武者修行成功パターンのデニス・スアレスがバルサ復帰!(動画付)

16/17シーズンに入って、今夏のバルセロナの補強選手の1人目が正式に発表された。その名はデニス・スアレスで、数か月前から予想された通りの発表が無事に行われて一安心。

今回のテーマは「デニス・スアレスのバルサでの可能性と、珍しいバルサでの成功パターン」というテーマです。

デニス・スアレスの簡単な紹介

バルセロナは買い戻し権利を発動し、ビジャレアルに325万ユーロを支払ってデニス・スアレスをバルサの一員とした。4年+オプションで1年延長の契約で、契約解除金は5000万ユーロに設定された。

昨季のビジャレアルで時代には48試合に出場し、5ゴールと11アシストを記録した。ビジャレアルのリーガ4位とEL準決勝進出にも大きく貢献した。

2シーズン前のセビージャ時代からもバルサファンに注目されていたデニス・スアレスであったが、昨季にビジャレアルに移籍後も順調に成長し結果を残してのバルサ復帰となった。

まだ年齢は22歳と若いが、セルタB→マンチェスター・シティ→バルセロナB→セビージャ→ビジャレアルと多くのクラブでプレーを経験している。どのチームでも活躍して期待されてきた選手だけに、引き出しが多くどんな状況でも活躍出来る選手だと推測できる。

https://www.youtube.com/watch?v=Kcyj9W8d5so

※上記の動画はYouTubeチャンネル「paleszhurts」様より引用

中盤のセントラルでもウイングでも4or5番手!?

デニス・スアレスのプレーの特徴は自分も完全に把握できているわけではないが、攻撃ではドリブルやボールキープなどのボールタッチがとりわけハイレベルの選手である。ボールを持てばボールをほぼ失わず、バルサスタイルにピッタリな選手となっている。

守備ではしっかりとチームの為に走りハードワークし、球際の競り合いでも特に苦にしないのがテクニシャンの選手の中でも良い所だ。ポリバレンテ性がある選手だけにポジションは色々出来そうだが、バルセロナでは中盤のセントラル(インテリオール)とウイング(エストレーモ)で出場しそうだ。

ここからは少し厳しく現実的な話になり、デニス・スアレスがバルセロナで活躍できるかだが、正直そこまで多くの試合に出場機会が与えられるかは現状難しいのかもしれない。この要因は実力的にバルサではスタメンの格付けにされない可能性が高いからである。

まずは中盤のセントラルが主戦場になると予想しているが、そこには1番手にイニエスタ、2番手にラキティッチのエンリケバルサ不動の2人が在籍している。3番手にはエンリケお気に入りのラフィーニャがおり、4番手にデニス・スアレスかアルダと考えるのが現状の立ち位置で間違いない。セルジ・ロベルトは右SBのスタメン予定なので除いています。

ウイングでは1番手にメッシ、2番手にネイマールの不動の2人がいる。3番手には恐らく今夏補強する第4のFWが入り、4番手にラフィーニャ、5番手にデニス・スアレスかアルダくらいだろうか。

デニス・スアレスは試合に出場すればバルサファンのハートを射止めて活躍しそうなのだが、試合に出場出来るかがバルサでの最初で最大のミッションになりそうだ。各ポジションの不動の2人に勝つというのは1年目から難しいかもしれないが、今シーズンはラフィーニャやアルダとは良い意味で激しいポジション争いを期待したい。

ルイス・エンリケが途中出場やローテーションで起用するのはせいぜい4番手ぐらいまでで、5番手に入るとバルトラ状態に入る可能性もある。その為にもデニス・スアレスにはプレシーズン初日からボスであるルイス・エンリケにアピールを期待。

幸いにもライバルであるラフィーニャはブラジルオリンピックに出場してバルサのプレシーズンには帯同せず、シーズンがすでに始まってからチームに合流する予定なので、まずはそこまででデニス・スアレス自身がしっかりと計算できそうという良い感触を得てほしい所だ。昨シーズンで言えばセルジ・ロベルトのように。

試合に出れば間違いないと思える選手だけに、ルイス・エンリケには積極的に起用してほしい所だ。そうなればアルダの居場所がなくなる気もするが・・・。そして最近噂されているアンドレ・ゴメス(バレンシア)の獲得の意味はあるのか・・・。

デニス・スアレスはレンタル移籍or買い戻し移籍での数少ない成功選手!?

