リーガ第18節 1/11 バルセロナVSアトレティコ・マドリード 試合結果
■ 目次
選手
バルセロナ 監督ルイス・エンリケ
スタメン
GKブラボ
DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ
MFブスケッツ、ラキティッチ、イニエスタ
FWメッシー、スアレス、ネイマール
リザーブメンバー
シュテーゲン、バルトラ、アドリアーノ、ラフィーニャ、セルジ・ロベルト、ムニル、ペドロ
選手交代
88分ラキティッチ→ラフィーニャ、90分スアレス→ペドロ
欠場者
ベルマーレン(怪我)、マテュー(怪我)、シャビ(怪我)、マシップ(判断)、ドウグラス(判断)、モントーヤ(判断)
アトレティコ・マドリード 監督ディエゴ・シメオネ
GKモヤ
DFファンフラン、ヒメーネス、ゴディン、ヘスス・ガメス
MFアルダ、ガビ、ティアゴ、コケ
FWマンジュキッチ、グリーズマン
オブラク、シケイラ、ミランダ、マリオ・スアレス、ラウール・ガルシア、サウール、フェルナンド・トーレス
67分ガビ→トーレス、73分グリーズマン→ラウール・ガルシア、83分ヘスス・ガメス→シケイラ
試合詳細
バルセロナの先発は予想通りのメンバー。アトレティコもほとんど予想の範囲内で、昨シーズンの6試合のように苦労する試合が予想できる。
前半、気合いMAXで圧倒するバルサ
選手登場時のイムノの手拍子や歌声の大きさが、この試合の重要性を意味していた。レアルとのクラシコとまでは言わないが、カンプノウに詰め寄せたバルサファンの気合いは、今シーズン2番目ぐらいの気合いが入っていた。
試合開始と同時に前に強い圧力をかけてきたアトレティコは、一気にバルセロナのゴール前まで迫ってきた。それをなんとか守ったバルサが、すぐさまボールを落ち着かせる形で試合は始まった。
アトレティコは4-4-2のシステムであり、守備時には4-6-0とも呼べそうなほど、中盤をコンパクトにしてきた。バルサのサイドバックには簡単にパスを通させ、そこの同サイドでボールを奪おうと、片方のサイドにピッチ上の選手全員が入るほどコンパクトな守備であった。
今までのバルサならこの罠にはまってしまい、中盤の選手へのパスや挟まれてボールを失っていた。しかし、この試合でのバルセロナは違っていた。攻撃の起点を中盤のイニエスタとラキティッチではなく、サイドに大きく開いたネイマールとメッシーに変更した。
サイドで起点を作るバルセロナにアトレティコの守備ブロックは、ボールの奪い所を失くしてしまう。また、この二人の体のキレと調子が良く、1対1での対峙なら突破してしまうほどであったのもアトレティコには大きな誤算であった。
ボールを上手く回すバルサが、前線の3選手の個人技を中心にチャンスを演出する。ショートカウンター気味の速い攻撃は、アトレティコのペナルティーエリアに何度も侵入した。
8分にネイマールの個人技から右のメッシーに渡すと、メッシーが縦に突破して右足のシュートを放つが、キーパーに防がれてしまう。
開始10分までのバルセロナを見て、気合いもあり球際でも負けない選手たちの頑張りは、少しづつバルセロナのペースになっていく大きな要因となった。その矢先に早い時間帯に、バルサに先制点が生まれる。
11分にメッシーがアウベスとのワンツーでペナルティーエリア内に侵入すると、ディフェンダーを一人かわし中にボールを折り返す。中で待っていたスアレスにボールが渡るが、トラップミスをすることによって逆にファンフランの逆を取ることになった。そのこぼれ球をネイマールがスライディングして、足のつま先でゴールに押し込んだ。
これで一気に押せ押せムードになったバルサは、その後もチャンスを演出し続ける。12分にアルバのシュートのこぼれにスアレス、22分のカウンターからのネイマールのフリーのヘディング、28分にこの試合2度目のメッシーの右足のシュートと、追加点がいつ生まれてもおかしくなかった。そして、欲しかった追加点が34分に決まる。
ブスケッツの少し弱いパスを右サイドでハンド気味に受けたメッシーが、全盛期のような加速装置を付けたようなダッシュでボールをもらいゴール前にドリブルする。膨らんで動きなおしたスアレスにパスを送ると、これをいとも簡単にゴールに流し込んだ。
41分にもアウベスのシュート勢のボールをメッシーがヘディングするなど、完全に試合を支配して前半は終了する。
自分が思っていた以上のバルサの出来に、昨日たてた作戦が恥ずかしくも思えた。(作戦は下の関連記事の試合前の注目ポイントにあります)
後半、攻めるアトレティコを上手くかわしダメ押し
後半立ち上がりから前に出てきたアトレティコは、前半よりもバルサのゴール近くでプレーすることに成功する。その分中盤にスペースを作るアトレティコの守備を、バルサは何度も良い形でゴールに向かうことにも成功した。しかし、次に得点を奪ったのは、この試合に流れの中でノーチャンスのアトレティコであった。
この試合は気合いもあり守備を必死にしていたメッシーが、ペナルティーエリア内で相手を倒してしまう。リプレイを見る限り触れてもいないような接触で勝手に倒れたファールで得たPKを、マンジュキッチに真ん中に決める。
この失点で一気に緊張感が戻ったバルサであったが、アトレティコにチャンスを簡単に作らせなかった。数回のピンチもブラボの飛び出しでなんとか守ったバルサは、時計の針を進めるだけで良かった。パス回しで簡単に捕まらないバルサの攻撃に、アトレティコの守備はファールで止めるシーンが試合を通して目立った。
選手達同士でのイザコザもある中、87分にメッシーのダメ押しゴールで試合の勝敗を決定づけた。スアレスの大きなサイドチェンジのパスを受けたメッシーがパスを出しゴール前に走りこむと、相手に当たったボールは目の前にこぼれた。そのボールを左足で押し込んで決めた。
試合を通してほとんどの時間帯を支配したバルサが、2点差をつけて試合終了の笛を聞くことに成功した。ルイス・エンリケの作戦が見事にはまり完勝し、これでピッチ外もおとなしくなりそうだ。
試合結果
バルセロナ3VSアトレティコ・マドリード1
得点者
11分ネイマール
34分スアレス
56分マンジュキッチ(ア)
87分メッシー
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