鉄板メンバーを脅かすユムティティとアンドレ・ゴメス

代表ウイークも終わり、一応すべての選手がバルセロナへと帰還した。バルセロナはFIFAウイルスにかかり、シレッセンとセルジ・ロベルトとアルバが負傷して帰ってきた。

その一方で負傷で代表を回避していたユムティティとメッシは全体練習に参加しており、この2人は今週末のデポル戦に間に合いそうなのは朗報となった。

今回は「今シーズン以内に下剋上となる、スタメンを奪う可能性があるユムティティとアンドレ・ゴメス」というテーマです。

新戦力含め戦力となる選手で溢れかえっているバルセロナ

バルセロナは6選手を新戦力として迎えた今シーズン、チームの成績は最高に良いわけではないが選手層の厚みは感じているバルサファンは多いはず。現状心配な点は右SBだけで、それ以外はベンチにしっかりと次の選手が控えている状況となっている。

中盤に多くのポジションが出来る選手が多いことから、何かと困ったら中盤のセントラルの選手は様々なポジションで起用されてきた。また新しいシステムに挑戦することも、中盤の選手が多いことから可能になっている。

ルイス・エンリケも積極的にローテーションを採用しており、逆にローテーションをし過ぎではと言われる始末ほどに。ルイス・エンリケの選手のやりくりは上手く、ビダルとベンチのGKを除けば全ての選手がそれなりに出場時間を得ている

シーズン序盤ということもあってフィットしていない新戦力の選手はいるが、これもシーズン終盤に向けて戦力として数える為に我慢するべきポイント。シーズン前にルイス・エンリケが語っていた「エンリケバルサの3年間で最高の陣容」というのが今のバルセロナの実情となっている。

 

マスチェラーノの牙城を崩しそうなユムティティ

新戦力の中でもこれまでで特に好印象を残している選手は、ユムティティとアンドレ・ゴメスの2人である。この2人に限ってはスタメンで試合に出場させても問題ないのでは、と思えるハイレベルのパフォーマンスを見せてくれている。

まずはユムティティの話で、マスチェラーノが少しばかり元気がなく不安定なパフォーマンスを見せているだけに、怪我さえなければアトレティコとの大一番でユムティティがスタメンとなって試合に出場していた可能性は高かった。

ユーロ参加によってバルサのプレシーズンにほぼ参加できなかったことでフィットするのに時間は掛かると思われたが、ユムティティは試合に出場するごとにバルサファンの信頼を勝ち取っている

もはやバルサファンの中ではマスチェラーノからユムティティをスタメンにした方が良いのでは、と思っている人も多いのではないだろうか。もしバルサファンにアンケートを取れば、今シーズンの出来から半数以上の人はユムティティのスタメンを支持しそうである。

ビルドアップというパスのつなぎはもちろん、守備でもスピードがありカバーリングに優れており、ピケのラインコントロールにもほぼずれることなくついてきている。対人の守備では強さと速さを見せ、高さの面でもジャンプ力がありそこまで悪い印象は受けない。

課題としてはポストプレーで相手のFWに入ったボールに対して寄せきれていないシーンがたびたびあり、数的有利など状況次第では積極的にプレスをかけることが必要だろう。またゴール前のマークも少し甘い感じがあり、横からのクロスなどハイボールに対してマークが甘いというのがこれからの課題となりそうだ。

バルセロナは11月の代表ウイークまでにCLでのシティとのH&Aでの2戦、リーグ戦ではバレンシアとセビージャのアウェイゲームと厳しい試合があるが、もしかしたらマスチェラーノよりもユムティティが優先的にスタメンで起用される可能性もありそうだ。

マスチェラーノも月曜には正式に契約延長が決まりそうだが、うかうかしているとベンチに蹴落とされる可能性もあるのでより一層頑張ってほしい所( ̄▽ ̄)

 

中盤のどこでもでもいけるアンドレ・ゴメス

そして次にアンドレ・ゴメスで、アンドレ・ゴメスは敗戦してしまった直近のセルタ戦ではとても良いプレーと勝利への強い意欲を見せ、ここ最近になってバレンシア時代のようなアンドレ・ゴメスらしさが出てきた印象を受ける。

元々中盤で幅広いポジションが出来、多くのプレーができる選手だとは知られていたが、ここまで質の高いプレーをする選手だということに驚いているバルサファンも多いはず。

バルセロナの鉄板メンバーの中で前線の次に固定化してもよい不動の中盤の3人だったが、ブスケツとラキティッチとイニエスタの牙城を崩しそうなほど良いパフォーマンスを見せている。

アンドレ・ゴメスは中盤のアンカーでもプレーしており、セントラルだけでなく中盤の底でもプレーできることでこれからも出場機会は多く確保しそうな選手となっている。

両足蹴れることでセントラルの右でも左でも特に変わらないプレーを見せているが、メッシ復帰後は右のセントラルはバランスを取る意味合いが大きくなるのでアンドレ・ゴメスのベストな位置は左のセントラルとはなりそう。

高いパスセンスに視野の広さ、そしてそれを実行する確かなテクニックがあり、最近では相手を抜き去るドリブルも見せている。ゴール前に侵入してシュートする機会はまだ多く見られないが、もう少ししたらアンドレ・ゴメスの得点というのも生まれてきそうである。

まだ完璧に中盤の3人からスタメンを奪ったという地位ではないが、これからバルサの一員として戦っていきチームにも慣れてさらに成長した場合、スタメンを奪う可能性は大いにありそうな選手である。

現状ラキティッチとイニエスタ不在でもアンドレ・ゴメスだけでなくアルダも良いプレーを見せており、現在のバルサの中盤は盤石の選手層がある。

ラキティッチもイニエスタも契約延長が噂されているが、マスチェラーノ同様うかうかしていると他の選手が成長してベンチに追いやられる可能性もあるのでさらに頑張ってほしい所( `ー´)ノ

 
 

1 Responses to “鉄板メンバーを脅かすユムティティとアンドレ・ゴメス”

  1. レト より:

    マスチェラーノは代表でも不調のままですからね。
    アルゼンチンが崩壊の一途を辿っていることもありこういう時こそチームを引っ張って欲しいですが、逆に彼も足を引っ張ってしまっているのが現状です(そもそもビルドアップでは並の選手ですし)。

    マスチェラーノはキャプテンも任されているのでここからの巻き返しに期待です。

コメントを残す

このページの先頭へ