【番外編】現在のサッカーは“スペースを支配する”ことをしている!

「物事は知れば知るほど難しいんだよ」

僕はこんなことをこれまで何度か聞いたことがあります。

 

昔の僕はそうなのかもしれないと、何も考えずにうのみにしていました。

 

しかし、現在はその考えかたは違う!

と思っています。

 

ジェームス・スキナーというビジネスマンのお話のなかで、

物事はシンプルな言葉で表現できるということを知りました。それは

「先人の多くの人の知識や知恵のおかげで、物事はシンプルに表現できる」

ということでした。

僕はこのとき、これだ!と感じました。

 

サッカーもシンプルに表現できる方法はないかと考え、

現在のサッカーはこれをしている!

その考えに行きついたのでここでお話しします。

 

サッカーって難しくない?

サッカーってゴールを決めたら勝つスポーツなのに、

それまでの過程(試合内容)の話を難しいと感じたことはありませんか?

 

システム、戦術といった普段使わない文字、

デュエル、トランジションなどの耳にしないヨコモジ、

一般の人にとっては聞きなれない言葉が多くあります。

 

もしあなたが知らない分野で、意味の分からない言葉が出てきたらどうですか?

もう見る気が失せませんか?

僕はその時点で理解不能と思い、読むのを止めてしまうでしょう。

人によってはYouTubeをつけて好きなアイドル、お笑い番組でもみようと思うかもしれませんね。

 

物事はシンプルに表現できるのに、難しいはなしに聞こえてしまうのか?

それもジェームス・スキナーは教えてくれました。

 

その答えは「大人の教育」をしているから!!!

どういう意味だ?

教育に大人とか関係あんの?

と思ってしまうでしょう。

 

大人の教育には「難しいはなし」

難しいはなしとは、聞きなれないことばを使い、理解できないはなし

 

子供の教育には「簡単なシンプルなことば」

簡単なシンプルなことばとは、子供にでも理解できる分かりやすいことば

この違いが生じているのです。

 

しかしこれは事実なのです。

実感がわかないので例を出してみます。

 

 

目の前に1m幅の崖があるとします。それを飛び越えようとしています。

A親子とB親子がいます。

 

Aの親は先にジャンプしてみせて、

「僕と同じように“ジャンプしてごらん”」

と子供に言いました。

 

Bの親は先にジャンプしてみせて、

「人間は自分の体を地面から空中に上げるには体重の5割の力が必要で、

それはひざを使うというバネを使っておこない、

なおかつ1mの幅を進むには、進行方向の45度の方角に8割の力が必要だ。

そして体重移動はかかとから前にして、そのときに上半身も一緒に動かすんだぞ」

(この数字や理論は適当です!)

と子供に言いました。

 

どちらの子供が崖を飛び越える可能性が高いでしょうか?

 

子供の能力がまったく同じだと仮定すれば、

間違いなくAの子供でしょう。

 

“ジャンプ”というシンプルなことばですが、

1mのジャンプができる子供なら飛び越えることができます、

 

逆にBの子供といえば、

「人間は自分の体を~~~~~一緒に動かすんだぞ」

と難しいはなしを聞いていますが、

これが本当にできるでしょうか。

 

こんな物理の世界にいきなりまい込んだ話をされたら、

おそらく頭がこんがらがって、ジャンプすることすらできないかもしれません。

もしくは変なところに力が入ってしまい、崖に落ちてしまうかもしれません。

 

 

しかし残念ながら、大人というのは後者のはなしの方がすごいと思ってしまうのです。

なんかわからないけど難しそうだ、これはすごいぞ!

と思ってしまうのです。

 

大人に「ジャンプしてごらん!」と言うと、

凄いと感じる人はいないですよね。

 

そんな当たり前のこと言うんじゃねぇ!

そんなの分かってんだよ!

そんな簡単な説明でできるなら苦労しないわ!

と大人なら感じてしまうものです。

 

しかし、物事を理解して実行にうつすときに、

Aの子供とBの子供では、

Aの子供の方が、実行すれば崖を飛び越える可能性は高いはずです。

 

なぜなら誰もがわかることばにしているからです。

Bの親の話は多くの人には理解できないんです。

 

難しい話を理解せずなんかすごいと思っても、

それを実行にうつして成功する人はほとんどいなのです。

 

だからこそ、今回は

現在のサッカーはなにが行われているか?

というのを簡単なことばに説明しようと思っいました。

 

※実行という部分は今回関係ありませんが、

将来この話が生きる場面があると思うのでお話ししました。

 

コンパクトに戦うのが主流←オフサイドというルールによって

現在のサッカーはコンパクトに戦うことが主流となっています。

 

なぜこうなっているのか、不思議に思ったことはありませんか?

