リーガ第7節 10/4 ラージョVSバルセロナ 試合結果
■ 目次
選手
バルセロナ 監督ルイス・エンリケ
スタメン
GKブラボ
DFアウベス、ピケ、バルトラ、マテュー
MFブスケッツ、シャビ、イニエスタ
FWムニル、メッシー、ネイマール
リザーブメンバー
ステーゲン、マスチェラーノ、アドリアーノ、アルバ、ラキティッチ、ペドロ、サンドロ
選手交代
59分ムニル→ペドロ、68分イニエスタ→ラキティッチ、80分ネイマール→サンドロ
欠場者
マシップ(怪我)、ドウグラス(怪我)、ベルマーレン(怪我)、ラフィーニャ(怪我)、モントーヤ(判断)、セルジ・ロベルト(判断)、スアレス(制裁)
ラージョ・バジェカーノ 監督パコ・ヘメス
GKトーニョ
DFティト、モルシージョ、バ、インスーア
MFバエナ、トラブオーラス、リカ、ブエノ、カクタ
FWレオ
コペーニョ、ファタウ、マヌーショ、ペレイラ、アキーノ、キニ、ホサベ
46分リカ→マヌーショ、46分バ→アキーノ、73分トラブオーラス→ホサベ
試合詳細
ルイス・エンリケが送り出したメンバーは、少しローテーションをしたメンバーであった。センターバックにはカンテラコンビのピケとバルトラ、左サイドバックにはマテュー、中盤には今シーズンでは初コンビになるシャビとイニエスタ、前線にはムニルがローテーションで起用された。
前半
バジェカスのスタジアムは凄い狭く、ピッチの状態が悪く、バルセロナのサッカーには相性が悪い状況であった。これは、対するラージョにも言える事になる。
ラージョは4-2-3-1の基本フォーメーションの中で、3-4-3や4-3-3や3-3-4のようにフォーメーションを変形させ、攻撃に重点を置いてきた戦いをしてきた。また、ラージョは予想通り前線からのプレスに高いラインを設定し、バルサのパス回しを封じ、自分達のボール保持率を上げようと挑んできた。
この戦術は、試合序盤から15分ぐらいまではとても有効であった。バルサのビルドアップを楽にさせず、パス回しに苦労する時間が続いた。しかし、ラージョには大きな不安要素があった。
それはディフェンスラインがガタガタであり、ボールウォッチャーになりがちですぐにディフェンスの裏を取られることである。特に右サイドバックが中盤に上がる事が多く、ネイマールは何度も何度も裏を取れている場面が見られた。また、2列目からの飛び出しにもマークが付かないので、シャビやメッシーが再三裏を狙う動きを見せていた。
この試合はピッチの状態かコンディションの状態か分からないが、バルサの選手のラストパスやフィニッシュに精度が不足していた。それもあって点を取れないバルセロナであったが、34分についに先制点をあげる。
ピケの1本の裏へのボールに反応したメッシーが裏に抜け出し、速さ、強さ、上手さを見せつけて、カバ-に入ったディフェンスとキーパーを攻略して、左足のループ気味で先制した。少し緊張が解けたバルサファンをさらにリラックスさせるのは、ほんの2分後であった。
36分に裏でボールを貰ったムニルから、これまた裏に走るネイマールに簡単にパスが通る。ドリブルで前に持ち出し、シュートレンジに入った所を右足でゴール左隅に流し込んで追加点をあげる。
その後も、裏を積極的に利用しようとするバルサがチャンスを何回も掴み、試合を決定づけるであろう3点目を奪えずに前半は終了した。
後半
後半になるとラージョは2人の選手を入れ替え、3-4-3や3-3-4とも呼べるほどさらに攻撃的に来た。
しかし、バルサのディフェンスラインが落ち着いていた事とラージョの選手のポテンシャルによって、ラージョに訪れるチャンスは少なかった。
逆にバルサはカウンター気味で、何度もチャンスを掴むシーンが増えてきた。60分にラージョの選手が退場して数的有利になった事により、それはさらに顕著に表れてきた。数的不利になっても前線からのプレスを止めずに、リスクを冒して攻撃したラージョには少し感激を受けたバルサファンもいただろう。
試合の流れは、チャンスにゴールを決めきれないバルサという流れのまま試合は続いたが、ラージョの戦った選手とパコ・ヘメス監督に改めて、サッカーの戦い方をレクチャーされたような感覚で試合は終了した。
真っ向勝負で戦ったラージョに、サッカーにおける勝利への執念とサッカーの面白さを再認識させられた試合であった。
試合結果
ラージョ0VSバルセロナ2
得点者
34分メッシー
36分ネイマール