国王杯ベスト16 2nd 1/15 エルチェVSバルセロナ 試合評価

試合での問題点

守備のバックラインの裏へのボールに対して、対応があまりにもお粗末であった。まず反応しているのがセンターバックの二人だけというのが大きな問題であった。サイドバックの選手も裏へのスペースを埋めるのに一役買わなければいけない。2列目からの飛び出しにオフサイドアピールで一歩出遅れるシーンも改善の余地あり。

攻撃ではほとんどなかったのだが、あれだけ相手のサイドバックの裏を取れていたのに、そこからの横パスに正確性がなかった。中に入る選手の動きにも問題があるかもしれないが、横からのパス時に工夫も少なかった。アーリーとマイナスだけのクロスでは限界がある。

試合での良好点

チームの誰一人気を抜いた選手がいなく、集中して真剣にプレーしていた。なかだるみはあったものの、試合の行方がほぼ決まっている試合とは思えないほど良い試合をした。バルセロナの勢いのギアが1から2に変化していると感じれた。

中盤の二人(ラフィーニャ、セルジ・ロベルト)の出来が素晴らしかった。リーグ戦などでも起用したら面白い存在と感じれた。スタメンは難しくても途中出場で二人を競わせたら、バルサの中盤は意外にも安泰になるかもしれない。

バルサBの多くの選手が出場することになり、若手選手にとっては良い経験になった。プレー内容も悪い部分は少なく、悪く目立つシーンは誰一人いなかった。将来に期待したいカンテラがいっぱいいることは喜ばしい。グンバウは初耳であり、なかなか面白い発見だった。

選手評価

()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ

GKシュテーゲン(4)

セービングのシーンは少なかったが、しっかり相手のシュートを止めた。飛び出しと足元のプレーでチームを大いに助けてくれた。胸トラップからのパスは面白いプレーだった。

DFモントーヤ(2)

厳しめに評価したが、守備が悪すぎた。自分のマークでの競り負け、裏を何回もとられ、バルサのピンチシーンには必ずと言っていいほど絡んでいた。攻撃では合格点だったが。

DFバルトラ(3)

周りとの連携が感じられなかった。この試合は相手が相手だったので個人で止めれるシーンは何回もあったが、強豪との対戦では危なくなるシーンが何回も作られた。

DFマテュー(4)

先制ゴールやビルドアップなど攻撃では問題なかった。守備でのマークの受け渡しや、裏への対応が問題であった。個人では解決しないのでチームとの連携を高めてほしい。

DFアドリアーノ(3)

コンディション不足は否めなかった。守備では心は動いていても体は動いていないシーンが何度もあり、ファールが多くなった。攻撃でも正確性を欠いたプレーが多かったが、最後のゴールで良い方向に進んでくれれば良い。

MFグンバウ(3)

甘めに採点した。出来だけで言えば全然だったが、初めてのトップチームの公式戦デビューによって緊張でガチガチだった。顔の表情が固く、70分ぐらいまでは余裕がなかった。その後は何度か良いプレーを見していたので、このプレーを続けてくれれば。ちなみに体格と顔はベイル似だった(*^▽^*)

MFラフィーニャ(5)

試合を完全にコントロールした。個人では圧倒しておりボールも収まり、これだけの出来の良いプレーはバルサのトップチームで初めてであった。こんなプレーをするならルイス・エンリケの信頼も納得。

MFセルジ・ロベルト(5)★

試合の終始集中してプレーしており、気を抜いたプレーはなかった。パス回しとドリブルで相手の守備を混乱させ試合をコントロールし、ゴールも決め全てにおいて高いレベルのプレーをしていた。

FWアダマ・トラオレ(4)

1対1では圧倒しておりスペースがある中でのドリブルは、速い重戦車のようにも見えた。個人技で右サイドを支配し、右サイドバックの上がるスペースもちゃんと開けていた。

FWムニル(3)

あまり良いプレーは多くなかったが、時より良いプレーを見せた。ゴールがないせいかプレーに余裕がなく、常に焦っているプレーに見える。

FWペドロ(5)

この試合の影のMVPである。攻守ではもちろん大活躍だったが、何よりトップチームの選手としての格の違いを見せつけてくれた。試合終了まで気を抜かずプレーをして、キャプテンマークを付けたせいか、プジョルのように若手のお手本のような集中力が切れるプレーはなかった。

DFドウグラス(4)

周りにビッグネームもいないせいか、積極的なプレーが何度か見れた。少しづつこの選手のポテンシャルが発揮されつつある。4点目のアシストのシーンで、バルサファン的にやっと仕事した感は否めないが。

MFハリロビッチ(3)

全体的なプレーではそこそこの出来だった。シュートやワンツーなど何回か光るプレーを見せたが、継続性に欠けた感は否めない。しかし、ボールの持ち方やドリブルを見ると特別なものを持ってる感がある。

最後のまとめ

少し心配していたたるんだ試合をすることなく、エルチェを圧倒していた。選手一人一人のプレーも全体的にとても良かった。

試合をコントロールし、バルサの選手のメリットをいくつも見れることが出来た試合になった。ルイス・エンリケの指導がチーム全体に浸透している証明になる。

次はアトレティコとの試合になり気になる所であるが、シメオネのコメントからパクらしてもらえば「試合から試合へ」であり、リーグ戦のデポルティーボとのリアソールでの戦いに切り替えが必要だ。

 
 

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