今夏の2人目の補強 アルダ・トゥラン

バルセロナは今夏の2人目の補強選手になる、アルダ・トゥランの獲得を正式に発表した。移籍金は3400万ユーロ+インセンティブ(出来高)700万ユーロである。

今回は「アルダ・トゥランの加入について」のテーマです。

売り戻しを含む契約条項も意味は持つことはない

今回のアルダ獲得はバルセロナの会長選挙中という微妙な時期であり、会長不在時に合意したということもあり、どうやら特別に売り戻しの契約条項が付いている。

この微妙な時期の発表の背景には、アトレティコが8日までと売却の期限を設けていたこと、プレシーズン初日から参加させたいルイス・エンリケの希望が交錯しての発表であると考えられている。

新会長が決まる18日以降になる7月20日までは、10%減の3060万ユーロでアトレティコに売り戻すことも可能らしい。もしそうなれば実質バルサの損は340万ユーロになる。

前バルドメウ会長はアルダ獲得に満足しているらしいが、他の会長選挙に出馬している人はあまり良く思っていないとも言われている。もしかしたらラポルタ新会長になると、売り戻される可能性もあるわけだが・・・。

しかし、そんなことはまずあり得ないと断言していいだろう。今回のアルダ獲得の背景にはルイス・エンリケ監督の熱望から実現しているものであり、テクニカルスタッフ達が満足している獲得選手を、新会長が無視して売り戻す可能性はほぼないと考えられる。

ということで、アルダはほぼ間違いなくバルセロナの一員の選手となり、移籍禁止処分の影響で今夏の1人目の補強選手であるビダル同様に、来年の1月から正式に選手登録されてバルセロナの公式戦に試合出場することになるだろう。それまでは練習参加だけになると思われる。

アルダ獲得は必要?不必要?

今まで中盤の獲得の噂で名前が挙がっていたギュンドアン、ポグバ、ピアニッチ、コバチッチ、コケ、ヴェラッティなどではなく、アルダの獲得は最近のニュースであり、バルサファンにしては心の準備をすることなく獲得が決まったという感じである。

メッシやピケと同じ1987年代生まれということもあり、アルダの年齢は現在28歳である。もう少し若い中盤の選手の獲得を希望していたバルサファンの中には、アルダ獲得に不満の声もあるに違いない。また、28歳の選手に3400万ユーロという移籍金は高額とも思われ、その移籍金の高さにも不満の声はあるに違いない。

賛否の意見は色々あるだろうが、ルイス・エンリケの希望で決まった獲得選手なら間違いないとも思いたくなるものだ。自分の中では獲得前は少し反対だったが、獲得が決まったら全力で応援したいと思っているので、アルダ加入には選手層を厚くするという意味でも大きな補強になったとポジティブに捉えている。

その一番の要素は、元々中盤のセントラルの選手の補強が希望であったバルセロナだったが、アルダなら前線の右や左でもプレー可能かもしれないということである。南米トリデンテがいることで試合出場が困難で補強が難しいポジションは、バックアッパーに困っている状況であった。

ペドロしかいなく、デニス・スアレスの復帰がなくなった今、ルイス・エンリケはバルサBのアダマやハリロビッチやサンドロを昇格させる素振りもないので、アルダはアトレティコでサイドの高い位置でプレーしていたこともあり、ウイングの位置でのプレーも可能であろう。

プレースタイル的にネイマールのようなカウンターには向いていなさそうだが、ボールキープとテクニックとアイデアでサイドで起点を作れる選手である。連携と個人技でサイドを崩し、イニエスタのようにボールの支配率を高めたい試合で起用するオプションも考えられる。

中盤のセントラルの補強だけでなく、前線でもプレー出来そうなアルダの獲得は、バルセロナに間違いなくプラスに働くと信じたいものである。

ルイス・エンリケ就任後はリーガのライバルからの引き抜きが主流に

昨夏と今夏の獲得で大きく共通している点が、リーガのライバルチームからの獲得である。リーガでの実績ある選手の獲得は、対戦済みのバルセロナに馴染みやすいという利点もあるのだろう。また、スペイン語をある程度習得していると思われ、言葉(コミュニケーション)の問題も少ない。

昨夏の獲得選手ではブラボ(ソシエダ)、マテュー(バレンシア)、ラキティッチ(セビージャ)、出戻りを含めてラフィーニャ(セルタ)である。今夏ではビダル(セビージャ)、アルダ(アトレティコ)もリーガの実力者で名前が有名である。

バルセロナだからライバルチームの弱体化を狙っての獲得という意味合いより、リーガとバルサに馴染みやすいという点での獲得が大きいのだろう。そしてそれが実にはまっている。

昨夏に獲得したブラボ、マテュー、ラキティッチ、ラフィーニャの4選手とも期待以上の活躍をしたと言える。今夏の獲得した2選手も、同じように活躍してくれれば嬉しいのだが。

ルイス・エンリケ監督になってからリーガの実力者がバルサで活躍するシーンが多く、エンリケバルサの間はリーガのライバルチームからの獲得が相次ぐかもしれない。たまたま続いているだけかもしれないが( ̄▽ ̄)。

これに便乗してコケ(アトレティコ)辺りも欲しいが・・・、来夏のポグバ獲得を考慮したらあり得ないし、コケ自身もアトレティコを離れる意思はないのだろうな(>_<)

 
 

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