マンUに解任されたファン・ハール監督は若手の種をまいた!?
今回はあまりバルセロナの話ではなく、マンチェスター・ユナイテッドを解任されたファン・ハール監督のお話です。バルセロナでも指揮した経歴があり、そこまで遠い話でもないはず( ̄▽ ̄)
今回は「ファン・ハールは若手の積極的起用で芽を出させる天才!」というテーマです。
■ 目次
ファン・ハールは自分の信念で動く監督!?
ファン・ハール監督と言えばサッカー界屈指の戦術家であり、試合中に多くのメモをするのも有名である。監督としてクラブチームではアヤックス、バルセロナ、AZ、バイエルン、マンUを率い、代表チームではオランダ代表も率いてきた。
ファン・ハール監督自身がオランダ人であり、アヤックスで指導した経験も長いことからかオランダ人をチーム内に入れるのが好きな監督でもあった。バルセロナでもオランダ化と言われデブール兄弟、クライファート、ライツィハー、コクー、オーフェルマウスなど多くのオランダ人がファン・ハール監督以降獲得されてプレーした。
その一方マンU時代にも少し言われていたことだが、チームの戦い方や規律やチーム全員での守備を重んじているため南米選手とのソリが合わないこともしばしばあり、バルセロナ時代にはリバウドのサイド起用で選手ともめたり、リケルメを起用しないなど「南米出身の選手が嫌い!?」という噂もある。
ファン・ハール監督は自分が信じていることを曲げない監督で、戦い方や選手起用でメディアにどれだけ叩かれてもそれに影響されない監督でもある。直近の2シーズンのマンUではFAカップのタイトル獲得しかしていないが、マンU以外のクラブではどのチームでも1度は国内リーグを制覇している偉大な監督である。
若手の積極的起用でバルセロナにも種をまいていた
ファン・ハール監督はクセが強かったり戦い方でも独特な所がある監督だが、若手の選手を積極的に起用して期待した若手選手は継続的に起用して成長させるのが上手い監督でもある。
若手選手の目利きという点ではファン・ハールは世界でもトップの人物なのかもしれない。アヤックス時代にはデブール兄弟、ダービッツ、セードルフ、クライファートなどを起用してCL優勝も飾っている。バイエルン時代にはミュラー、バトシュトゥバー、アラバを抜擢している。マンUではリンガード、マルシャル、ラシュフォードという将来有望な選手を積極的に起用した。
もちろんバルセロナ時代も例外ではなくバルデス、プジョル、シャビ、イニエスタはファン・ハール監督が大抜擢した過去がある。もしかするとファン・ハール監督がバルセロナを率いていなかったら、バルセロナのここ10年近くの黄金期もなかったかもしれない。
ファン・ハール監督はバルセロナやバイエルンやマンUを2年か3年で退任しているので起用した若手選手が大きく化けた時に監督として在籍していない。しかしバルセロナとバイエルンはファン・ハールが抜擢した若手選手が世界トップクラスの選手へと成長してCL優勝も果たしている。もしかしたらマンUも近い将来ファン・ハールが抜擢した若手が中心となってCL優勝を果たす時が来るのかもしれない。
ファン・ハール監督にもっと敬意を!
今回の記事でわざわざファン・ハール監督を取り上げて最も言いたいことは、ファン・ハール監督にもっと敬意を払おうということである。
確かにマンU時代の2年間でタイトル獲得はFAカップだけで、今シーズンはCL出場の権利も取れなかった。結果だけ見ればマンUの監督だったファーガソン時代から見ればダメダメであるり、お世辞にも結果を残せたわけではない。また戦い方もユナイテッドファンが満足できるほどの攻撃的なチームを作れなかった。
それでもファン・ハール監督は全力でマンUの監督の仕事を全うしただろうし、若手を多く起用しながら勝つのは難しいことでもある。もっとバランスを考えろよと言えるかもしれないが、この若手起用はある程度ファン・ハール監督が就任した時から分かっていたことだろう。
これからマンUが復権してファン・ハールが抜擢した若手選手達が活躍して勝ったのなら、ほんの少しでもファン・ハール監督を思い出してほしい。バルセロナでも多くの若手の種をまき、その選手達が成長して黄金時代を迎えたバルサファンにはファン・ハール氏が偉大な監督だということを理解していてほしい。
いつも見させしてもらってます
今回マスチェラーノとアウヴェスが退団しそうなんですがその二人の穴を埋めるのにふさわしい補強は誰だと思いますか?自分的にはマルキーニョスとカンセロ何ですが移籍金かネックになって難しいと思います
ファンハールみたいな規律に厳しい、そしてたった1回の粗相も許さない監督って日本のクラブや代表には馴染むんじゃないかなと思ってます。
年俸的には厳しいですけど、日本代表監督やってくれたら、今後の日本代表にとっては大きな財産になる気がします