リーガ第11節 11/8 アルメリアVSバルセロナ 試合評価
■ 目次
試合での問題点
相手のハイボールに対しての処理が悪い部分が多く目立った。特に前半のバルサの右側(アドリアーノ、マスチェラーノ)を狙ったハイボールの対応が悪すぎて、マークの確認とカバーが曖昧な部分があった。誰が競るかとカバーリングの判断を速くする事か、チームの決まり事としてルイス・エンリケが対応すれば、ある程度改善はされるだろう。
メッシーがボールを持ったら、何故かバルサの選手の足が止まる。メッシーにボールが渡ると周りの選手が歩いているだけなので、メッシ-がパスを出すとこが全くない。失点シーンが良い例だ。また、フォローの距離も遠く攻撃の流れがそこで止まってしまう。
パス回しで停滞している時の対処法がほとんどない。このテーマはここ数試合ずっと付きまとっているが、対策がなければ個人技での得点しか期待できなくなる。この試合ではブスケッツを下げたり、メッシーの右などで対応しようとしていたが、効果的な策はほとんどなかった。
試合での良好点
後半になると同時に2枚替えを行い、後半途中からでもポジションの調整を細かく行い、攻撃に良い流れを作り出したルイス・エンリケにギリギリ合格点が出せる。特にラキティッチをサイドに出すことにより、メッシーをフォローする選手が多くなり、メッシーがよく活きていた。
スアレスを中央という布陣がこれから進めていく道だと感じさせてくれた。スアレスの能力が凄く活き、メッシーも後ろからの飛び出しや、ネイマールの斜めの動きやワンツーでの崩しとバリエーションが復活した。この布陣でルイス・エンリケには進めて欲しい。
選手評価
()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ
GKブラボ(3)
特に問題はなく、ハイボールの飛び出しやハイボールの処理などでチームを助けてくれていた。
DFアドリアーノ(3)
復帰して間もなく、完璧な状態を求めるのは酷である。攻守においてまぁまぁの出来だったが、守備の所でとても頑張ってくれていた。
DFマスチェラーノ(4)
前半は相手のハイボールの処理が周りと連携できず苦しむ場面が多く見られたが、後半は隠れMVP級の対人の対応を何回も見れた。
DFバルトラ(3)
ハイボールの処理や相手との競り合いで対応の悪さが何回もあったが、一応ギリギリの所で守れていた。必死に戦っていたので問題はない。
DFアルバ(4)
体のサイズ的には小さいが、それでも相手との競り合いでも簡単にやらすことはなかった。勝ち越しゴールを決めたし、体を張って守備で大きく貢献した。
MFブスケッツ(2)
中盤で相手の守備に苦労し、パス回しに参加する機会が少なかった。また、相手のハイボールの処理のカバーや競り合いで少し不満が残る所もあった。
MFラキティッチ(4)
少し甘めにしたが、前半からずっと相手を乱す為に走っていた。後半はメッシーの右の中央寄りの位置のときにサイドに開くことにより、フリーでボールを受けれる事が出来ていた。
MFラフィーニャ(2)
球際の強さや守備での貢献は良かったが、攻撃での貢献がもっと欲しかった。飛び出しとパス回しにもっと回数多く絡めるようになって欲しい。
FWムニル(1)
ほとんど何も出来なかった。裏への飛び出しなど何回かは良い動きもあったが、全体的に最近のパフォーマンスは低調になっている。
FWメッシー(4)
失点シーンでのボールの持ちすぎがあったりしたが、攻撃ではチャンスをつくったり、シュートシーンなどチームの中で攻撃を引っ張ってくれていた。
FWペドロ(1)
メッシーがボールを持った時に何も動き出さない。動き出しにも特徴のある選手なので、自分の特徴を思い出して欲しい。
FWスアレス(5)★
バルサの攻撃が何もできない中、中央でボールを何度も収めてくれた。2アシストとバルサの勝利に大きく貢献してくれた。次はシュートがネットに入って欲しい。
FWネイマール(4)
チームの同点ゴールを奪い、そこから自分も乗ってきた感があった。個人技でのドリブルはやっぱり高く、パスやシュートの精度がもう少し高くなって欲しい。
MFシャビ(3)
攻撃ではマンマークに近いほど警戒されていたのでボールに触れる機会は少なかったが、守備での貢献や要所要所での繋ぎではチームに貢献してくれた。
最後のまとめ
チームの出来だけでは平均以下だが、後半に流れが良くなったことを考えればポジティブに考えて良い試合であった。
切れかけた糸のように感じた試合でも、後半に変化をつけて勝利できたことが良かった。
次の試合まで代表戦で2週間ほど空くが、選手達は怪我の回復やコンディション調整に努め、代表戦明けの試合にはこの試合よりも内容の良い試合を期待したい。