明暗くっきりのキーパーだが・・・ステーゲン編

バルサの公式戦2試合の出場で3失点をしたステーゲンだが、その実力はどうなのだろうという心配しているバルサファンもいるのではないだろうか。また、ブラボの出来を考えればファーストチョイスにはならないだろうと考えているファンもいるとは思うが、そこに待ったと私は声を大にして言いたい。

実力は均衡 後は・・・

ステーゲンもブラボと同様にセービング、キャッチングなどとても高いレベルにある。また、シュートに対しての反射神経ならステーゲンの方が上と私は見ている。反射神経など俊敏性やスピードの部分は、ある程度生まれ持ったものが重要なのでそれだけでも才能がある選手だ。

では、何がブラボより劣っているかというと大きく2つあると感じている。

1つ目は、キャッチングである。シュートやクロスボールに対してのキッチャングは、練習すれば身に付ける技術である。年齢や経験のせいもあり、そこは劣っていると感じる。また、ブラボの方が代表戦などで相手の強烈なシュートを浴びた機会が多い事も関係しているだろう。

2つ目は、安定感である。これも経験の差が大きいと感じる。パリ戦のコーナーキックから入れられた状況での不用意な飛び出しでも見られるように、判断のスピードがコンマ何秒遅れる事により、間違った判断や中途半端なプレーに見えてしまうものだ。このパリ戦では試合勘が不足しているのを考慮してあげなくてはならないが。

この2つ目の安定感が今のファーストチョイスの差であると言っても過言ではない。キーパーに求められるのは実力は勿論、ディフェンダーが安心して守備が出来るように安心感を与える事が重要である。この安心感ひとつでシュートのコースの切り方や、相手選手への対応の仕方も変わってくるので、フィールドプレイヤーの出来も変わってくるものだ。

例としては近年のA・マドリードが良い例だろう。クルトワという安心感のあるキーパーがいる事で、コースを限定したり、ある程度の距離ならシュートを打たしても止めてくれるという信頼感が、あの守備の強さの一つの要素であった。

ステーゲンに今必要な事

それでは今のステーゲンに必要なものは大きく2つある。

1つ目は、多くの試合に出ることが必要である。怪我でシーズンの初めを出遅れた事もあってか、ブラボが開幕から出場してしまったが、成長を期待してステーゲンを中心に起用してくると予想していた。

2つ目は、言葉を速く覚える事が必要である。ドイツで生まれドイツでしかプレーしなかったことにより、他の言葉はあまり理解できないだろう。バルサではカタラン語やスペイン語が会話の中心になるので、コミュニケーションも含めてピッチ上でも大きな助けになるのは間違いない。

私の個人的な意見では、成長させる事も含めステーゲンを起用して欲しいと思っている。ブラボはある程度計算できた選手なので、少しのミスには目をつぶりながらステーゲンの成長を待つ事によってチームの底上げになると感じている。

 
 

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