リーガ第9節 10/25 R・マドリードVSバルセロナ クラシコ 試合評価

試合での問題点

まず何より感じたのはルイス・エンリケの狙いは何だ?という事である。前線に3枚を残して7人で守備をしているが、全然守れていないし、カウンターも少なかった。相手の選手のオーバーラップや攻撃に枚数をかけさせないのが狙いかもしれないが、この作戦は15分もすれば出来ていないと感じたはずだ。

ルイス・エンリケの試合途中での修正が全くない。上記のこともあるが、攻撃での意図のないキープ、飛び出しの少なさ、レアルのカウンターに対しての対応が全くないことなど、試合の途中で修正している感がほとんどなく、同じ作戦のまま進んだら「それは勝てませんよ」と感じる試合だった。

選手達の動きと激しさが全くない。ルイス・エンリケになって一番の変化はここだと思っていたが、この試合でのバルサの動きは0.8倍速のスピードであり、静止画のように周りが動かない。裏への飛び出しがないので相手のCBは楽に守れていた。また守備では中盤が完全に孤立していて、3人で守るスペースを遥かに超えたスペースがある。

シャビとイニエスタコンビではもう無理だと感じた。ゲームコントロールとスピードアップのタイミングや、攻守の架け橋になるこの位置で、消極的なプレーを終始して、意図のないパス回しなら、いらないと感じさせるほどだった。特にシャビに入ると前にボールが出ることは皆無であり、取られない為だけにプレーするのはバルサのサッカーではないと言いたい。

前線の選手が動かないのは作戦???ネイマールの位置の固定や裏への飛び出しのなさには何か意図があったのだろうか。足元のプレーだけではどうする事も出来ないのは、今までの戦った試合からでも分かる事だ。相手のSBの裏を取る動きがなく、チームとしての意図が理解不能だった。本当にこのチームはバルサ?と感じるほどに。

選手の戦う姿勢と集中力が全くない。試合の準備段階で間違えたのか、選手のやる気や集中力が今シーズンの中で最低だったように見えた。審判への無駄なアピール、リードされた後のリアクションなど、数選手は同好会のサッカーでもしてるのかなと感じた。やる気と集中力がないなら試合に出ずに他の選手が出たほうが良いのでは・・・。

試合での良好点

唯一の良かった事は、スアレスがとても使えそうだと確信できた事だけだ。プレーの質の高さ、安定感、アイデアとそれを実現できる技術などこの試合でのベストフォワードだった。連携とコンディションでは少し不安な部分もあるが、それでも怖い存在に見えた。

選手評価

()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ

GKブラボ(4)

3失点はしたものの、ミスはなく、セービングでもチームを助けてくれた。飛び出しでも大きく助けられた。

DFアウベス(2)

攻撃では慎重であり、無理をする機会も少なく良かった。守備での対人で抜かれすぎて、スピードと実力の衰えを感じさせる試合だった。

DFピケ(2)

前半の安定感のなさと、スピードで一人だけ完全に遅れてる感があった。ハンドのシーンを筆頭に、オイオイと突っ込みたくなるようなシーンが何度もあった。後半は少し良くなっていた。

DFマスチェラーノ(4)

DFの中ではほとんどミスがなかった選手であった。カウンターにもギリギリの所で良く対応していた。

DFマテュー(3)

守備では少し不安定だったが、攻撃ではいい所が多かった。前半にはスピードのあるオーバーラップで何回か良い形を作ることに成功した。 パスミスなどたまに凡ミスがあるので、そこの修正は課題だ。

MFブスケッツ(3)

相手のカウンターや中盤に対して、必死に止めようとしていた。しかし守るスペースがあまりにも多く、一人ではカバーしきれなかった。攻撃では良い縦パスを何度も出していた。

MFシャビ(2)

攻守において中途半端になった原因を作った要因と感じた。守備ではあたりが弱く見てるだけの守備で、攻撃では前に行こうとしない攻撃で、スピードを上げる事が出来なかった。

MFイニエスタ(1)

今シーズンの出来でダントツに悪い出来だった。評価は厳しめに付けたが、攻撃の変化のつけれなさは目に付いた。スピードが上がるという事が皆無に見えた内容だった。足の怪我は凄い心配だ。

FWスアレス(4)★

前線の中にシャビがいるかのようにプレーが安定しており、判断やアイデアなどでファンを驚かせた。全てがハイレベルであるという事を証明してくれた。初戦だったので、もっと利己的に動いても良かった。

FWメッシー(3)

前半の出来は良かったが、後半に入ると逆に出来に満足できなかった。後半は足が完全に止まり、悪い時のメッシーになってしまった。

FWネイマール(2)

先制点は良かったが、それ以外ではほとんど仕事が出来なかった。飛び出しはほとんど見れず、動きも少なくただ足元で捌いていたというのが最終的な印象になる。

MFラキティッチ(3)

個人で運動量と激しさをもたらした。チームの出来が最悪な中、数少ない闘っていた選手であった。

FWペドロ(2)

まあこんなものかなという予想通りの出来だった。正直サンドロの方が見たかったというのが私の中ではある。

MFセルジ・ロベルト(3)

チームにスピードと運動量をもたらした。自陣に戻ってきたりと、自分が今出来る事を一生懸命にプレーしていた。

最後のまとめ

絶対に負けたくない相手に負けたのが大きなショックになった。まして今シーズンの最悪の出来で、闘う事を忘れた選手達にもガッカリした。

何故こんな試合になったのかは分からないが、次のリーグ戦までには修正して欲しい大きな課題である。

次の試合では脱皮したようなチームのメンタリティーと勝利に期待したい。

 
 

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