今シーズンはリーガでバルサに届かないジダンマドリー!
先週のリーガ第25節終了後、バルサはアトレティコに勝ち点8差、レアルに9差と差を広げて首位の座を盤石にした。残りの試合が今週含めて13試合残っているが、この残り13試合で勝ち点差9を逆転して優勝したチームは、今までのリーガの歴史上存在していないというデータも残っている。
レアル側は優勝が数字的に決まるまで諦めずに戦っていくとコメントを残しているが、正直ほぼリーガの優勝はバルサで決まりと思って良いだろう。バルサがここから極端に勝ち点を落とす感じも受けないですし。
今回は「ジダンマドリーは今シーズンはバルサに届かないが、来シーズンは分からない」というテーマです。
■ 目次
選手達を復活させたジダンの手腕は高く評価されるべき
ジダン氏がレアル・マドリーの監督に就任して2か月弱が経ち、レアルの選手達の試合でのパフォーマンスは上がっている。選手達はやる気に満ち溢れていて生き生きと動いており、ベニテス政権の最後の方では見られなかったことである。
選手のポテンシャルを活かすと言う部分では、ジダン監督はこれまで合格点を与えても良い気はする。システムも自分のお気に入りは4-2-3-1らしいが、レアルの選手達の特徴を考えて4-3-3に変更している。BBCを活かすシステムを継続して採用しており、現状の選手の駒では最大限の勝利と相手より上回ろうと努力しているように感じる。
ジダンが監督に就任して選手達の動きが良くなったのは明らかであり、監督経験の浅さを心配される声もあったが選手達にも信頼されてチームは上手く回っているように思われる。選手達と良い関係を築いて選手にやる気を出させるのは意外に監督として難しく、まだ少ししか経過しておらず先の事は分からないがこれまでのジダン監督は十分な成果を見せているように思える。
勝負強さは変わらず、チームに変化は見られない!?
でも結果としてバルサとの勝ち点差は9に広がり、今シーズンのリーガ優勝はほぼ手の届かない状況に陥っている。特にアウェイゲームの厳しい試合で勝ちきれないと言うチーム状況は変わらずに、ジダン監督就任後もアウェイで苦労している。
ジダンがもし言い訳を言えば怪我人でメンバーが揃わなかったり(マラガ戦)、チャンスがあったのにゴールに入らなかった(ベティス戦)というのはあるだろう。ホームの試合では大量得点で勝利して良い感じだが、厳しい試合では苦しんでいるというのが第3者から見ても分かるだろう。
その意見を少し変える為にも、今週末のアトレティコとのマドリードダービーでは何としてでも勝たないといけない状況である。バルサとの勝ち点差を考えれば両チームともこの試合で勝たなければ、バルサとの勝ち点差が二桁ついて優勝戦線から完全に脱落してしまう。バルサ側から見れば引き分けが一番嬉しい気が・・・。バルサファンから見れば今週末でアトレティコかレアルのどちらか、もしくは両チームが優勝戦線から脱落して嬉しい1週間になるのは間違いない。その後のセビージャに勝利することが最低条件だが( ̄▽ ̄)
ジダン監督がベニテスやアンチェロッティと違うと思わせる為には、リーガの強豪相手に勝利を収めなければならない。今までの両監督とも強豪チームとの直接対決の成績が悪く、そのせいでリーガ優勝を逃したと言ってもおかしくない。今週末のマドリードダービーではある意味、現状のジダンマドリーのテストとなる試合なのかもしれない。
来シーズンはジダンマドリーに要注意!!!
今シーズンの残りの成績が相当悪くならない限り、来シーズンはジダンマドリーで始動されるだろう。今シーズンはリーグ優勝は難しいだろうが、来シーズンのジダンマドリーには警戒が必要になるだろう。
今シーズンはトップチームの初めての監督就任、シーズン途中の就任、自分の思い描く選手達ではないなど、ジダンの中では苦しい状況で指揮しているに違いない。補強禁止処分が延期になり今夏は補強が可能になると思われ、レアルは大型補強と人員の整理を行ってくるだろう。
ジダン好みの選手も加入し、今いる選手達もジダン監督の考えをある程度理解している段階で新シーズンへと挑み、もしかすると今より強大な人員になっているかもしれない。ほぼ間違いなく現状のマドリーより強くなっていることが想定され、来シーズンのジダンマドリーはリーグでもヨーロッパでも最大の敵になるに違いない。今でもそんなに状況は変わらないが、その差が縮まるという意味で脅威になりそうである。