16/17第7節までのセルヒオ・ブスケツの評価はどう判断する!?
バルセロナの16/17シーズンも公式戦が始まってから2か月近く経ち、8月は良かったが9月の代表ウイーク後からバルセロナの調子はそこまで良くなかったのが事実。
特にビルドアップや守備面で不安定な一面を見せることが多く、バルセロナの心臓部分のポジションでプレーするブスケツにはより注目が集まる状況となっている。
今回は「ブスケツのこれまでの出来は本当に悪いのか!?」というテーマです。
■ 目次
今シーズンはミスが目立つブスケツ
ユーロに参加したブスケツは8月頭からチームに合流した。プレシーズン時期はアルダが注目されていたが、ブスケツも実は休暇を返上してチーム合流数日前からバルセロナでトレーニングを始めていた。バルセロナの成功に強い意欲を見せており、ポーカーフェイスだがしっかりと今シーズンに向けて準備を進めていた。
さっそくプレシーズンの試合に出場したブスケツだったが、プレシーズンで良い試合をしていたバルセロナとは対照的に、ブスケツが出場しているときほど失点が増え試合を支配できない時間が続いていた。その時はコンディションの調整不足やまだ実戦モードではないと思ってそこまで心配していなかった。
そしてスーペル・コパやリーグ戦などの公式戦が始まってからブスケツのプレーはいつも通りに安定してきたように見えた。しかし、プレシーズンからの悪いボールロストは公式戦が始まっても度々見られた。
今シーズンのバルセロナは守備が崩壊しているというよりも、ビルドアップ時に悪い形でボールを奪われてからの失点が目立つ。相手のカウンターはカウンターなのだが、どこかバルセロナ自体のミスに見えてしまうものに感じてしまう。
そしてそこに多く絡んでいるのがブスケツとなっている。ブスケツのミスはプレーエリア的にピンチになりやすいが、それが高確率で失点につながっているのが現状である。
昨シーズンまでのブスケツに比べればミスと呼べるボールロストが多く見られ、今シーズンのブスケツは確かにミスの回数が増えてきている。9月には体調不良もあり試合途中でベンチに下がる時もあり、もしかしたら結構前から体調がすぐれてない時期を過ごしているたのかもしれない。
パス成功率など、ミス以外は質の高いプレーを継続していたブスケツ!?
最近、リーガ第7節を終えてのパス成功率の高い選手が発表された。第1位はクロース(レアル)で92.96%、第2位はアルダで92.75%、第3位はブスケツで92.21%だった。
この数字を見た時に2位のアルダはもちろんだが、3位にブスケツがランクインしていることに驚かされたバルサファンも多いはず。今シーズンのブスケツのミスを思い返せば、ここに誰がランクインしていると予想出来たか。
パスの本数は表記されていないが、クロースもブスケツもボールに多く触る選手だけにこの数字はともに立派な数字となった。もちろんアルダも( ̄▽ ̄)
ここでもう一度今シーズンのブスケツのプレーを振り返ってみると、プレシーズンを除けばブスケツのプレーは実はしっかりプレーしていたのではないかと思えなくもない。確かにミスが失点につながるシーンは多くあったが、それ以外ではブスケツはハイレベルのプレーをしていた。
体調不良のアトレティコ戦でも攻守に鋭いプレーを見せており、特に守備面ではブスケツのポジショニングや対人での強さは今シーズンも健在ぶりのように感じられる。攻撃でも鋭い縦パスやサイドにパスを散らすシーンは多くあり、ブスケツだからあれだけスムーズにパスが回ったシーンも多くあったように感じられる。
自分ほどミスに寛容な姿勢を見せるサッカーファンの人は少ないだろうが、多少のミスに目をつぶればブスケツは今シーズンも質の高いプレーを見せていたのではないだろうかと思えてしまう。
ブスケツの場合はポジション的にミスがピンチになるし、ほとんどミスをしない選手だけに1つのミスがより目立つ選手でもある。ミスは許されないがそれ以外のプレーは評価してあげるべきポイントなのかもしれない。