《質問》アウェーで強くなったのはなぜですか?
コメント欄に質問があったので回答しておきます。
に対して「レト」さんより
「ペップの頃に比べてアウェーにも強くなったのは前線が少人数でも仕掛けられるためにリスクを冒さず攻撃的にいけるようになったからでしょうか。」
見解・回答
リーガでのアウェイ戦での成績は現在18試合で、13勝3分2敗である。引き分けの相手はマラガ、ヘタフェ、セビージャであり、敗戦の相手はレアル、ソシエダである。
そもそもバルセロナは、なぜにアウェイで苦労するのかをまとめてみました。大きく3つに分けてみます。
1つ目は、相手サポーターの声援と相手チームに気合いが入っていることである。ホームのスタジアムで戦う相手は、サポーターの声援もあり気合いが通常より入っているように感じる。また、その歓声でバルサの選手が、少し弱気になりやすい部分がある。バルセロナは基本的にネガティブ志向が多いので。
2つ目は、アウェイのピッチの状況である。カンプノウのピッチは広く、芝のコンディションも綺麗で短く刈られて、水もまかれてボールがピッチを滑りやすい状況である。しかし、アウェイのスタジアムは資金面や管理のこともあり、ピッチの状況が良くなかったり、バルサにしては狭かったり、芝が長く水もまかれずボールが止まりやすいことがパスサッカーを実行するのに苦労する部分が出てくる。
3つ目は、最近では減ってきたがホームの場合は攻撃的なチームが多いことである。チームのラインが高かったり、前線からのプレスが激しかったり、攻撃時の切り替えがカンプノウの時よりも速く人数をかけたりと、失点のリスクが高くなり、先制点や失点する機会が増えることである。セビージャ、ビルバオ、オサスナなどの前線からのプレスが強いチーム相手では、歓声もあって苦労する代表的なチームである。
ホームびいきの審判の笛、移動による疲労感、移動も含めてのコンディション調整の難しさなども言えるかもしれない。
ここで話を戻してエンリケバルサのアウェイでの強さの要因は、正直完璧には分かりません。シンプルに答えると、前線の南米トリデンテも含めれば、ただただバルサが強いチームだからとも言える。たまたま運よく結果が付いてきているだけとも言えるかもしれません。
それでも考えてみると1つ目は、今シーズンのチームの失点数は大きく関係しているように思える。先制点を取られる機会が少なくなり、スコアでの後追いのアウェイゲームはほとんどなかった。それは「レト」さんが言う、前線の少人数で攻撃をしリスクを軽減していることも関係しているでしょう。変に焦って試合を進める展開が少なく、守備の安定感もあって1点取れば楽になる状況が多かったように感じます。
2つ目は、戦い方の変更も関係しているように感じる。パスサッカーに固執しないルイス・エンリケは、カウンターやセットプレーでの得点も増え、ピッチの影響もペップ時代より受けにくいサッカーをしています。
3つ目は、チームのメンタリティの復活のようにも感じる。アウェイでも敵のチームにメンタル面では負けていないような体のぶつかり合い、球際での激しさ、運動量の復活など、チームの戦う姿勢が全くホームチームに引けを取らないことがある。調子の良いチームはこれが当てはまるようになっているのが定石だけども。
結論は「レト」さんが言うように、守備のリスクを抑えつつも攻撃的に行ける要因は大きいと思います。エンリケバルサの戦い方が、今は大きくはまっているということの良い結果だと思います。調子が良く強いチームなので、アウェイでもしっかり勝てている気がします。
ペップ時代のアウェイゲームはリーグ戦では、
1年目が13勝3分3敗、2年目が13勝5分1敗、3年目が14勝4分1敗、4年目が11勝6分2敗なので、成績だけでは大きくエンリケバルサが良いわけではないです。4年目の最終年のアウェイで勝てないイメージが強いのは、ペップの戦い方の対策がはまってきたからのように感じます。そのイメージが強いのかもしれません。
回答ありがとうございます。
ペップの頃はCLのアウェーゲームはドローが多かったのに対し、
今季はバイエルン戦までトーナメント全勝だったのでアウェーに強くなった印象がありました。
ピッチコンディションに左右されるのは確かに今も変わらないですね。