クラブW杯で鹿島アントラーズの強さを知る(動画付)
今回はタイトル通り、バルセロナのことではなくクラブW杯についてです。特にアジア初となる決勝まで駒を進めた、鹿島アントラーズについて書いていきます。
バルサファンにとってはほぼ無関心となるクラブW杯になるわけですが、中にはライバルチームのレアル・マドリードが出場しているということもあって、負の呪いを送っている人がいるかもしれませんね。「負けやがれ!ミスしろ!滑りやがれ!」なんて( `ー´)ノ
■ 目次
吹田スタジアムは素晴らしいので一度足を運んでも
クラブW杯、地味に2日とも吹田スタジアムに足を運んで現地観戦していました。
・12/11(日)、バックスタンドの前から2番目
近くで見ていたのでクラブ・アメリカの選手のごつさに、韓国チームの負けを予感!?( ̄▽ ̄)
全北現代モータースの13番のキム・ボギョン選手(元セレッソ大阪など)が目立ってうまかったですね。ゴールも決めていましたし、試合を5分から10分見れば気付く上手い選手だったので、この先も地味に要チェックを。後17番の左利きの中盤の選手もなかなか。
・12/14(水)、メインスタンドより
映像からでも分かりますが、アトレティコ・ナシオナルの選手は大きかったです。そしてナシオナルサポーターは鹿島ファンの3倍ほど来られてました。結果は残念に終わりましたが。
吹田スタジアムに足を運んだことがあるという人がどれぐらいいるかは分かりませんが、一度は行ってみて良いスタジアムです。単純に陸上トラックがないので選手との距離が近いですし、CKの時なんかは凄い近い距離で選手を見れます。
自分はガンバ大阪のファンではない(日本国内では好きなチーム( `ー´)ノ)ですが、ファンクラブに入って年間パスを買って、今年はトータル20回以上吹田スタジアムに足を運びました。
最近は試合を重ねて芝の状態が悪くなっているのが少し残念ですが、11月の天皇杯の時よりは芝が少し良くなっていた印象です。リーグ開幕時は一面とても綺麗な緑色の芝でしたが、芝の荒れだったり茶色が目立ち始めてますね。
年内というか来年の頭に天皇杯の決勝の試合も行われるので、ぜひ足を運んでみても良いかもしれませんね。ほぼ満席だと思うので大変だとは思いますが、座る席は気持ち広めです。防寒対対策も忘れずに。大阪に何かの用事で来るついでに、ガンバ大阪の試合日程もチェックしてみても良いかもしれませんね。
鹿島アントラーズの強さを感じさせる要因は3つ
ここからは話を鹿島アントラーズに移して、現地観戦はピッチ全体を見れるので、映像では見れない部分が見れる所が良いですね。後は映像では伝わりにくいスピード感や激しさだったり。
鹿島アントラーズの2試合を見たわけですが鹿島の強さの1つ目は、何と言ってもチーム全体だけでなく選手達も落ち着きを払ってプレーしている所が素晴らしかったです。
チームとしてやることが明確で、それを選手1人1人がしっかり実行すれば良い勝負ができるみたいな自信があるように感じられました。「王者の風格」なんて言葉が日本では使われていましたが、日本のチームでこれだけ落ち着いているチームを見たのは初めてと感じるぐらいでした。
2つ目は、1対1で勝負する気持ちです。アフリカ王者や南米王者との試合で1対1では勝てないだろうなと思っていましたが、それでも1対1の勝負を基本とした戦い方は見事だったです。
相手のチームが前線に4人いても4バックの4人で対応し、中盤でもほとんど4対4など同数での対決も問題ナシというスタンスは良かったです。スペースやパスコースを消したりカバーリングは完全にチームに浸透しており、ベースの戦い方がしっかりあって後は相手に対処して見事な試合を演じていました。
3つ目は、ボールの動かし方が日本のチームでは1番上手いと感じます。ドリブルの持ち出しや相手の引き付けが上手い選手が多く、SBの西選手や山本選手もドリブルでの持ち上がりが自然に出来ており、チーム全体としてボールを動かす力があると思います。
