《質問》チアゴの出戻りの可能性とバルサBの不調について

質問があったので回答します。

「イル」さんより

「質問ですが1つ目はチアゴ・アルカンタラは将来的にバルサに戻ってくるのでしょうか?2つ目は昨シーズン、バルサBが不調だった一番の原因はなんでしょうか?3つ目はグリマルド、サンペル、ドンゴウ、バニャックあたりは数年前からも期待されていますが、現状のバルサBの選手の期待値をできればランクづけしていただけませんか?」

「イル」さん初めての質問ありがとうございます。カンテラ選手への質問が多いことから、バルサの下部組織であるカンテラ選手の昇格がもっと見たい感じですかね。

見解・回答

・チアゴのバルサ帰還は現状0に近いような

まずチアゴ・アルカンタラのバルサ復帰の話ですが、現状では可能性は極めて低いと思います。むしろ、0に近い数字と言えるでしょう。

チアゴは現在バイエルンでしっかり試合に出場しており、グアルディオラ監督のやるサッカーにも不満を覚えていないでしょう。自分自身をよく理解してくれるグアルディオラ監督がバイエルンを指揮する限り、バイエルンを離れることはないでしょう。

バルサ復帰の話が現実に進むには、3段階のプロセスを踏む必要があると思います。1つ目に、バイエルンのグアルディオラ監督がプレミアリーグなどで指揮をすることでチームを離れ、チアゴが新監督とそりが合わずに出場時間が確保できないことです。また、新監督のやるサッカーに大きく不満がある場合にも、ギリギリ当てはまるでしょうか。

2つ目に、チアゴ自身がバルセロナ復帰を希望するかです。今回の質問ではチアゴ自身がバルサに復帰したいかが1番重要なポイントですかね。シャビとイニエスタ時代が徐々に終焉を迎えているバルサでは、チアゴなら十分出場時間は確保できるとは思いますが、ローテーション含め常時試合に出場できるかは疑問です。バルサから移籍する時にもラブコールがあったマンユーなどが熱烈なアプローチをする可能性も高く、他のチームも獲得を狙う可能性は高いです。弟のラフィーニャと一緒にプレーしたいや、バルサへの愛着がありチアゴ自身が遠回しでも良いので、バルサに戻ってきたいという意思を見せる必要があります。

3つ目に、その時のバルサの財政状況含め、チーム状況がチアゴを獲得する必要性があるかです。誰かを獲得する場合、ある程度相思相愛でないと話はまとまらないのが定石であり、バルサが獲得に乗り出すかも1つの問題になります。

バルサがバイエルンに売り出したときは契約条項で移籍金が大幅に下がり、最終的には2500万ユーロという低価格で売り出しましたが、これからチアゴを獲得するならもっと上乗せの金額は必要になるでしょう。

復帰時期にもよりますが、現状のバブル状況なら3500万ユーロから5000万ユーロぐらいまでは必要と考えるべきでしょう。ここにマンユーなどの資金があるクラブが横やりを入れれば、もっと高くなる可能性もあります。バルサファンの間でも、そこまで高額のお金を出して復帰させる必要があるのかという議論にはなるでしょう。セスク復帰の時のように。

高額な移籍金やチアゴ自身の気持ちもあり、もしチアゴがバイエルンから移籍を望んでも他のクラブに行くと自分は思っています。特にプレミアリーグ辺りですかね。チアゴのチャレンジャー精神も踏まえて、バルサへの復帰はもうないと思っています。しかし、サッカー界では次の日に何が起こるか分からないので完璧に可能性が0とは言えず、バルセロナ復帰もあるかもしれませんね。

 

・バルサBの不調はモチベーションの欠如が大きいのかな!?

次に昨シーズンのバルサBの不調ですが、正直試合を見ていないので全く分からない部分はあります。でも、選手自体はドンゴウ、アダマ、ハリロビッチ、サンペルなどある程度のタレントがおり、ムニルやサンドロも途中でバルサBへと帰ったはずなので、選手自身の力不足というよりチームが上手く機能しなかったのが大きな原因でしょうね。

そのチームが機能しなかった要因は、トップチーム昇格がほぼ閉ざされていてモチベーションの低下ではないですかね。ムニルやサンドロは昇格を果たしたものの、他の選手はプレーする機会は何度かあったけども、継続して呼ばれる気配は全くなかったですからね。

また、バルサへの批判にもつながるのであまり言いたくはありませんが、3部に降格した今季の初めにバルサBの選手はレンタルなどの移籍も認めず、「自分達が降格させたのだから自分達の力で2部に昇格させるまで移籍は認めない」というニュースを聞いたことがありました。真実かは分かりませんが、そんな強制的な選手の意志を無視した雰囲気のあるコーチ陣やチーム状況では悪くなる一方だと思います。

