15/16リーガ第14節 12/5 バレンシアVSバルセロナ 試合結果
■ 目次
試合結果
バレンシア1VSバルセロナ1
得点者
58分スアレス(メッシ)
85分サンティ・ミナ(バ)
選手
バルセロナ 監督ルイス・エンリケ
スタメン 4-1-2-3
GKブラボ
DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ
MFブスケッツ、ラキティッチ、イニエスタ(C)
FWメッシー、スアレス、ネイマール
リザーブメンバー
シュテーゲン、バルトラ、ベルマーレン、アドリアーノ、サンペル、サンドロ、ムニル
選手交代
なし
欠場者
マシップ(判断)、マテューとセルジ・ロベルトとドウグラスとラフィーニャ(怪我)、ビダルとアルダ(制裁)
バレンシア 監督ボロ(暫定)
4-1ー4-1
GKジャウメ
DFヴェーゾ、アデルラン・サントス、アブデヌール、ガヤ
MFパレホ(C)、サンティ・ミナ、バルボーサ、エンソ・ペレス、デ・パウル
FWパコ・アルカセル
ライアン、ディアロ、トロビ、ビジャルバ、ピアッティ、バカリ、ナチョ・ヒル
72分エンソ・ペレス→バカリ、82分デ・パウル→ピアッティ、87分サンティ・ミナ→トロビ
試合詳細
バルセロナのスタメンは現ベストメンバーと言って間違いなし。全力でボロ暫定監督のバレンシアを倒す為のメンバーが送られた。
前半、内容は良いが最後が決めきれない45分間
試合はバレンシアファンの大きな歓声とともに開始された。予想以上に勇敢に高い最終ラインを保とうとするバレンシアに、バルサは素早いパス回しで数分と経たずにバレンシアを自陣に下げさせることに成功した。そして試合序盤にバルサは2度のチャンスを掴んだ。
4分に、メッシが左のネイマールに大きく展開し、ネイマールからの中へのパスに走り込んだメッシが合わせるが、シュートは枠を捉えなかった。5分には、ネイマールがスアレスとのワンツーで抜け出すが、バレンシアGKジャウメとの1対1を大きく外してしまう。
この後はしばらくイーブンの展開になる。バレンシアは押し込まれずに守備が出来、ボールを奪ったら徹底して自分達の左サイドから縦に速く攻めてきた。同サイドを狙う左の攻撃は、バルサの右のメッシがあまり守備をしないことや、ピケのスピード不足もあっての狙いがあったのだろう。
対するバルサもボールを基本的には支配することに成功していたが、バレンシアからチャンスを作れない我慢の時間が続いた。試合時間が20分を過ぎる頃からバルサの時間帯が多くなり、バルサはここから何度かチャンスを作った。
25分に、ネイマールが左サイド深くからドリブルでタッチライン沿いに切り込み、メッシに折り返してメッシが右足でシュートするが、ミートせずジャウメの真正面に飛んで防がれた。
33分に、メッシがDFと中盤の間でボールを前を向いて受けて速攻。左のネイマールに渡しネイマールのクロスをスアレスがボレーするも、ブロックにあってゴールにならなかった。34分には、またも速攻でメッシのパスにスアレスがワンタッチ目で相手DFを抜き、中央のネイマールにパスを送るが、少しパスが高く合わなかった。
前半はバレンシアにチャンスを作らせずバルサがチャンスを掴むという、バルサからしたら文句が言えない試合展開であった。1つ不満を言うなら最後のフィニッシュだけで、後半は最後の所での精度が求められた。
後半、試合を決めきれず数少ないピンチを決められ同点で終戦
後半もお互いに前半と同じメンバーで、前半同様にバルサがボールを保持しながら後半も始まった。お互いにチャンスが生まれない時間帯が続き、そろそろ先制点を取らないと焦りが出てきそうな時間帯にバルセロナは先制する。
58分に、スアレスがメッシの裏への浮き球のワンツーのパスにアブデヌールと競り合い、スアレスが競り勝ち角度のない所からシュート。ニアサイドをぶち抜いてバルサが待望の先制点を奪った。
先制後はバルサのパス回しに少し余裕が生まれ、無理に攻めなくてよくなったことでパスを意図的に回す時間帯が増えた。その中でも、何度か良い形を作りながら追加点を狙っていた。
73分に、ネイマールが左サイドからカットインしてゴール中央でシュートを放つが、わずかに枠を捉えなかった。
時間帯的に普通なら守備枚数を1枚増やして守備に重点を置いても良い時間帯だったが、バルサは南米トリデンテを配置することで追加点を狙うと共にバレンシアの守備陣に圧力をかけ続けることを選択した。マテューが怪我で離脱していたことも、交代を踏み切れなかった要因かもしれないが。そんな時間帯にバルサは悪いボールロストからピンチを迎える。
78分に、ブスケツのパスミスを奪われて最後はゴール中央からシュートを許すが、ブラボがきっちりキャッチで抑えた。
なんだかんだ言ってこれが最後のバレンシアのチャンスとなり、このまま試合は終わっていくんだろうなと感じた矢先に、バルサは1本の長いパスから失点する。
85分に、パコ・アルカセルの上手い動き出しにロングボールが通り、パコは走り込んだサンティ・ミナに落とし、ニアサイドにぶち込まれて1対1の同点に。
同点になったことでバルサはもう1得点が必要になり、ここから攻勢に転じた。
87分に、メッシがFKを直接狙ったがジャウメに弾かれた。90分にも、スアレスのパスを受けてメッシが中央からシュートを放ったが、ジャウメの正面に飛んでゴールならず。
試合はこのまま1対1の同点で終了の笛を聞くことになった。バルサから見たら勝てるだけのチャンスを作り、バレンシアの攻撃も抑え、ハードワークもした分、勝てなかったのが悔しい試合となった。バレンシアから見たら引き分け以上のハードワークをし、ファンの大きな声援もあって最後まで足を動かし、諦めなかったことで引き分けに持ち込めた試合であった。痛み分けの引き分けはある意味、最も適した結果だったのかもしれない。