国王杯準決勝1st 2/11 バルセロナVSビジャレアル 試合評価
■ 目次
試合での問題点
サイドを崩してからの高いクロスが何度もあったが、ほとんど効果がなかった。中で高さで合わせれそうなのがスアレスぐらいだし、時より入れるクロスもいらなかった。低くて速いクロスを効果的に使う為に、ニアサイドへの飛び出しが少なかった。それがあることによって、マイナスのクロスもより活きる。
問題点というほどではないが、もっとスアレス起点の攻撃パターンを増やしても良い。飛び出しやポストプレーにもっとパスをだしても、少々困難でもスアレスなら仕事をしてくれそう。スアレスは連携面でも高まってきて、得点でもそろそろ爆発しそうな気がする。チャンスシーンに多く絡んでるのが、スアレスでもあるし。
もう少し欲を言えば、セットプレーでの変化をもっと付けてほしかった。コーナーからのピケのヘディングで決めたが、それ以外のセットプレーは全然ダメだった。1回合えばそれで良いのかもしれないが、もっとチャンスになるようにサインプレーやショートコーナーを上手く取り入れてほしい。
試合での良好点
この試合に限らず、プレスは抜群に良かった。早い段階での取り返しや、コースの限定にとても役立っている。相手を自陣に押し込める最大の要因になった。ビジャレアルのカウンターの攻撃も、一桁ぐらいに制御した。攻守の切り替えの速さも抜群だった。
チャンスを多く、ピンチを少なくというサッカーが体現出来ていた。リスクマネージメントもしっかり出来ており、攻撃は後ろの選手から、守備は前線の選手からという、全員が集中して試合を戦えた。1失点はもったいなかったが、試合の展開はほぼ理想的な展開だった。
クロスはダメな部分はあったが、サイドの崩しはとても良かった。中央を固める相手に対して、サイドを起点に攻撃がしっかり出来ていた。右はメッシー、左はこの試合ではイニエスタが中心となって、サイドバックの選手がとても高い位置でプレー出来ている。
選手評価
()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ
GKシュテーゲン(2)
失点のパンチングのシーンは、将来的に絶対に弾いてほしいシーンである。難しいシュートだが、ほぼ真正面を考えれば止めてほしい。セットプレーで飛び出したら、絶対先にボールを触らなければならない。油断か分からないが、ジオバーニとの接触でボールに触れられなかったシーンが、この試合で一番問題のシーンである。前半最後のセーブには助けられたので、90分間通して集中力を維持してほしい。
DFアウベス(4)
スピードではチェリシェフに対して不安があったが、攻撃やプレスでそれを十分にカバーした。右の攻撃を広く使えた大きな要因であったし、中に入っての連携の崩しもとても良かった。
DFピケ(4)
得点も奪えたし、攻撃のつなぎとしても大活躍した。本職の守備では安定しており、相手のカウンターの基点を作らせなかった。
DFマテュー(3)
淡々と自分の仕事をこなしていた。中央でマテューがいると少し危なさも感じるが、パワフルで速く、頼りにもなる存在でもあった。ラインは少し改善された感があったのも良かった。
DFアルバ(4)
攻守で上手くチームのバランスを取っていた。ネイマールのスタート位置が初めからサイドに開いてる分、飛び出しは難しいだろうが、もっとネイマールをサポートしてほしかった。ネイマールが終始数的不利な状況でのドリブルになるので、そのサポートが出来たら抜群だった。
MFマスチェラーノ(4)
守備でMVP級の活躍を見してくれた。対人では格の違いを感じるほど、相手を一人で止めてくれた。出足の速いプレスとカバーリングで、チームの守備の大きな強化につながった。対戦相手によってはマスチェラーノのボランチ起用も面白いかも。
MFラフィーニャ(3)
この試合では大きく目立たなかったが、つなぎでの安定したパス回しはとても良かった。相手を押し込む時の、ラキティッチの代わりにラフィーニャ起用は十分計算できそう。ゴール前に飛び出しの回数がもっとあれば良かった。
MFイニエスタ(4)★
攻守で大活躍した。勝ち越しのゴールだけではなく、やっぱりこの選手を活かすためには高い位置でのプレーが最適だと再認識した。ボールキープでも相手のプレスを少し萎えさせる要因になった。守備でも問題なく、広いゾーンをカバーできていた。
FWメッシー(4)
この試合のメッシーはとても調子がよく見えた。顔がシャープで、攻撃の中心として活躍した。縦だけではなく、中に入ってのパス、ワンツーなど、スアレスを絡めての攻撃にも積極的に絡んだ。
FWスアレス(4)
得点こそなかったが、中央で攻撃の起点を何回も作った。速いワンツーなどでは合わない部分はあるものの、比較的バルセロナにマッチしてきた感がある。惜しいシーンが増えてきており、得点の量産ももうすぐ目の前の感じがする。
FWネイマール(2)
この試合では唯一ダメだった選手。ドリブルしては取られ、いい所がほとんどなかった。元気がなく、覇気がなかったのが一番の心配部分である。次のリーグ戦はスタメンを外れて、リフレッシュが必要かも。絶好調ネイマールの状態もやっぱり終わったね。
MFラキティッチ(3)
ラフィーニャと違い、中盤にどっしり感を与えれてくれた。強烈なミドルシュートはさすがであった。
最後のまとめ
欲だけで言えば、このカンプノウの試合でほとんど決着をつけたかったが、結果的に3対1の勝利はとても良かった結果だと思う。
2点差と考えずに1対0の勝利の感覚でセカンドレグを戦えば、十分バルセロナの決勝への勝ち上がりの可能性の方が高い。1点奪えれば、相手は4点必要になるわけだし。
セカンドレグ自体は3週間後になるので、今日で国王杯は忘れてリーグ戦に気持ちの切り替えを。「試合から試合へ」。あっ!?シメオネ監督の名言を使ってしまった( `ー´)ノ