補強禁止処分がここでズッシリ響いてきたか!

ビルバオとのスーペルコパで敗れたことにより、バルサの年内6冠の夢は消えてしまった。ファーストレグの結果が0対4と大きく開かなければ、逆転は可能だったかもしれないと心の奥底で思ってしまうものだ。

そのファーストレグでは欧州スーパーカップの影響もあって、バルサの何人かの主力は休みを貰い、ベンチメンバーが起用されていた。もし主力メンバーを出していたらと感じてしまうのは自分だけだろうか。

今回は「補強禁止処分と苦境だが、上手い選手起用で乗り越えてほしい」というテーマです。

本来なら補強選手で補っていた

今夏にバルサはビダルとアルダを獲得しているが、起用できるのは来年の1月からである。補強禁止処分がネックとなり、ポグバ獲得の話も流れた・・・と思う。

シャビの移籍やペドロ退団におけるバックアッパーは、本来なら補強選手で補えていたに違いない。しかし、プレーできるのが1月からと大きな問題であり、特にシーズンの前半戦は苦労することが予想される。

「カンテラ選手で補えばいいじゃん」とバルサファンは思っていたのは違いないが、現実問題カンテラ選手と主力選手との力の差は大きい。サンドロ、ムニルはもちろんだが、ここにきてセルジ・ロベルトも少し微妙な立ち位置感はある。CBも人数はいるが、この数試合で評価を落とした選手が多い。

まだ夏のマーケットは開いており、普通なら急遽の補強選手の名前が数名挙がってもおかしくはない状況のバルサだが、今夏はそれが出来ない。現メンバーで抽選が仕組まれた感があるシーズンの前半戦は、乗り切らなければいけないのである。

マンネリ化も補強選手で違っていたかもしれない

最近感じられるチームのマンネリ化も、新しい選手が試合に出れていれば、選手間の競争という意味で違っていたのかもしれない。悪い意味で昨季と選手のメンツが、ほとんど変わらない状況である。

カンテラ選手を昇格させようにも、ポジションは埋まっているというより、実力不足感がある。例え昇格してきてもバックアッパー感があるので、主力がビクつくことはないだろう。

現在のメンバーをランク付けでおさらい

赤色はスタメンの主力、オレンジ色はベンチだけど計算できる主力、()は移籍する予想、ビダルアルダは除いているがオレンジ色

GKブラボシュテーゲン、マシップ

CBピケマスチェラーノベルマーレン、バルトラ、マテュー

SBアウベスアルバ、ドウグラス、(アドリアーノ)

MFブスケツラキティッチイニエスタラフィーニャ、セルジ・ロベルト

FWメッシスアレスネイマール、サンドロ、ムニル、(ペドロ)

起用する時に不安なベンチメンバーが多く、特にビッグゲームでは色付きの選手の11人を起用しないと、不安はさらにより一層大きくなる。そう考えると前半戦では安心して使えるメンバーがフィールドでは12人しかいない。後半戦はビダルとアルダが加わるので14人にはなるが。

正直ローテーションでコンディションをシーズン終盤まで考えているうちに、リーガでは前半戦で1位と勝ち点差で大差を離される可能性も無きにしも非ずである。前半戦のCLのグループリーグ突破と、国王杯のベスト16突破は出来そうだが。

現実問題ローテーションしようにも現在の不安定な戦いでは不安が大きく、特に前半戦はアウェイでリーガの強豪と戦うことが多い。なおさらローテーションでの失敗は、ルイス・エンリケの首を絞めることになる可能性はある。

それでもルイス・エンリケはローテーションの積極的な採用を絶対に止めそうにはないので、ローテーションで回すにしても多くて4人程度にとどめてほしいものである。それ以上だと戦力的に不安が出てきそうである。そんなことルイス・エンリケは百も承知だろうが、リーガが始まってからのローテーションには注目が集まる。

 
 

2 Responses to “補強禁止処分がここでズッシリ響いてきたか!”

  1. レト より:

    言葉足らずだったので補足させていただきます。
    スーペルコパでの失敗でローテーションに対する印象も悪くなりかねないので、
    むしろローテーションによるコンディション調整こそがエンリケの長所の一つであると、その点は今一度フォローしておくべきだと思いまして。
    スーペルコパでの選手起用や戦術に対して「もっと上手いやり方はあった」と思うのは変わりませんが、プレシーズンでの調整難航、控えのアピール不足、補強禁止等、同情する要素は多いですからね。
    監督としては大いに悩むところでしょうが、昨シーズン、万全なコンディションで完走できたエンリケならある程度上手くやってくれるんじゃないかと期待しています。

  2. レト より:

    スーペルコパでの大敗の一因が大胆すぎるローテーションにあったことは間違いないでしょう。
    ただし、昨シーズンも後半戦は固定気味に戦ってましたし、シーズン前半は過密日程気味とはいえ、今回みたいな中2日でのビッグマッチの連戦(+無用な延長戦)は存在しないので、今回の失敗はむしろ反省材料になった可能性もあるのでは。
    あと、前線の控えにはラフィーニャも入る気がします。
    セビージャ戦で試したばかりですが、あれ程存在感を発揮した控えは他にいなかったので。

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