ビルドアップをさらに1段階上げる時がきた!①
チャンピオンズのBATE戦で久しぶりにバルサらしいポゼッションサッカーでバルセロナは勝利を収めた。しかし、BATEがバルサにボールを持たれても良しとしていたことで、楽にポゼッション出来た部分が大きかった。
今回は「ビルドアップ時に変化を求められる時は今」というテーマです。
■ 目次
ビルドアップ時に混乱に陥るバックライン
最近のバルサはバックラインからのビルドアップ時に慌ただしくなることが多い。それは対戦相手が前線から積極的にプレスをかけることによって、バックラインの選手に楽にプレーさせないことで陥っている。
昔ある解説者が言った「バルサ対策で一番有効なのは、バルサの4バックの選手全員に4人でマークをすればバルサは縦にパスを出せない」と言うことをほぼ体現されている。
しかし、バルサ相手に前線からプレスをかけてくるチームは数少なく、今シーズンまではそんな試合は数試合ほどしかなかった。これを実現させようとすると中盤や後方にスペースが生まれやすく、最終ラインを押し上げることで背後にもスペースが生まれてしまうので、とても勇気のある采配になる。
最近のバルサのポゼッションサッカーが出来ていないのは、対戦相手の前線からのプレスによってバックラインの選手が上手くビルドアップできずに、効果的な縦パスを送る回数が少なくなっていることが理由の1つとして挙げられる。
3バック体系になるも効果的なプレーは少ない
そんな相手にバルサもただやられているわけではなく、中盤のアンカーの選手(ブスケツ)がCBの間に入り3バック気味になり、バックラインのビルドアップを助けている。
これで最終ラインでのパスはある程度つなげるも、中継地点になるブスケツが中盤に不在になることで縦パスがつながりにくくなるのもバルサの課題になっている。中盤のセントラルの2人にはタイトにマークを付かれ、前線の選手もマークを付かれて簡単にボールを引き出せないでいる。
最近のバルサはバックライン、中盤、前線と3つのライン間が開きすぎている為に、パスを送ろうにも距離があり過ぎてつなぎにくくなっているのも問題である。守る方も距離がある為に、ボールが出てきても激しくプレスをかけやすくなっている。
決まり切ったビルドアップのパス回しから変則的に
バルサファンなら多くの人が知っているバルサのビルドアップの形は主に2つである。
1つ目は、BATE戦でも見せたSBが開いて高い位置を取り相手の守るエリアを広げて、バックラインで回しながら中盤の3選手が相手の間に入ってビルドアップする形である。
2つ目は、ブスケツがCBの間に入り3バックの形になり、最終ラインのパス回しを助けて、中盤のセントラルや前線の選手が中盤の位置でボールを受けることである。
この2つに共通していることは、バルサはビルドアップ時にポジションチェンジをほとんど行わないことである。メッシがいれば自由に中盤に下がったり、右から中央の位置に変更したりと変化を加えているが、これも若干ネタバレしてきている。
後方の7人はほとんどフォーメーションの自分の位置から大きく動き出すことはなく、対戦相手はもうプレスのかけ方や追い込みの形の対策が出来かけているようにも感じる。
かつてのオランダのトータルフットボールではないが、選手同士が頻繁にポジションチェンジやシステムの形を変更しなければいけない時期に来ているのは間違いない。
特に、CBの2人とアンカーの選手の3人は相手のカウンターを考えて攻撃参加は少ないが、周りの選手がフォローしながらもっと攻撃参加をすれば対戦相手にとってはサプライズになる。
バルセロナの選手達のパス回しの技術や戦術は高いものがあり、この先もある程度このままでも戦っていけるだろうが、対戦相手の前線からのプレス対策も踏まえてビルドアップを変則的に流動的にする時が来たように感じる。
お久しぶりです!
まったく話が変わりますが、ついに副審がレアル有利のジャッジしろ!的な指示?があったと訴えてくれましたね!これが真実なのかはわかりませんが、少なからず次のクラシコの主審、副審にはバルサ的には良い影響があるのかなと思っています^ – ^もちろん今頃か!とツッコミたいところですがナイスタイミングだったと思います!
他の試合でも少しでもレアルに厳しい判定になってくれれば嬉しいです(笑)