アウベスのバルセロナでの8年間に感謝!
アウベスのバルセロナ退団が正式に決まり、先日にはアウベス自身からもバルセロナに感謝するコメントが発表された。バルサに加入して約8年間、アウベスはバルセロナの右SBのスタメンの選手として多くのタイトルをチームにもたらしてくれた功労者であった。
今回は「勝者のメンタリティを持ち合わせ幸運にも恵まれたアウベスに感謝、タイトル獲得数で世界一を目指してほしい」というテーマです。
■ 目次
白組を断ってバルサを選んで大成功!
アウベスがバルサファンに深く知られたのは2006年のUEFAスーパーカップで、CL王者バルセロナ対EL王者セビージャの試合だった。
この試合でバルセロナは予想外な0対3という大敗をした。そしてその時のバルサのエースでもあるロナウジーニョを完全にシャットアウトして攻撃でも活躍し、アウベスはこの試合のマンオブザマッチにも選ばれた。
そして翌年の2008年の夏に当時ではDFの選手では最高額になる3500万ユーロでバルセロナに加入した。セビージャで大活躍をしていただけに多くのクラブがアウベスの獲得を狙っており、それはライバルチームの白組であるレアル・マドリードも例外ではなかった。
アウベスがバルセロナ加入後にコメントを残している通り、アウベス自身はレアルと契約寸前まで迫っていた。しかし最後にはバルセロナからのオファーに心が傾き、バルセロナに加入してサッカー選手として大成功を収めた。
現在のアウベスの総タイトル獲得数は“32”
アウベスはバルセロナでの8年間で23ものタイトルを獲得し、平均すると1年間に約3つのタイトルを獲得するというバルセロナに多くのタイトルをもたらした。アウベス自身としてはこれまでのプロサッカーの人生では32個のタイトルを獲得している。
タイトルの内訳はバルセロナではリーガ6回、CL3回、国王杯4回、スーペル・コパ4回、ヨーロッパスーパーカップ3回、クラブW杯3回の23個。
セビージャ時代には国王杯1回、スーペル・コパ1回、ヨーロッパスーパーカップ2回、UEFAカップ1回の5個。
ブラジル代表ではU-20ワールドカップ1回、コパ・アメリカ1回、コンフェデレーションズカップ2回の4個。
こう見るとブラジル代表ではあまりタイトルを獲得出来ていないが、バルセロナ加入前のセビージャ時代から多くのタイトルを獲得して、勝者のメンタリティを兼ね備えてタイトルに愛された男のようにも感じる。
アウベスのこの“32”のタイトル獲得数は世界で3番目に多い選手となっている。 ちなみに1位はギグス(36個)、2位はバイーア(35個) となっている。噂されているユベントスに移籍するのであれば国内2冠だけでなくCL優勝も狙えるので、このタイトル獲得数でギグスを抜いて世界一の男になる可能性は十分にありそうだ。
右サイドを支配したアウベス
バルセロナに加入して攻撃的な選手だが個性やクセも強そうなアウベスだけにバルサにフィットするかは心配されたが、アウベスはそんな心配をすぐに吹き飛ばす活躍を見せた。ペップバルサの重要なパーツとして右SBでほぼ休まずにフル出場を続け、怪我にも強いアウベスはほとんど全ての試合に出場してバルサの勝利に貢献した。
特に右サイドでのメッシとの阿吽の呼吸のパス回しやワンツーは圧巻で、加入間もない時からその崩しを見せていた。右SBにも関わらず右SH,もしくは右WGのように高い位置でプレーし、バルサのポゼッションサッカーに完璧にマッチしながら右サイドを制圧する試合は多く見られた。ある意味新しいSBの1つの形を世界に提示した選手でもあった。
アウベスには調子の好不調がほとんどなく、ピッチに立てば勝利の為に全力を注ぐ姿勢をプレーで見せてくれるのもバルサファンから愛される要因だった。プロ中のプロのメンタリティを兼ね備えており、その勝利へのハングリーさはチーム1番とも言えるかもしれない。
ここ2年ぐらいはアウベスのプレーレベルに疑問を持たれる時期もチョコチョコあったが、最終的にはバルセロナ在籍8年間で誰にも右SBのポジションのスタメンの座を譲ることはなく、長くバルセロナで活躍したレジェンド級の選手として退団することになった。
あまりにも突然の退団報道にバルサファンは驚かされてまだビックリしている部分はあるが、アウベス自身が語っている通り新しいチャレンジに向かって、アウベスは新しいスタートラインに立っている。
アウベスのこれから先の成功を願って次の所属クラブで多くのタイトルの獲得に貢献してほしい。もしかすると来季CLでアウベスと顔を合わせることになるかもしれないが、その時だけは応援しないがそれ以外はアウベスを応援し続けたい。そしてアウベスがバルセロナに捧げてくれた8年間に言葉では表せれないぐらい感謝<(_ _)>