リーガ第5節 9/24 マラガVSバルセロナ 試合評価
■ 目次
試合での問題点
中央を固められた相手に対してあまりにもチャンスを作れない。ビジャレアル戦やアポエル戦と同様にチャンスを作れない事が多すぎる。戦い方を90分通して変えないのも問題である。ポジションチェンジだけではなく、配置の変更や出場するメンバーによっては、もっとスルーパスを積極的に狙うべきである。
ルイス・エンリケの采配に疑問がある。60分過ぎにサンドロとムニルを投入したが、この試合ではまだ動く必要がないと感じる。この難しい試合でネイマール以上にムニルが活躍するとは、私には到底思えなかった。ネイマールとペドロを変えたことによって、メッシーがより孤立してしまうと感じる。また、ベストに近いメンバーをスタメンで起用することにより、選手交代で流れを変える確かな選手はシャビだけに感じる。結果論になっている事は分かるが、控えとの実力差が大きい分交代は慎重に行うべきであった。
パスコースが少なく、激しいプレッシャーの中で、ボール回しすら困難になってしまった。中盤の3枚のパスの選択がほぼサイドの選手であり、相手にとっては少しポジションを修正する事で脅威を感じていない。サイドの選手の個人の崩しやフォローをもっと速くする必要がある。今日のような試合がこれからも何試合も訪れる時に、対処を取る必要がある。
試合での良好点
急造のバックラインだったが、ディフェンスラインは結構統率されていた。ピケを中心にボールの動きにより、明確にラインの上げ下げを行えていた。また、選手全員のカバー意識が昨シーズンより高く、この試合も無失点で終える事が出来た。
選手評価
()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ
GKブラボ(4)
セービングは安定しており、セットプレーのパンチングには助けられた。足元もプレスが掛かってもしっかり繋げれていた。
DFドウグラス(3)
デビュー戦でこの相手なら、一応及第点を与えられるだろう。連携や攻撃のバリエーションや守備の対応など改善点は山ほどあるが、まず「バルサデビューおめでとう」と言いたい。
DFピケ(4)★
ラインの上げ下げなどラインの統率は良く出来ていた。対人でも相手にやられる機会は少なかった。
DFバルトラ(2)
相手に攻撃の起点を作られていたのが大きな問題であった。相手のFWへのプレッシャーが弱く、ボールの処理にもヒヤヒヤする場面が何度かあった。
DFアルバ(2)
守備では良くやっていたが、ボールを多く触れていた分、攻撃ではもっと工夫が欲しかった。一人の責任とは言えないが、左サイドの攻撃が機能することは少なかった。
MFブスケッツ(2)
相手の攻撃が頭を超えるシーンが多く、守備では相手の思うつぼにはまっていた。攻撃でも前の選手に効果的なパスを送る事が出来なかった。
MFラキティッチ(3)
攻撃では精度の高いボールを蹴り、何回かチャンスを演出していた。守備でも体を張り、相手との接触プレーにも負けていなかった。
MFイニエスタ(2)
攻撃の中心として、相手のプレスに完全に封じられた。ボールロストが目立ち、焦りから判断が悪いシーンが何度かあった。
FWペドロ(2)
ボールに絡むシーンが少なく、裏への動き出しも効果的ではなかった。
FWメッシー(2)
中央でボールが貰えずサイドに開いてボールを受けていたが、相手の守備組織を崩すことはほとんどなかった。ボールを触る回数も少なく、ボールロストも目立った。
FWネイマール(2)
攻撃の中心として期待しているが、自由にプレーをさせてもらえなかった。何度か裏への飛び出しは良い場面があったが、全体的に低いパフォーマンスだった。
FWサンドロ(4)
一人前線で気を吐いていた。戦うメンタリティーが見れて、この試合では最も期待できる選手であった。
FWムニル(2)
サイドで何回かボールを受けていたが、効果的な攻撃は一切できなかった。
DFアドリアーノ(2)
サイドからのクロスは残念な事が多かった。病気明けの2試合目だから期待し過ぎるのは酷だが、展開的にサイドの選手には何か効果的な事をして欲しかった。
最後のまとめ
ライバルチームが勝っていた事を知っていた分、勝ち点3が欲しかった試合だったが、今日はマラガの頑張りと出来を褒めるしかないだろう。
マラガの出来は良かったが、その中でチームが90分間戦い方を大きく変えることなく、流れがバルサに来なかった事が気がかりである。
中二日の試合が続くので頭を切り替えて、次のグラナダ戦には確実に勝利して欲しいものである。