CL準決勝2nd 5/12 バイエルンVSバルセロナ 試合評価

試合での問題点

後半はギアを下げ過ぎてしまった。勝ち上がりを前半で決めたのは確かだったが、攻撃の意思を見せなかったことでボールを保持することも出来なくなった。チームとしてただ時間が過ぎればという気持ちが強くなり、前線の選手と後ろの選手が完全に分離されてしまった。

試合の入り方は決して良くなかった。また、試合を通して前線からプレスをかけずに戦わなかったことは、試合のコントロールを失う一番の原因であった。守備陣形を固めてもパスを通され、ただ人数をかけて守っている感が強かった。慣れない戦い方だったこともあり、苦労することが逆に多くなった気がする。

何故にあれだけ守備意識が強く守っているのに、危険な所にパスを通されまくったのが少し謎であった。ブスケッツがわざわざ前にプレスをかけなくても良い所でも前に出てその裏を取られるなど、最後はゴール前で守るしかなかった。モチベーションがファーストレグの大量リードでMAXではなかったが、それでも危険な所はもう少し守れると思っていただけに残念であった。

試合での良好点

カウンターから効率性の高い攻撃で得点を奪えたことは完璧に近い攻撃であった。先制されても落ち着いて1点奪い、追加点も奪ったことで勝ち上がりは完全に決まった。前半のここまではある程度の完璧に近い試合だった。

選手評価

()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ

GKシュテーゲン(4)

失点の3つはどれもGKとしては止めるには難しいシュートであり、それ以外のシュートはきっちり防いだ。足元のプレーで少し引き付け過ぎ感はあったが、何度か素晴らしいパスを通した。試合後のインタビューで、後半のチームの出来の悪さに苦言を呈していた所が、チームと一緒にまだまだ成長しそうと期待できる。

DFアウベス(3)

前半の2得点を奪った後は守備一辺倒になり、持ち味を発揮する機会は少なかった。それなりに守れていたので、特に問題ナシ。

DFピケ(3)

ハイボールのはね返しなどゴール前で体を張って守れていたが、後半の時間が経つにつれてプレーの粗さが目立った。ライン統率ではほぼ問題なかった。

DFマスチェラーノ(4)

激しいプレスで後半も気を吐いた数少ない選手だった。バイエルンの攻撃を読んだパスカットは見事なものがあり、ハイボールでも体を寄せてしっかり守れた。2失点目のレバンドフスキーのマークは緩く感じたが、レバンドフスキーを褒めるべきだろう。

DFアルバ(3)

ほとんど攻撃をせず、バランスを取りながら守備に回った。対人で強さを見したり、素早いチェックで良い守備はあったが、攻撃がない分何か物足りなさを感じさせた。

MFブスケッツ(2)

中盤の守備の中心となり中央を固めなければいけないのに、何度も飛び出したその裏を使われた。セットプレーの守備ではマークのベナティアに何度もマークを剥がされ、ヘディングシュートを許してしまった。攻撃のつなぎでは悪い部分はなかったが。

MFラキティッチ(3)

前半は運動量豊富に前線にも顔を出し存在感があったが、後半はチームが守備に回るとともに存在感がなくなった。後半は前線に良いパスを送れず、押し込まれる要因の一つになった。

MFイニエスタ(3)

守備に大きく回り、攻撃ではほとんど仕事を前線に任せていた。プレスの意識は高いがチーム全体としてついてきていない時があり、チームとしてプレスのタイミングをもっと明確にする必要がある。

FWメッシー(3)

基本的にお休みの時間が長く、試合の入りはここ数試合で最悪に近かった。守備ではポジションを守りある程度守備していたが、攻撃面でチームをもっと助けてほしかった。攻撃のスイッチを握っている分、もっと強めても良かった感じがした。得点の起点になれたので仕事はしっかりしたが。

FWスアレス(4)

前半は前線で大きな違いを生み出し、リバプール時代に近いスアレスが復活している。2アシストの飛び出しとパスは見事であり、それ以外の体を張ってファールを受けたシーンはチームに一息つかせた。

FWネイマール(4)★

攻撃面では大きくチャンスを作ったわけではないが、しっかり2本のシュートを2本とも決めた。ゴールという結果を出し、その効率性がこの試合では一番欲しかったことであった。

FWペドロ(3)

チームの悪さと共に良いプレーは少なかったが、何度か右サイドでタメを作った。ポジションについた守備で、守備ブロックを構築させようてしていた。

DFマテュー(3)

投入すぐの失点はチームとしてマイナスだったが、プレー自体に悪い部分はなかった。

MFシャビ(3)

試合を落ち着かせる為だけのパスを送られることはなかった。チームの出来の悪さを止めることは出来なかった。

最後のまとめ

この試合自体に負けたことは悔しいが、最終的なミッションである決勝進出を無事に決めれたことが何よりも喜ばしいことである。

バルサ側からしたら多くの時間を主導権を握られたので良い試合ではなかったが、試合自体としては中盤争いなどを見ると面白い試合であった。バルサがギアを緩めすぎた部分はあったが。

今シーズンはバルサの残り試合は4となり、この内の3つを勝利できたら3冠獲得になる。あと1勝の所まで来ており、次のアトレティコ戦でまず勝利して、リーガの優勝を決めたい( `ー´)ノ

 
 

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