コウチーニョの選手評価を見誤った!より良い選手でバルセロナに貢献してくれる
アラベス戦に苦労して勝利を収めたバルセロナ、そんな中スタメンで起用されたのは冬の市場で加入したコウチーニョでした。
初スタメン、バルサでの2試合目にしてコウチーニョのパフォーマンスは高く、周りとの連携はまだまだにしても、チームに合流した間近の選手にしてはうまくプレーしています。今回は
1、コウチーニョごめんなさい、そんなにやる男だったのですね
2、コウチーニョの上手さはボールを触っている時だけではない
3、バルセロナでコウチーニョを本格的に生かすポジションはOMF
について書いています。
■ 目次
1、コウチーニョごめんなさい、そんなにやる男だったのですね
・加入前の評価6000万ユーロ→加入後の評価9500万ユーロの男
まず初めにこのブログで自分はコウチーニョ加入を反対と書いてきたわけですが、その理由としては大きく二つありました。
1つ目はコウチーニョがそこまで良い選手だと思えないのに高い、2つ目はカンテラ選手含めて若手選手の出場機会の妨げになることでした。
コウチーニョを獲得した以上、後者の若手選手の出場機会は減ってしまったのは残念です。特にここにきてデニス・スアレスが完全に干されてしまいましたね。なんとなく予想はしていましたが。
前者のコウチーニョがそこまで良い選手だと思えないのに高いという部分では、自分の見解は間違いだったと今では思っています。
リヴァプールで違いをみせていてもバルセロナに来たらそこまでの選手だと評価していましたが、この2試合のコウチーニョのパフォーマンスをみて完全に見誤っていたと確信しました。
コウチーニョ獲得にかけた移籍金は1億2000万ユーロ+出来高4000万ユーロとなっており、この金額は今でも高いとは思いますが、自分が評価した6000万ユーロ(+出来高2000万ユーロまで)という金額は低すぎでした。
現在のバブルな移籍市場も考慮すれば、8500万ユーロ+出来高1000万ユーロくらいの選手だったのかもしれません。
さすがに1億ユーロを超える選手という評価は高すぎるように思いますが、世界でも有数の選手でバルセロナの中盤を確実に強化してくれる選手だったようです。
間違いは誰にでもあるので、そんな時は間違いを認めてしまえばOKですかね。ごめんなさい。
・ボールタッチ、パスと他の選手を凌駕しているコウチーニョ
コウチーニョと言えば誰がどう見ても、ボールタッチの技術が違うということはわかるところです。
さらに言えばキックの精度も高く、ドリブルなんかでもほかの選手とはレベルの違う選手となっています。
サッカー選手の基本と言われる「ボールを止める技術、蹴る技術」のレベルがとても高く、さすがコウチーニョと思えるところです。
この部分はわかっていたつもりでしたが、この部分でも個人的に思っていた以上にレベルが高いと感じている次第です。
やりよるなコウチーニョ。この実力ならチームにフィットしない段階でも、個の力で活躍できるレベルの男です。
2、コウチーニョの上手さはボールを触っている時だけではない
・ボールを受ける動きとポジショニングがうまい
上記にも書いている通りコウチーニョの最大の特徴は、ボールを触っている時なのは間違いないのですが、この2試合で感じたのはボールを受けるための動き出しがとてもうまいということです。
味方のパスを受けるためのコースを作る動き出し、そしてボールが動けばそのたびにポジションを修正し、細かい修正も見られてボールを受けるポジショニングがとてもうまい。
ネイマールなんかもこの部分はとてもうまかったですが、自分に激しいマークがくるなか、ボールを受けるための動きが自然とできているのはさらに評価を高めたところです。
初スタメンを飾った右サイドでもそれはうまくできており、これなら得意の左サイドに入っても特に問題ないでしょう。
周りとの連携面はさておき、コウチーニョ自身が生きるためにボールを受けるのは全く問題なさそうです。
・2列目からのスペースやゴール前への飛び出しもうまい
そして、動き出しと言えば昨夏加入したパウリーニョに代表されるゴール前への飛び出しですが、これもコウチーニョはとてもうまい。