パス&ムーブがしっかり体に馴染んでいるのも素晴らしく、相手の間に入ってボールを受けるという何気ないプレーが、常に連動してできている所がボール支配の上手さを感じさせるところですね。
鹿島の戦い方は守備ブロックを構築してからのプレスや守備でボールを奪い、素早い攻撃から得点を狙うのがベースで、後はサイドからのクロスも結構得点が期待できるチームですね。セットプレーなんかも相当練習して決定機が見られるのも良い所。
守られて0対0が続くと嫌なチームとなっており、さらに鹿島がリードを奪うと上手く守り、相手をいなしてボールを回すことで相手チームは苦しむでしょうね。これだけのメンバーと強さがあるのに、後半戦に失速した理由が良く分からない所です。
12人目の選手となる鹿島サポーター
鹿島の強さの要因があるならば、それはサポーターの声援も関係しているのかなと感じました。試合の状況に応じてサポーターも声援を送っており、それを受けて選手達も連動して動いているようにも感じられます。
※上記の動画はYouTubeチャンネル「MOV 鹿」様より引用
上記の動画の1:49秒あたりからの「ロール」というチャントは特に素晴らしく、試合から目を話していても耳だけで鹿島の攻撃が始まったと分かります。良い形でボールを奪えたら声援はいつもより大きいですし、それだけで選手達の足を前線に運んでくれているのかもしれませんね。
守備時はそこまでチャントがあるわけではないですが、苦しい時だなと思えばチームを鼓舞するチャントを必ずしていたので、素晴らしいサポーターだなと感心( ̄▽ ̄)。他の日本のチームでこれだけ試合の状況を見て応援しているサポーターがいるのかは知りませんが、鹿島サポーターになれば試合の流れなど試合を短時間で理解出来そうです。
決勝が行われる横浜は同じ関東地方での試合なので、チケット代は高いですが鹿島サポーターは足を運んで声援に期待しています。バルサファンですし日本のチームなので、もちろん鹿島応援のスタンスですよ( `ー´)ノ
決勝はマドリー圧倒的優勢ですが、奇跡はある!?
最後は現実を見て決勝戦の簡単な予想ですが、やはり鹿島にとっては厳しい試合にはなるでしょう。スコア予想などしたら鹿島サポーターに怒られそうなので、リーガの下位チームとレアルが戦う感じでしょうか。勝つ確率も相当に低いのは間違いないです。
鹿島がPK戦以外で勝利するなら、先制点は必須です。むしろこの先制点をレアルに取られれば、そこで終戦と言っても良いでしょう。横浜に詰めかけている日本人の多くはレアルの選手を見に来ていますし、「やっぱりレアル強いな~」という発言も増えてくるでしょう。
それでも心の奥底では「鹿島が奇跡でも起きて勝たないかな~」と思っている人は実は多いです。南米王者相手に鹿島が戦っているときも先制するまでは鹿島を応援しているスタンスを取る人は少なかったですが、1点先制して後半が始まるころには、周りの人はほとんどが鹿島を応援するスタンスに変わっていました。調子いいなとは感じる所ですが、恐らく応援しているチームでもないのでそんなものなのかな。
鹿島が先制点を取ることで声援はレアルから鹿島寄りに変わる可能性が高く、レアルの選手からしたらビハインドの焦りもあってプレーは少し雑になるはず。そうすれば時間を使うのは鹿島は上手いので、鹿島ペースになる可能性も。
これは全て上手くいった話ですが、先制点は何から入るか分からないので鹿島が先制点を取る可能性はあります。セットプレーから入る可能性はもちろん、セルヒオ・ラモスが滑ってゴールを決められるなんてことも(^O^)
普通に力の差を考えればレアルなのは間違いないですが、一発勝負なら何か奇跡みたいなことが起きるかもしれません。今大会の鹿島は相手チームのシュートがことごとく枠内から外れていますし、GK曽ヶ端選手のファインセーブ連発もありますし。
個人的にお気に入りの植田 直通選手や柴崎 岳選手もいるので、この2選手にも注目を。鹿島サポーターには悪いですが、この2人はさっさと海外でプレーしてレベルアップしてほしい。