南米トリデンテに頼ると、こんな心配事が・・・

国王杯準決勝のファーストレグのビジャレアル戦に勝利したことで、バルセロナは公式戦10連勝を飾った。年明けのソシエダ戦で負けてから一致団結して、絶好調なバルセロナなわけだが、それは前線の南米トリデンテの活躍はとても大きい。

連勝の10試合でバルセロナは37得点を奪い、その内の23得点(62%)を南米トリデンテが決めている。内訳はメッシーが11得点、スアレスが3得点、ネイマールが9得点である。

今回は、そんな絶好調中の前線の南米トリデンテの3選手の起用による心配点とデメリットについてのテーマです。

3選手の誰かが長期の怪我をしたら終戦!?

今の所はこの3選手に怪我もなく、出場停止もなく、コンディションさえ整っていれば、いつでも起用できるという状況である。

しかし、もしも1人でも怪我などで欠けた場合は、状況は急転する。穴埋めにペドロを起用したらある程度カバー出来るかもしれないが、交代させる選手がいない。

イニエスタやラフィーニャを前の位置で使うことは可能だが、突破力やスピードで圧倒的に劣ってしまう。なにより、威圧感とゴールへの怖さが足りない。もしそうなったら、4-4-2気味の布陣ということも考慮しなければならない。

さらに3選手の内2選手が欠けた場合は、バルセロナの今シーズンが実質的に終戦を迎える状況になるかもしれない。

現在は右にメッシー、中央にスアレス、左にネイマールと、均等に圧倒的な個人技がある選手が配置されている為、どこからでも攻撃できる状況にある。しかし、2人欠けた場合は1人にマークが集中するのは間違いない。

最近はサイドを起点に攻撃しているバルセロナだが、パスの出所や出し所が1つしかなくなると、対戦相手は結構楽に守れるだろう。

結構昔にファン・バステンが「3選手が揃えば攻撃のことは考えずに、守備だけを考えればいい」といったコメントのように、現在は得点に問題はないが、1人以上欠けた場合は攻撃力がガクンと落ちるかもしれないという心配点がある。

怪我人出ないでくれ~~~<(`^´)>

メンバー固定による、他の選手にチャンスなし

現在は完全にペドロは前線の選手の中で4番手に位置しているが、この序列が変わることは考えにくい。その為、この夏に移籍も考慮しているという報道もある。

ペドロ自身は実力者であり、バルサでスタメンを張っていてもバルサファンからの不満の声はほとんど上がらない。しかし、メッシー、スアレス、ネイマールの3選手がいる場合は、どうしても物足りなさを感じてスタメンでの出場は厳しい状況である。

サッカー選手なら誰もが長い時間プレーしたいものであり、それはバルサを愛するペドロとて同じである。4番手の役割を納得するほどベテランの選手でもないし、27歳というサッカー選手における一つのピークとも呼ばれる時期に、ベンチにいる時間が長ければ移籍は免れないかもしれない。

今はペドロが当てはまるが、来シーズンからはバルセロナのトップチームに所属するであろう、カンテラの選手達の何人かにもこの条件は当てはまる。デウロフェウ、アダマ、デニス・スアレス、ハリロビッチなどの有望株の前線が加入しても、南米トリデンテに割り込むことは不可能である。

その為にレンタル移籍やトップチームの昇格を見送られたり、最悪、他チームへの移籍も考慮するカンテラ選手が多くなるかもしれない。

チームの底上げとカンテラ選手の起用という点で、南米トリデンテはマイナスに働いてしまう。若手の選手は残っても、20歳を超えるカンテラ選手はどんどん移籍する状況に陥ってしまうかもしれない。

 
 

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