勝者は肯定される、勝ったものが正しい!?
代表戦も気付けば今夜のユーロ決勝で終わりとなる。フランス代表とポルトガル代表のどっちが勝ってもそこまでバルサファンには関係ない話だが、一応バルサに内定しているユムティティが試合に出場していることでフランス代表寄りで応援する人が多いのだろうか。ポルトガル代表には奴がいることで応援していない人もいるかもしれませんね( ̄▽ ̄)
今回はサッカーに直接的に関係ないですが考え方の「勝者は肯定される、だからこそ勝つしかない」というテーマです。
■ 目次
人は物事に対して“結果論”で意見を変えている!?
1つの物事には常に長所と短所が表裏一体であり、悪いと思える面でも良いと思える場面があるし、良いと思える面でも悪く思える場面が現れると思います。そしてそれはサッカーというスポーツの面白さにもつながっていると思います。
「例」でいえばメッシはほとんど守備をしないし後方に戻ることもせず守備時には歩いている機会が多いので守備面では短所ですが、攻撃になると体力を温存しているので質の高いプレーを長い時間続けれるという攻撃面では長所がありますね。これをバルサが勝っているときは「さすがメッシ!」となるわけですが、負けて守備が上手くいっていない時は「メッシ守備で走れよ!」と思います。今までこんな機会が何度もありますし、バルセロナの勝利を願うバルサファンなら恐らく1度は思ったはず。
これからも最終的に物事は“結果論”で語られるもので、勝ったものや成功したものが正当化されやすいのが現実だと思います。現実や世の中は残念ながら勝者が正しいとされるもので、その方が説得力があるし人間も納得しやすいのでしょう。
人間の考えや感情は信念すら超える
バルセロナのパスサッカーというのも多くのタイトルを獲得し勝者となったことで認められ、スペイン代表のように負ければパスサッカーの終焉と騒がれ、アトレティコやイタリア代表のような堅守速攻のサッカーの復権だと思えるものです。
人間の考えや感情は上手く出来ており、ここでも例を出したいと思います。昨季のCLラウンド16でユベントスとバイエルンが戦いましたが、最後はバイエルンが土壇場で追いつき延長で勝ち越して次のラウンドに進出しました。さすがバイエルンやペップの采配は素晴らしいみたいな風潮になりましたが、個人的にはユベントスが勝者になる方が正しかった180分間の戦いだったと思います。
自分の試合の時間支配の分布図では1stレグでは60分ぐらいまではバエルンが試合を支配し、残り30分はユベントス。2ndレグでは70分まではユベントスで、残り20分がバイエルン。ユベントス100分、バエルン80分で個人的に勝者になるのは僅差ですがユベントスの方がふさわしかったと思います。バイエルンが世間の風潮ほど強くないしユベントスが世間の風潮以上に強いので、自分が試合前からユベントスが勝ち抜けると予想していたのでそう見えてしまったのかもしれませんが。
バルサファンなら対戦相手から試合をより長い時間支配している方が、正当な(本当の)勝者と思っている人も多いのではないでしょうか。サッカーの試合では判定や見た印象で勝者にはなれず、ゴールという得点数が多い方が勝者となり、サッカーはミスが多いスポーツなので試合を長い時間支配していても負けが起きてしまうものです。
そして最終的に勝者となった方が監督の采配やチームとして強いと思われるもので、「バルサファンの試合を長い時間支配していた方が正当な勝者」という信念は、例で出したバイエルンには当てはまっていないように感じます。
バルサファンの信念というのも勝者の前では考え方を一時的に変え、勝者に屈するという形になってしまう。それを悪いとも思わないですし、逆に信念を信じるのもその人の自由です。どちらが正しいや考え方を強制することはしませんが、もしも自分が感情的になっているときは、一歩下がって冷静に物事を見てみるとまた違う物事の見え方が見えてくるかもしれません。
勝者が認められるからこそ“勝つ”しかない
「この世は勝利がすべてだ。勝者は肯定され敗者は否定される。全てに勝つ僕はすべて正しい。」この文面にどこかで聞いたことがあるという人もいるでしょう。そう、今回の話をしようと思ったのも「黒子のバスケ」という漫画(アニメ)の赤司征十郎という絶対的な存在が個人的に好きだから考えました。※「黒子のバスケ」はキャラクター設定が濃くて面白いので、見ると楽しめると思いますよ。
前にもどこかの記事で書きましたがよくバルサファンに対して「美しく負けるのと、面白くなく勝つのどっちがいい?」という極端な“たられば”な質問をする人がいます。そんなたらればの話は意味がないと答えれば良いのですが、自分は「美しく勝つ!それなら文句だろ!?」と言うようにしています。
勝者が認められるのは仕方がないことであり、それなら勝者になるしかない。そしてバルセロナのパスサッカーや攻撃的なサッカーや対戦相手から試合の主導権を握るサッカーを認めさせたければ、それを実行して勝てば良いというシンプルなお話だと思います。
“美しいサッカー”という概念に対してそれぞれ意見は異なるでしょうが、それに言及すると話が長くなりすぎるので止めておきます。バルセロナのサッカーを認めさせたければ毎年、毎月、毎週と多くの試合に勝利して認めさせるしかないと思います。負ければすぐに議論が出てしまうものですが、勝てばその議論もなくなるので勝ち続けるしかない。
今回のテーマで一番何が言いたかったかというと、世間や風潮がどう考えようとバルセロナは今まで通り攻撃的なサッカーで今シーズンもすべてのタイトルを狙うということです。新シーズンもスタートしたばかりですがズバリ今シーズンの目標は3冠で、争うタイトルを全て獲得することでしょう。今シーズンも難しい時期もあるでしょうが、今シーズンもバルセロナの応援を頑張りましょう( `ー´)ノ
時代の移ろいを感じるというか、
今回のユーロを見る限りではペップ・バルサがサッカー界を支配した時代はすっかり過去のものになったと感じました。
決定機を量産しながらゴールを奪えずカウンターで敗戦。
いわゆる「バルサの負けパターン」が最近では珍しくもなくなり、
ポゼッション率が低くとも自陣である程度守れれば勝機はある、という認識に変わった印象です。
決定機を増やすのはチームの最優先事項ですが、決定力も軽視するべきではないでしょう。