それは現行のオフサイドのルールがあるからです。

 

オフサイドのルールがあることで、最終ラインを高く保てば

自分たちが守る“スペース”を狭めることができます。

 

ということは、

現在のサッカーは“スペース”に関係があるのではないか?

 

そうです。

現在は“スペース”という言葉が重要なのです。

 

現在のサッカーは“スペースを支配する”⇒勝てる!

「スペースを支配する」

このことばこそが、現在のサッカーで行われていることです。

 

攻撃ではスペースを作るために、ピッチを広く攻撃しようとしています。

守備ではスペースを狭めるために、コンパクトに守っています。

 

なぜ攻撃ではスペースを作り、守備ではスペースを狭めるのか?

それは、その方がプレーが簡単になるからです。

 

攻撃では狭いスペースでの攻撃は困難になります。

守備では広いスペースでの守備は困難になります。

 

だから、簡単にプレーするためにはスペースを支配しなければいけません。

 

言い方を変えれば、

現在のサッカーはスペースを支配したチームの方が、

勝つ確率が高いスポーツになっています。

 

主流のサッカーはコンパクトな守備、カウンターの攻撃

世界のサッカーは現在コンパクトな守備、カウンターの攻撃が主流になっています。

 

なぜか?

コンパクトな守備でスペースを狭めて失点しないようとしており、

カウンターの攻撃で相手のスペースを突いて得点しようとしています。

 

サッカーは相手より得点を多く決めれば勝てるスポーツです。

「相手より得点を多くとる」というのは間違っていませんが、

これは“目的”であります。

 

この“目的”のために、

スペースを支配しようとしているのです。

 

バルセロナは自分たちのパス回しでスペースを作れる数少ないチーム

ここでバルセロナの話になりますが、

バルセロナは主流のサッカーとは違うサッカーをしています。

 

コンパクトな守備、“パス回し”の攻撃

を実践しています。

バルセロナも主流のカウンターサッカーすれば?

と思うかもしれません。

 

しかしバルセロナは基本的にパス回しの攻撃を実践するチームなのです。

チーム哲学の「ボールを支配して試合も支配する」という理由があります。

 

それともうひとつ、

バルセロナは自分たちのパス回しで意図的にスペースを作れるチームだからです。

パス回しで相手の守備を動かし、スペースを作れるチームだからです。

 

チーム哲学もあり、バルセロナはパス回しをおこなっていますが、

このパス回しの攻撃でスペースを作り、

勝利できるからパス回しのサッカーを実践しています。

 

バルセロナはそのパス回しができる選手を獲得していますし、

カンテラ(ユース)でそれができる選手も育てようともしています。

 

多くのチームは“意図的にスペースを作れない”から、カウンター攻撃しかない

他のチームもバルセロナのようにプレーすれば勝てるのでは?

そう、勝てると思います。

 

しかし、これが極めて難しいのがサッカーというスポーツなのです。

 

サッカーというスポーツはボールを扱うスポーツで、

体の一部ではないボールを体の一部のように扱うのはとても難しいです。

 

だからこそ多くのチーム、多くの監督は、

ボールを扱わないでいい守備から戦い方を作ろうとするのです。

 

コンパクトな守備を作り、守備は完成。

攻撃は・・・どうしようか?

自分たちに“意図的にスペースを作ることができるのか?”

「難しいし、相手が攻撃して陣形の崩れたスペースを攻めよう!」

コンパクトな守備からのカウンターサッカーが完成です。

 

だからこそ、多くのチームは似たようなサッカーになるのです。

攻撃でスペースを作れる、スペースを作ろうとするバルセロナは異彩を放つのです。

 

 

バルセロナのサッカーがいいとか、他のチームのサッカーがダメとかいう話ではないですよ。

面白い、面白くないという話でもなく、現実にこうなっているという事実を語っています。

 

まとめ

・現在のサッカーは“スペースを支配する”ことを行っています。

・“スペースを支配する”ことができれば勝利の可能性が高まります。

・バルセロナは多くのチームと違い、パス回しの攻撃で意図的にスペースを作れるチームです。

(最後はバルセロナをアピールしている感が強いですね^^)

 

先人の知恵や考え方も含めて、

この考えにたどり着いたバケンジのサッカーストーリーはコチラ

↓↓↓↓↓

【第一話】のびのびとプレーさせてくれ、ストレスなく何もかもが楽しかった小学時代

【第二話】本物のサッカーを教えてくれた監督との出会いによって起きた苦悩の中学時代

【第三話】サッカー観が全く違い話ができず、やっていけないと絶望感を覚えた高校時代

【第四話】サッカーを辞めて試合をみまくったことで、、サッカー観が固められた大学時代

 
 

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