ハリルジャパンとスペイン代表の試合
今回の代表ウイークでは日本代表は親善試合2試合(チュニジア2-0、ウズベキスタン5-1)ともに勝利。スペイン代表は2016ユーロ予選でウクライナに1-0で勝利、親善試合のオランダ戦で0-2の敗戦。
両チームとも1試合目と2試合目のスタメンの選手の名前には大きな変更点があった。新しい選手の発掘という意味と選手の実力の確認といったところである。
今回は新しい監督(ハリルホジッチ)を迎えた日本代表と、世代交代を含めて生まれ変わらなければいけないスペイン代表についてのテーマです。
■ 目次
選手選考とメンタル面の意識改革
まずは日本代表から、ハリルホジッチ新監督を迎えてからの初戦もあって選手選考の意味合いがとても大きかった。招集したフィールドプレーヤーの選手全員をピッチに立たしたのが良い例である。
試合内容についてはまだ2試合しか見ておらず特にコメントはしないが、速い展開での攻撃、プレスの強化、戦い方のバリエーションを増やすなどなどいろいろやりたいことがあるように思える。
対戦相手の強さもあって2試合ともに勝利できたが、内容という点ではチームとしてやりたいことの少しだけできたと言った感じであろう。
試合の内容よりも一番見ていて感じたのが、メンタル面での意識改革である。ハリルホジッチにアピールしたいという点も踏まえて、今まで以上にやる気がとても感じられた。
選手達の機敏な動きがとてもそれを表していた。ウズベキスタン戦のペースの飛ばし過ぎなどの部分はあるが、これぐらい機敏な日本代表が見れるという点が最大の収穫であった。
これからもっとメンバーも変更され、様々な戦い方をする日本代表に、以前よりは期待感が持てるのではないだろうか。
戦い方を変えないスペイン代表・・・前線が不足
シャビやシャビ・アロンソやビジャの引退も含めて世代交代、メンバーが入れ替わることにより戦い方の変更などに注目が集まるスペイン代表。しかし、基本ベースはほとんど変わらない2試合を見せた。
1試合目のウクライナの2016ユーロ予選のメンバーが、デルボスケの怪我人を除いたベストメンバーの選択であろう。システムは4-1-4-1で
GKカシージャス
DFファンフラン、ピケ、セルヒオ・ラモス、アルバ
MFブスケッツ、シルバ、コケ、イニエスタ、イスコ
FWモラタ
前線の選手はまだまだ変更がありそうだが、それ以外はほぼこのメンバーがベストに近いと予想できる。新しい選手としてはコケとイスコの2人である。これからのスペイン代表はこの2人が中心となって構成されるだろう。
2試合とも良い所まではいくが、最後の所でパスがつながらない所が目立った。また、オランダ戦の前半の25分間ぐらいは相手のハイプレスで完全に主導権を握られた。後半はスペイン代表の方が良かったが。
正直戦い方の変更がない限り、どんな大会でも良い所まではいくが優勝は出来なさそうな感じがする。最後の所でのフィニッシャー、ラストパスといった点で、不満が残るのが今のスペイン代表である。
大きな解決策はないが、もっとゴールに直線的に裏の飛び出しなど、最終ラインで勝負できる選手を多く起用するというのも一つの解決策になるのではないのだろうか。
アラゴネスが退任してからほとんどの試合で1トップだが、4-4-2を採用して点を取れる選手を2人配置するというのが一番良いように感じる。
それでも中盤である程度試合をコントロールをすることは可能であろう。右からコケ、ブスケッツ、イニエスタ、イスコの4人を並べたら、攻守ともにバランスが良くなるように感じる。
最後のフィニッシュを1人ではなく、2人に任せることで得点の効率化につながるのではと思わざるをえない2試合での1得点という試合結果であった。
スペイン代表のFWはやっぱりコスタやモラタよりアルカセルの方が合っていると思います。
ネグレドが来てから今一つ伸び悩んでいますが。