日本代表の次期監督問題から見る日本人監督・コーチの世界からの遅れ

つい先日、日本サッカー協会はアギーレ監督との契約解除を記者会見で発表した。現在は後任の監督が誰かで、メディアは盛り上がりを見せている。

今回はそれにドップリ乗っかって、日本代表の次期監督はどんな人物が良いのか考えていきたい。

日本人の気質を理解している人は?・・・日本人!

次期後任にはもうすでに何人かの有力候補の人物の名前が挙がっている。その一部として、元鹿島のオズワルド・オリヴェイラ、元C大阪のレヴィー・クルピ、元磐田のルイス・フェリペ・スコラーリである。

いずれも日本で監督として指揮を経験したことがある、世界的にも経験豊富な監督たちである。日本代表を世界のトップレベルに上げるには、世界のトップレベルの監督を就任させたいことが理解できる人物たちである。

しかし、ここに日本人監督の名前が挙がっていないことがとても残念である。Jリーグ開幕前で、Jリーグの監督の引き抜きは出来ないとしても、優秀な人材はたくさんいる。

日本人の気質を理解しているという観点から見れば、日本人監督が最善策になる。4年体制で考えた場合、トルシエ、ジーコ、オシム、ザッケローニと近年では外国人監督が優先されて選出されているが、そろそろ日本人の監督の日本代表が見てみたいという願望はある。(岡田監督は急遽の就任だった為外してます)

 日本人監督は外国人監督より劣るのか?

采配や戦術面で、日本人監督が外国人監督より大きく劣っているとは私は思わない。日本人監督の中でも戦術で優れている人はたくさんいる。

しかし、経験という点で劣っていることは間違いないだろう。国際舞台で指揮した監督は数少ない。また、外国のトップリーグで成績を残した監督も皆無である。

最近では海外でコーチとして活躍している方や、コーチでも留学のように海外でのコーチ経験がある人材は増えてきている。

しかし、海外でのコーチ経験はあれども監督となった人は少ない。それが経験という点で、日本人監督が外国人監督より劣っている明白な部分である。

選手育成よりもコーチ育成が遅れている!?

ここまで日本人監督が見たいと言ってきたが、現実問題外国人監督に決まるだろう。日本代表が世界のトップレベルになるには、監督・コーチの育成が遅れているのかもしれない。

スペインではサッカーのコーチになる為には、どんな年代でもライセンスが必要になる。それはサッカーの育成という点だけではなく、人間の育成という点にも重視しているからだろう。

日本でもライセンスはあるが、それはある程度のチームを率いる時だけに必要なものであり、絶対に必要なものではない。選手育成も必要だが、監督・コーチ育成にも力を入れる必要性がある。

サッカーの育成は幼少時代からも重要であり、人間性を高める為にもしっかりとした講習を受けた人から教えてもらうべきである。教育という立場から、もっと重要課題と考える必要がある。

 
 

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