ラキティッチ、セルジ・ロベルト、アルダ 誰を中盤で起用する?
遂にレアル・マドリードとアトレティコに1年間(2016年夏と2017年冬)の移籍禁止処分が通達され、バルサ側からすればやっとかという印象を受けると共にホッとした瞬間であった。
バルセロナ周辺が国王杯を無事ベスト8に突破し、ノリート獲得も近いのではと良いニュースが流れているので、嬉しい数日間となっている。ネイマールの裁判所出廷は無視で。
今回は「セルジ・ロベルトの成長とアルダの加入で、中盤のセントラル起用をラキティッチ含めどうする?」というテーマです。
■ 目次
MSNは継続起用、ブスケツとイニエスタは中盤の鉄板メンバー
ビダルとアルダがこの1月から起用可能になり、バルセロナ周辺では選手のやりくりが楽になったやオプションが増えたと喜べる状況であり、本当に助かる夏の2人の獲得であったと噛みしめたい部分である。
ビダルやアルダ加入でこの2人が前線でも起用できるということでシステムの変更や、新たな選手の組み合わせも考えられるかもしれない。しかし現状と言うかこの先、バルセロナの中心はMSNの南米トリデンテの3人で間違いない。
基本はこの3人のスタメン起用をベースとしてメンバーやシステムは考えられ、そこからバルサの4-1-2-3のシステムに大きな変化は訪れないだろう。中盤での起用選手は3人となっており、この3人のうち大事な試合では鉄板のメンバーが2人いる。
それは中盤のアンカーにブスケツと、左のセントラルでイニエスタの起用である。バルサファンだけでなく誰もが予想出来るバルサのスタメン選手であり、この2人の起用に微塵の疑いもないというのがバルサの現状である。
多くの試合があるバルセロナをローテーションで中盤を回しながらルイス・エンリケ監督は起用しているが、大事な試合ではほぼベストメンバーと考えられる11人を起用してきた。これまでは右のセントラルにラキティッチだったが、セルジ・ロベルトの急成長とアルダの加入でこの序列に変化は訪れるのだろうか。
やはり現状1番安心感があるのはラキティッチか!?
ラキティッチ、セルジ・ロベルト、アルダの3人を考えてみた所、やはりこの1年半近くエンリケバルサのスタメンとして多くの試合に出場して機能していたラキティッチが安心感では1番上かもしれない。周りとの連携面含めてラキティッチ起用で悪くなるイメージがなく、右のメッシやアウベスを活かすという面でもラキティッチはとても上手くプレーしている。
連携面ではやはりアルダに不安は残るもので、半年近くチームに帯同して練習をしてきたが実戦での連携不足は否めない。個人能力としてはアルダのキープ力やテクニックは確実な武器なので特徴ではあるが、チームとして考えた時に安定感や安心感を重視すれば今期の大事な試合でのスタメンはラキティッチを選択する可能性はあるかもしれない。
急成長したセルジ・ロベルトもこのスタメン争いに食い込んでくる選手であるが、ラキティッチとアルダの2人に比べれば全体的にまだ能力が少し劣っている感はあるのではないだろうか。特にビッグマッチでの経験不足や活躍はラキティッチとアルダよりは明らかに不足しているものであり、この2人に比べれば経験面や実績面という点で不安は残る。
ここは個人的な見解が強い部分ではあるが、現状ではラキティッチ起用で間違いないのかなと思う。本当な重要な試合は日程的に3月以降に集中するが、セルジ・ロベルトとアルダの2人は相当出来が良くない限りラキティッチ起用の牙城は崩れないのかなと思っている。怪我人が出るかもしれないのでこの3人で争う状況が続いているかは分からないが、それまではアピール合戦をしながらチームに勝利をもたらしてくれば相乗効果でバルセロナに嬉しいものになる。
対戦相手を考慮してゲームプランでメンバー変更するパターンあり
現在のバルサは圧倒的なボールポゼッションの試合だけでなく、良くも悪くも速攻気味の試合展開になる試合も結構ある。対戦相手の特徴を考えて自分達の戦い方を決めていく上で、このラキティッチとセルジ・ロベルトとアルダの3人の使い分けをすることは出来るかもしれない。
ラキティッチは万能型でどこが対戦相手でも起用出来、ボールポゼッションでも速攻気味の試合展開でも実績がある。3人の中で最もフィジカル的な選手な気はするが、足元の技術も特に問題ない。中盤のバランサー的な役割をこなしており、運動量や球際での強さなど守備的な感じもするので、相手が上手く自分達のボールキープが難しいと考え、前線からのプレスや守備を考えた場合にはラキティッチを優先して起用しても良いかもしれない。
アルダはボールコントロールやキープ力がこの3人の中でピカイチな存在であり、ボールポゼッションして相手を崩す試合の時にアルダを優先しても良いかもしれない。フィジカル面や球際でも強い選手であり、ラキティッチより攻撃的な選手という印象は受ける。
セルジ・ロベルトは運動量やスピードが持ち味であり、前へのドリブルの持ち出しでは最もスピード感がある。チームへの献身性も高くフィジカル的な面では他の2人に劣るものの、ポジショニングの良さや読みや運動量で守備もしっかりこなす。多くのポジションでプレーできる選手だけにピッチの何処でも質の高いプレーが期待出来、運動量やハードワークが必要な試合でセルジ・ロベルトを優先しても良いかもしれない。やはりまだラキティッチとアルダに比べて抜けた特徴がない感じは受けるが、大きくレベルを落とすこともなく多くのポジションもこなせるので最強のベンチメンバーという印象を受ける。
まだこの3人の結論を出すには早い時期なのは理解しているが、これからバルサの試合を見ていく上で1つの注目のポイントになるのは間違いないだろう。これからルイス・エンリケがどう決断して動くかが楽しみな所ではある。
初めまして。ピク爺と申します。いつも興味深くブログを拝見しております。
セルジ・ロベルトの起用方法についてお聞きしたい点があります。昨シーズン、彼はピボーテの位置で一定の評価を得ていたと思うのですが、今シーズンは先日のグラナダ戦のみ同ポジションでプレイしたように思います。
相手にもよりますが、ブスケツを休ませるためにも、この位置でもっと起用しても良いように思います。ピボーテでのプレイが少ないのには何か理由があるのでしょうか。
ご回答いただければ幸いです。よろしくお願い致します。