《質問》かつての0トップのスペイン代表、今でも実現できるか!?

コメント欄に質問があったので回答したいと思います。

『2008のスペイン代表のことなんですが、0TOPの解説をして頂けませんか?

たしか、ブスケツとアロンソがDMFで、セスクがトップの位置より中盤の位置で動いて、トップ下(?)がイニエスタとシャビとシルバだった気がします。

このシステムで起こるメリットは切り替え時の守備と攻撃で敵を引きつけることだと思うのですが、他に狙いはあるのでしょうか。

それと、このサッカーが今のスペインでできると思いますか?僕はできないと思ってはいますが、できる限りできそうな配置を考えてくれませんか?』

貴重なコメントありがとうございます。

コメント欄は記事の下にあります。質問や疑問点だけでなく思ったことなど何でも書いて頂けるとありがたいです。

 

見解・回答

1、スペイン代表の0トップはボール支配に全てを賭けた!?

2008年だったか記憶は曖昧ですが、確かにスペイン代表は0トップで戦う時もありましたね。メンバーも質問者の通りだったと記憶しています。

0トップの戦い自体したくてしたというよりもストライカー不足(ビジャ欠場)、試合途中でのメンバー交代(リードしている時のスコア維持)、セスクが活きるポジション、による3つの理由で採用したとみています。

このシステムの狙いとしては、中盤の狭いスペースの中でもプレーできる選手ばかりを集めた、ボールを圧倒的に支配するサッカー為だったと思います。

決して守備に入れば強くないのはバルセロナだけでなくスペイン代表も同じで、試合をコントロールする為にこの0トップのシステムがあったと思います。

メリットとしては質問者の言う通り、狭いスペースでプレーすればほぼ負けることがなく、攻守の切り替え時においてスペイン代表が優位性をみいだせます

プレッシングは強いスペイン代表ですから、攻守において自分達の強みを押し出した0トップだったと言えるかもしれません。

他のメリットとしては、正直ビジャをトップにおいてもチームの戦い方は変わらなかったはずなので、0トップならではのメリットというものはなかった気がします。

唯一言うとしたら「セスクがこのポジションで最も活きる」ということだけでしょうか。セスクのフリーランニングや得点力を考えれば2列目よりも1.5列目の方が活きるので、セスクを活かす為の0トップと言って良いと思います。

反動のデメリットとしてはボールを支配してもフィニッシュの所で選手不足は否めず、シュートを決めてくれそうなのがセスクとシルバぐらいしかいないのでゴール前では迫力不足ですね。

シャビがいた強いスペイン代表は圧倒的なボール支配をメインとしており、トップの位置にセスクでもビジャでもそこまで戦いに変化はなかったのかなと記憶しています。0トップだからといって他のメリットは特になかったと思います。

バルセロナの0トップ(中央起用)はメッシの能力を活かす為のもので、メッシを活かす為にペップも採用したに違いありません。

ローマも昔はトッティの0トップなんかしていましたが、トッティのポスト(ダイレクト)プレーに2列目の選手の飛び出しで成り立っていたシステムだったはずです。

1.5列目で活きる選手がいて、その選手を活かす為に0トップと言われるシステムを採用していたのだと思います。

 

2、今のスペイン代表で0トップをやっても勝てるかどうか

ここからは今のスペイン代表で0トップのシステムが出来るかですが、もしやったとしても勝てないと思います。

0トップのシステム自体、採用すれば0トップになるのでやることはもちろん可能ですが、今のスペイン代表がやっても勝てるだけのサッカーは出来ないと見ています。相手が弱かったらそれなりに結果は出そうですが、強豪相手に勝てるとは思いません。

もし今のスペイン代表が0トップをやるなら

4-2-3-1で、個人的な希望のメンバーは

GKデ・ヘア

DFセルジ・ロベルト、バルトラ、ピケ、アルバ

MFブスケツ、ブルーノ、コケ、イスコ、イニエスタ

偽FWチアゴ

 

でも現実的には4-1-4-1で

GKデ・ヘア

DFカルバハル、ピケ、セルヒオ・ラモス、アルバ

MFブスケツ、シルバ、コケ、イスコ、イニエスタ

偽FWチアゴ

と予想します。

 

今のスペイン代表の問題はCBのピケとセルヒオ・ラモスコンビ、ストライカー不足だと思っているので、

スペイン代表で本当に採用してほしいシステムは4-4-2で

GKデ・ヘア

DFセルジ・ロベルト、バルトラ、ピケ、アルバ

MFコケ、ブスケツ、ブルーノ、イニエスタ

FWパコ・アルカセル、モラタ

得点を取ってくれる選手を2トップで配置し、ビジャレアルやアトレティコのようなコンパクトなサッカーで戦えば結果は残るかなと思っています。

スペイン代表はバルセロナ中心で構成して、さらにリーガ勢を中心に構成するのもポイントだと思います。

今のスペイン代表に呼んで欲しい選手としては、中堅ではイニゴ・マルティネス(ソシエダ)、トリゲロス(ビジャレアル)なんかは一度は代表に呼んで欲しいですね。

若手ならダニ・セバージョス(ベティス)がコケのような万能タイプに伸びると思うので、早めに代表招集してみても面白いと思います。

スペイン代表は人材が豊富なので、組み合わせだけでも一晩すぎるほど話は尽きないと思うので、色々考えてみるのは楽しいかもしれませんね。

スペイン代表の記事は今までいくつか書いていたので、さらに詳しく読みたい方は下部の関連記事でチェックしてみてください。

 
 

1 Responses to “《質問》かつての0トップのスペイン代表、今でも実現できるか!?”

  1. アイコン より:

    失点しないためのフォメってことでいいですかね?確か、EURO2008の決勝トーナメントからだった気がします。
    ありがとうございます!結構わかりやすかったです。
    スペインは監督がどうするか次第でどうにでもなりそうなので、新監督に期待しています

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