15/16リーガ第10節 10/31 ヘタフェVSバルセロナ 試合評価

試合支配率

※赤色はバルセロナ、黒色はヘタフェ、白色は互角

20151031 ヘタフェ戦

・バルセロナ30分、ヘタフェ0分、互角60分

前半はほぼ互角の試合だった。先制点を奪った36分過ぎからバルサに余裕が見られ、徐々にバルサペースに。後半になると先制した余裕もあり完全にバルサペースで試合は進んだ。ボールポゼッションで試合をコントロールし、チャンスシーンを数多く作った。ヘタフェは後半終盤は前半から走らされたことで疲れが溜まり、攻撃に勢いがなくなっていった。

試合での問題点

ある程度試合全般をコントロールしたのは良かったが、最後のアタッキングエリアでの崩しには課題は残るものであった。後半は余裕もありSBが絡むシーンが多かったが、前半は数少ないチャンスしか作れなかった。ネイマールやスアレス頼みなど気になる部分はあり、この課題はこれからの試合をしっかりコントロールしながら少しずつ進歩していけば良い問題である。

試合での良好点

攻守共にフィールドプレーヤーの10人で戦うことが出来るようになってきており、全体的に心配な部分は少なくなってきた。この試合のように全員が必死に戦えばコンディションが悪くてもイーブンな試合になるはず。チームとしてまとまってきており、メッシ不在を感じさせなかった出来だった。

攻撃ではポゼッションサッカーの完全復活となる試合であり、ビルドアップでも安定していた。ブスケツの後方に下がる判断も良く、中盤や前線の選手のボールの引き出しの動きも良かった。3人目のフォローが出来ており、ヘタフェの守備陣の間でボールを受けても素早くさばくことにも成功した。悪いボールロストはほとんどなく、予想以上に一気にチーム状態が上がった感じがある。コパを休んで1週間の練習がしっかり効いた試合のように感じた。

守備でもプレスと囲い込みが出来ていたシーンが多かった。ヘタフェの攻撃を数的有利で奪い返すシーンがあり、守備でも改善が見られた。前線からのプレスも前半の始めの方はあんまりだったが、時間と共に良い守備が目立ったてきた。先制点はスアレスの守備からであり、後半には前線からのプレスがチームに定着していた。相手のSBの上がりにネイマールもしっかり下がってきたりと、守備でも全体的にに大きな向上が見られる試合であった。

ちょっと目についた選手

・バルセロナ

MFセルジ・ロベルト

約1週間ぶりの試合で少し心配していたが、そんな心配は皆無だった。2アシストを記録し、中盤でのシンプルなパス回しにドリブルと運動量豊富にピッチを走り回った。最後は右ウイングにも入り、後方だけでなく前の位置でも活躍してきた。今シーズンのバルサで最も躍進している選手だ。

FWムニル、サンドロ

良い試合の中で唯一入れなかった感があった2人であった。攻撃ではこの2人から脅かすシーンは少なく、スペースを空けることぐらいであった。まだまだ我慢の時間が必要であり、原点に戻りまずは必死に守備をしながら走ることから再スタートしてほしい。得点やアシストは徐々にでいいので、まずは個人の為でなくチームの為に出来ることをしてほしい。

 

・ヘタフェ

MFラセン

何度も中盤で攻撃のボールキープをし、ヘタフェのキープレーヤーの役割を担っていた。ヘタフェ全体につながるが、もっと後方の6人が攻撃に絡まないといけない。ラセンやSBがもっと高い位置でプレー出来れば攻撃力が上がり、順位も一桁を狙える攻撃陣と固い守備があるように感じた。テクニックのあるチームなので、もう少し攻撃的に進めても良い気が・・・。

最後に一言

バルセロナはとても良い試合を演じた。アウェイでの勝利での勝ち点3獲得も価値があり、無失点での勝利も良かった。良い部分が多くあり、バルサが徐々に上がってきているなと感じさせる試合であった。ここからも調子を上げながら勝利を積み重ねてほしい。

 
 

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