南米トライアングル頼るのは誰だ!? メッシー編
今シーズンのバルサの前線はスアレスが加入した事もあり、ルイス・エンリケは2トップの下にメッシーを置くという形の前線を構成している。
もちろんこの構成は面白いものであり、現に今シーズンの今までのバルサは成功してきていると言える。しかしその反面、パリ戦やレアル戦に負けた事により、このままではチャンピオンズやリーガで勝つ事は難しいのではと思うバルサファンもいるのではないだろうか。
近年のバルサは攻撃に関してメッシーにかかる負担があまりにも多く、「メッシーを封じる事がバルサの攻撃力を封じる事に比例する」と相手チームの多くは思ってきているはずだ。これは間違いなく正解であると思う。
メッシー、ネイマール、スアレスという南米の強力な個性を持ったFWを抱えるバルサが、これからこの3人のうちの誰の出来に頼るのがいいのだろうか。今回はメッシーに焦点を当てたいと思う。
何と言っても間違いなくメッシー!?
メッシーの出来はいつも大きく騒がれる物であり、バルセロナの敗戦時にはメッシーが上手く機能しない試合がほとんどである。しかし、メッシーのゴール前での悪魔のような決定力やドリブル、パス、ワンツーなどの攻撃における精度は世界でもトップ3に入る実力なのは変わらない。
確かに昔ほどの期待感は出来なくても、それでもヨーロッパやリーガのタイトルを獲得するには十分な力があると思う。メッシーを封じたらバルサに勝てると思っているビッククラブは多いと思う。
逆に言えば、メッシーが上手く機能すればバルサの攻撃力はとてつもなく高いレベルになるという事である。今までのペップ時代からのタイトル獲得数やチームの勝利から考えてみても、これは揺るがない根拠になる。
不安点と言えば、運動量や最近の試合で多く見られる安定感の無さが言える。昔の試合では少なかった試合の中から消える時間帯が多くなり、バルサの攻撃が継続的になることが少なくなっている事である。
メッシーを機能させる為には、現在ルイス・エンリケが取り入れている2トップの下にメッシーという布陣は理想的だと思う。だから、今の所ルイス・エンリケはメッシーに賭けているという事が言える。
他にメッシーを右のサイド、中盤の位置まで下げる、最前線に上げる、のように様々なポジションを考えてみても、ルイス・エンリケの布陣がメッシーにとってはベストである。
しかしこの後バルサがシーズン終盤を迎える時に、バルサが勝利していると確信しているファンは少ないのではないだろうか。このままメッシーに賭けてみても良いとは思うが、ネイマールやスアレスを中心に前線を構成しても大きな間違いにはならないだろう。
メッシー、ネイマール、スアレスという世界的クラックが3人いる事により、バルサファンは贅沢な悩みをしているという事を忘れてはならない。