今シーズン前半戦のリヴァプールで1試合1得点ペースでプレーが絡んだのも、うなずけるゴール前への侵入の上手さがあります。
この上手さがあるならバルセロナでも得点に関するゴールやアシストという部分で大きく貢献してくれて、上手くいけばバルサでも1試合1得点ペースで絡むことも可能だと思います。
リヴァプールで活躍してもバルセロナではどうかなと思っていましたが、この2試合を見る限りコウチーニョの前線での活躍はほぼ確定と感じました。
3、バルセロナでコウチーニョを本格的に生かすポジションはOMF
・足元の技術と動き出しを生かすのは2列目のOMF
ここまでコウチーニョのプレーの特徴を書いてきたわけで、そうなればコウチーニョが最大限活きるポジションはおのずと出てきます。
それはOMF(オフェンシブミッドフィルダー)で間違いないでしょう。
バルセロナの基本的な4-3-3のシステムなら右WGか左WG、バルベルデ監督がいま採用している4-4-2でもOMFの役割を任せるのは可能です。
一番シンプルなのはシステムの形を4-3-1-2にして、シーズン前半戦にパウリーニョが入っていたところにコウチーニョを入れてしまうことです。
また、バルセロナの中盤は4枚ラインで位置しているわけですが、右サイドか左サイドで起用して、より攻撃的な役割をコウチーニョに任せてしまうことでも解決です。
先日のアラベス戦ではコウチーニョは右サイドで起用され、メッシの空けたスペースへの侵入やゴール前に何度も入ってきており、この起用方法と思ってくれて問題ないです。
コウチーニョを最も生かす位置は1.5列目~2列目ということがはっきりしたので、コウチーニョ自身の活躍のためにもこの位置で起用したいところですね。
イメージとしてはデニス・スアレスとやはりタイプが似ていると思っているので、デニスの起用するところにコウチーニョを起用する感じです。現状やはりデニスとコウチーニョでは実力差がはっきりとありますね。
・左右どちらでも面白い選手だがやはり左がしっくりくる
アラベス戦ではコウチーニョは右サイドで起用されたわけですが、次はイニエスタを休ませてコウチーニョを左サイドで起用してみることを試してほしいところです。
コウチーニョ自身左サイドからのカットインやボールタッチが得意に見えます。ブラジル代表では左にネイマールがいるので右で起用されて右でもプレーできるようですが、左サイドの方がよりコウチーニョが生きるでしょう。
左で起用したからといっていきなりコウチーニョが大活躍するとは思いませんが、まずはその選手の得意なポジションで起用する方が、ボールタッチの部分では迷いがないと思います。
コウチーニョをチームメイトに早く認めさせて、順応させることはバルセロナにとって大きなプラスになる気がします。
・本格的な活躍は来期から期待、今期はバルサに適応すればOK
ここまでこうやって書くとコウチーニョの活躍が待ち遠しくなるものですが、今冬に加入した新加入選手ということもあって、本格的な選手評価は来期からにしましょう。
まず今シーズンはチームに適応してフィットしてくれればOKな段階で、リヴァプールでCLに出場しておりCLに参加できないのでリーガと国王杯だけの出場に限られますが、これはある意味コウチーニョにとっては良かったのかもしれません。
リーガでは2位と勝ち点差が離れており、勝利必須のバルセロナでありますが少しリラックスして挑めますし、国王杯は緊迫しますが、程度のよい緊張感のある試合を体験できる場になるのかなと思います。
正直3月には活躍しているコウチーニョの姿が目に浮かぶのですが、そうならなくてもバルサファンは温かい目でコウチーニョを見ていきましょう。
焦って目の前の1試合や2試合の結果だけで選手評価をするのは間違っていますし、長い目で見てコウチーニョが数シーズンバルサに貢献してくれればいいので、中・長期的な視点を持つことが重要です。
今日の記事は1試合や2試合で自分の選手評価を変えていますが、これはサッカー選手を多く見た経験から判断したもので、チームにおける選手評価とは違うものです。コウチーニョ単体の選手評価について書いています。