バルサのトップチームでの成功を夢見るのは自由ですし、バルサでの成功に見切りをつけて他のクラブへ移籍志願をするのもまた自由だと思います。移籍志願者には、クラブがその選手の代理人と協力して選手の為に移籍をさせやすい環境を作るべきでしょう。

バルサBにはもちろん若手選手が多く在籍しており、バルサトップチームへの昇格は狭き門ですが、その最終的な目標やサッカー選手としての成功をイメージできない状況がバルサBの大きな失速につながっていると思います。

バルサBの有望選手達は降格したこともあり夏に移籍を希望して出た選手は多いですが、口には出しませんがチームの雰囲気が悪いのかなとも感じます。色々な要因や人間関係がそこにはあるとは思うので、内部の人でも完璧に状況を把握して改善することは難しいと思います。監督の交代やコーチ陣一新などがありきたりですが、有効なのかなと思います。

数年後か将来的には、ペップのようにシャビがまずバルサBやカンテラの監督を経験して、カンテラ選手の風当たりが良くなることに期待したいですね。あまり具体的な回答ではなく少し話もそれていますが、自分が思い当たるバルサBの不調はこんな所です。

 

・バルサB選手の期待値は極めて低いのが現状

最後にバルサBの選手の期待値(最高値100で採点)を付けたランク付けですが、名前の挙がっていたバニャック、グリマルド、サンペル、ドンゴウを現段階で付けると、

1、MFサンペル 10%

今のトップチームの状況なら中盤の選手はチャンスだが、ルイス・エンリケはグンバウの方が間違いなく気に入っている。また、ビジャノベンセ戦の最初の20分間ぐらい見た限り、成長している要素が全く見られない。むしろ、悪いイメージを付けられた気もする。セカンドレグのビジャノベンセ戦で出番があるかは分からないが、最後のアピールになる可能性もある。現状なら資金調達の為に冬でアーセナルに放出の可能性は高いかなと感じる。

2、DFグリマルド 3%

少し前にルイス・エンリケ批判とも思える発言で名前を聞くことにはなったが、この発言でクラブは放出の意志を固めたという噂も。個人的にはもう少し試しても良いとは思うけど、ルイス・エンリケが監督をしている以上、トップチームのバックの選手がほぼ全員怪我でもしない限りトップチームに呼ばれる可能性はないだろう。

3、DFバニャック 2%

マルティーノ時代に招集を受けたりしていたが、そこから名前を聞くことはなくなった。怪我なのかバルサBでも出場試合数は少なく、エンリケバルサのトップチームに呼ばれるDF選手が少ない中、声がかかる可能性はないかなと感じる。

4、FWドンゴウ 1%

意外にも感じるかもしれませんが、現状バルサの前線で昇格できる選手はいないと言えるでしょう。ドンゴウが悪いとかではなく、南米トリデンテ含め求められるレベルの基準が前線の選手には高すぎる。前線ならハリロビッチが1番候補であり、ムニルやサンドロもいることから昇格する可能性はほぼないでしょう。

少しシビア過ぎる評価にも思えるかもしれませんが、バルサの監督がルイス・エンリケならこれぐらいの評価だと思います。監督が代わると変動はあるとは思いますが、ルイス・エンリケはまだバルサの監督を辞めないでしょう。

最近では隣国ということもあって韓国の選手であるFWイ・スンウやMFペク・スンホの名前を聞きますが、この2人も現状のバルサなら厳しいと思います。今のバルサはカンテラを重要視しているという発言をしているだけだと思っています。バルドメウ会長も外から実力者を獲得するのが好きですしね。

でも、MFペク・スンホは面白い選手だと思います。プレー集しか見ていませんが、イニエスタのようなプレースタイルで両足蹴れるところも好印象です。イニエスタと同格とは言ってないですよ。1月から公式戦にも出れるはずなので、バルサBで活躍して来年のプレシーズンでアピールしてくれればと感じています。韓国の選手ということで日本のバルサファンの中には嫌悪感を感じる人もいるかもしれませんが、面白い選手なのは間違いないと思います。

 
 

2 Responses to “《質問》チアゴの出戻りの可能性とバルサBの不調について”

  1. イル より:

    ケンジさんありがとうございました!レトさんもありがとうございます!

    やはりカンテラの選手たちには厳しい状況ですね(>_<)また、バルサBも厳しいのですね(^^;
    常に結果を求められる中で勝利と育成のバランスを保つのは難しいとは思いますが、もう少しカンテラへの配慮がほしいですね!
    また質問させていただきます!

  2. レト より:

    今のバルサBは決定力不足に悩んでいるようですね。
    カンテラ軽視や極端なチームの若返り化などフロントの無計画な姿勢がそのままチームに影響したのかと。
    加えて3部以下はフィジカルの当たりが強いので相性の悪いバルサBは昇格どころかますます苦戦することも考えられます。

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