シーズンは今までの所、スタメンの座を完全に新加入のラキティッチに明け渡す状況になっている。昨シーズンからブラジルW杯にかけてバルサとスペイン代表のチームが惨敗する結果と共に、個人のパフォーマンスにも疑問が投げかけられるようになった。
試合の流れでボールに多く触れ、試合をコントロールするのがシャビに求められる役割である。その影響力が下がり、コントロールできない試合が多くなったのが、バルサとスペイン代表で表面化してきた。
そのせいでシャビ自身もバルサの退団を考える事になるほど、大きな失望を感じさせた。一般的に、もう一線のレベルで活躍出来ないと考えられたシャビであるが、最近ではその声も変わってきたのではないだろうか。
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全てはピッチの上で証明するシャビ
開幕当初は足の怪我もあり試合に出る機会も少なかったが、最近では試合に出場する時間が多くなってきている。それはお情けなどではない。実力である。
最近のピッチで見せるシャビのプレーには合格点が与えられるレベルまでになってきていると感じる。コンディションが整い、試合勘が戻ってきた事でそれは成し遂げられている。
ゲームをコントロールする事に成功し、ボールタッチやパスの精度も良い状態に近づいているように見える。試合の中で良いプレーをする事により、周りの雑音は消えかかっているに違いない。
これからも練習をしっかりし、コンディションに不安なくシーズンを過ごしてくれれば、シャビの存在は間違いなくバルサの中で必要不可欠な存在になっているだろう。
シャビの不安点
実力は元々あり選手のクオリティには何も心配ないシャビだが、足の状態や年齢による体の疲れは不安な所である。昔は毎試合フル出場が当然であり、一時期はマシーンのようにフル活動していたが今では困難だろう。
何と言っても34歳と言う年齢になる事により、スタミナの落ちは仕方のない事だろう。現に今シーズンのフル出場している試合でも、試合終盤は足が少し止まっている場面は多くなっている。試合の結果が決まっている事はあったが。
だから、ルイス・エンリケが試合に出る時間を上手く調整する必要がある。毎試合に出場する事は出来なくても大事な試合や、怪我人の時に上手くカバーして出場する事が、シャビの今シーズンの主な役割になる事は間違いないだろう。