14/15シーズン評価⑥ セルヒオ・ブスケツ
今回は「14/15シーズンの選手評価、ブスケッツ編」についてのテーマです。シーズン前の期待、その達成感と実績、来シーズンへの期待という3つのテーマで考えていきます。
※点数はシーズンを通した評価の点数。10点満点で、6点を平均点とする。
■ 目次
例年通りの安定感を求める
シーズン前の期待としては、一年通して安定したプレーをしてくれることだけである。代えの効かない中盤のアンカーの選手として、今シーズンも多くの試合に出場することが期待された。
よく考えてみるとバルサの中盤で一番大切な選手とも言われているブスケッツだが、そのプレーにムラは全くない。また、バルサが戦い方を大幅に変更しないチームであることから、選手に求められる役割も大きく変更はない。
しかしアンカー1枚のバルサで求められる役割は、通常1選手に求めている許容範囲を超えているが、ブスケッツはそれを高いパフォーマンスで実行してくれている。地味に世界でトップを争うボランチの選手なのだが、ビッグネームにはなりそうにもない所がブスケッツらしい( ̄▽ ̄)
やはりブスケッツ不在時には影響ある活躍で勝利に貢献、9点
開幕からいつもと変わらないスタメンでシーズンを迎えた。試合数を重ねてもブスケッツはローテーションされず、今シーズンもブスケッツのポジションだけは補欠の選手がいないと考えられていた。
国王杯の試合では休んでも、リーグ戦とCLでは基本的に出場し続けた。しかしルイス・エンリケはブスケッツを休ませる為に、マスチェラーノを本来のボランチで起用することを選択した。そのおかげもあって、ブスケッツは例年に比べると試合数(リーグ33試合)も出場時間(リーグ2585分)も少なかった。
ブスケッツが試合に出た場合はストレスなく、バックラインから中盤や前線の選手へパスが渡るが、ブスケッツ不在時にはそのブスケッツの存在の大きさを感じる試合が多かった。
あまりにも滑らかにダイレクトやツータッチでパスを回し、中盤の真ん中でバランスを取りながらディフェンスラインのカバーも怠らなかった。プレスでも何度もボールを奪い返し、そのボールからゴールになったシーンが何度もあった。
守備面だけならマスチェラーノが出ても大きく影響しないが、攻撃面ではブスケッツほど上手くプレーするアンカーの選手は今のバルサにいないと感じさせた。イニエスタやメッシがプレーすれば違った形で輝きそうだが( `ー´)ノ
後半戦には20日間ほど怪我で戦列を離れたが、懸念されたクラシコにはしっかり間に合い、大事な試合でブスケッツのスタメンは鉄板のスタメンと今シーズンもなった。
あまりにも出来ることが多くて逆にコメントのしようもないブスケッツだが、今シーズンもここ数年続けている安定したハイレベルのプレーを披露し続けた。
シャビから受け継いだMFの中心選手
シャビが退団したこともあり、キャプテンの枠と中盤に1つ空きが生まれてくる。シャビ直々に後継者と言われたブスケッツには、これからのバルサの将来がかかっている。
バルサのピッチ内外でリーダーとなる状況は、来シーズンから求められると言って間違いない。まだイニエスタがいるが、将来を見据えて来季はリーダーとしての自覚が求められそうだ。
プレー面では特に言うことはなく、怪我さえしなければシーズンを通してハイレベルのプレーをしてくれるの間違いないだろう。特にサボリ癖もなさそうなので、来シーズンのプレーにも期待はバッチリできるだろう。
攻撃面でもう少し高い位置でプレーしても良い気はするがチームのバランス上、ブスケッツぐらいしかしっかり下がってくれそうなプレーヤーはいなさそうである。試合の流れの中で高い位置でプレーする機会が増えれば、よりアシストが増えるポテンシャルは間違いなくありそうなのだが。