ここからはデニス・スアレスに直接関係ありませんが、バルサの育成方法についてのお話になります。バルセロナは最近カンテラ選手をレンタル移籍ではなく完全移籍させる傾向にあり、その時にほぼ必ず買い戻しオプションを付けての移籍としている。

バルサのカンテラからそのままトップチームに上げれそうな選手が少ないので、移籍もやむなしだが期待できる選手はなるべくレンタル移籍の形にしてほしいのは自分だけか。

最近ではバルサからは記憶にあるだけで完全移籍の形でデウロフェウ、アダマ・トラオレ、レンタル移籍ではモントーヤ、ハリロビッチ、テージョなどがいる。他にも多くいそうだが記憶にないのでごめんなさい。

今夏にはバルサBのサンペルもついに他のクラブに出される可能性が高く、確かに3部のリーグでプレーするなら国内か他の1部のリーグでプレーする方が良さそうである。

バルセロナはバルサのトップチームで試合に出場出来そうにないカンテラ(若手)選手には外(他のチーム)で経験させる傾向が最近では強いが、その作戦が決してうまく言っているとは言えないだろう。バルサではプレーする基準が高すぎるだけに、数選手帰ってくれば上出来なのかもしれないが。

完全移籍(買い戻しオプション付き)やレンタル移籍で成功した最近のパターンでは、ラフィーニャと今回のデニス・スアレスぐらいしかいない。ラフィーニャもルイス・エンリケが監督でなかったらどうなっていたことやら。ピケやアルバの出戻りは今回の話とは違うパターンなので除いています。

今期待できるこのパターンの選手ではヒホンで活躍したハリロビッチもいるが、どうやらルイス・エンリケの構想にはあまり入っていない感が強い。第4のFW問題自体ハリロビッチがいれば十分な気もするが・・・。

今回のお話で何が言いたいかというと、カンテラ選手や若手選手が完全移籍(買い戻しオプション付き)やレンタル移籍で武者修行に出てもほぼバルサには帰ってこれていないというのが現状である。

選手1人1人で教育方針やパターンがどれが正しいかを見極めるのは難しいが、ペップ時代のように試合には起用されないが期待できるカンテラ選手はトップチームに帯同させている方が個人的には良い気がする

試合には出れないがトップチームに帯同することによって、練習やトップの選手の立ち振る舞いは大きく勉強になり、バルサのサッカースタイルを身につけてバルサで活躍するという意味でもチームに残る方が将来的にバルサでの成功の近道に感じる。このチームに残るパターンではバルトラやセルジ・ロベルトが当てはまるだろう。

ベテラン選手やある程度の年齢の獲得した選手が多くベンチ外にいることがチーム状態として好ましいとは思えず、ペップ時代のように困ればカンテラ選手に積極的にチャンスが与えられるバルサに復活することを願いたい。その為にもバルサBには2部昇格と、より一層のアピールと成長を今シーズンは期待したい所だ。

 
 

2 Responses to “武者修行成功パターンのデニス・スアレスがバルサ復帰!(動画付)”

  1. らさな より:

    ハリロビッチはネイマールより玉離れが悪いので控えとしては持て余しそうな気がします。

  2. レト より:

    ユムティティが思いの外すんなり決まったのは良かったですね。
    残りの選手獲得はルーカス・ペレス+デ・シリオが一番現実的だと思います。
    アルダが売れたらまた別ですけど、それでも高額選手はまず獲れる気がしないので。

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