15/16リーガ第1節 8/23 A・ビルバオVSバルセロナ 試合評価
■ 目次
試合支配率
※赤色はバルセロナ、黒色はビルバオ、白色は互角
・バルセロナ5分、ビルバオ0分、互角85分
ほぼお互い完璧にペースをつかんでいない試合であり、お互いに望んでいた試合展開を半分ずつ実現しているような試合であった。ほぼイーブンな試合だったと言えるだろう。
試合での問題点
バルサらしくないパス回しはこの試合では判断しないが、効果的な縦パスが送れなかったのは事実である。メッシに良い形で入ることはほとんどなく、スアレスへのパスも厳しいボールが多かった。ビルバオのプレスはこの試合でも素晴らしかったので簡単ではないが、縦パスがもう少し入ると思っていた。
試合での良好点
この試合では最近の不安定な試合もあり、バルサの強さがまだまだ健在だという証明を見せた。選手達の頑張りは素晴らしく、ビルバオに当たり負けないボディコンタクトは気合いが感じられた。リーガが始まったことか、ビルバオへの悔しさかは分からないが集中力が素晴らしかった。サッカーで最も重要な要素がこの試合では復活したと呼べる試合であった。
アルバの復帰を受けてバルサの左サイドが完全に復活。攻撃ではアルバの飛び出しから得点を奪い、つなぎでもアルバのボールロストは数少なかった。守備では幅広いスペースをカバーし、競り合いやマークでも特に問題なかった。不安定なバルサは、意外にアルバの存在が大きかったのかもと思わせる存在感を見せた。右のセルジ・ロベルトも攻守において素晴らしかった。
最終ラインの完全復活ではないが、選手の頑張りでバルサの粘り強い守備が帰ってきた感がある。試合終盤はゴール前で何度もクリアするシーンがあり、昨季の苦しい場面を思い出させた。その中でビルバオにほとんどチャンスを作らせなかったのは、攻撃での不用意なボールロスト回数の少なさも含め、試合への入り方と進め方が間違いでなかった。ルイス・エンリケの采配が久し振りに当たった感があった。
ちょっと目についた選手
・バルセロナ
DFベルマーレン
リーガでの試合にほぼ完全に馴染んだ感があった。最終ラインの上げ下げは少し不安定な部分があったが、プレミアで慣らしたハイボールの処理からビルバオのロングボールにうまく対応した。1対1やカバーリングでもクレバーぶりを見せ、イエローカードを貰ったシーン以外は攻撃も含め完璧に近いプレーを見せた。
DFアルバ
左SBにアルバがいないとダメと感じさせる試合を演じた。アドリアーノやマテューとは安定感が違い、これからも多くの試合でお世話になるだろう。怪我明けとは感じられないプレーも見せ、決勝ゴールのアシストも決めた。
FWスアレス
貴重なゴールを決めただけでなく、前線からのプレスや守備が素晴らしかった。ペドロが抜けても俺がいれば前線からの守備は大丈夫だと言わんばかりに、90分間必死に走って守備をした。攻撃面でも好調ぶりを維持しており、チャンスに何度も絡んでいた。ゴールシーン以外でも頼りになり、スアレス1人でも1試合1得点ぐらいは取れそうだと感じさせるコンディションである。
最後に一言
苦手で難しいピッチ、難しく強い相手を考慮したら引き分けでも仕方ないかなと感じていたが、バルサは見事に勝利を収めた。最近の低調なパフォーマンスも、何日かの休憩をはさんで試合をすれば復活していた。試合巧者ぶり、守備での頑張り、モチベーションの回復もあり、コンディションが少し悪しいビルバオにしっかり勝利出来るだけの内容の試合は見せたかなと感じた試合であった。
心配されるアウベスとブスケツの怪我だが前者は内転筋、後者は足首を痛めたようだ。詳しくは精密検査後になるが、ルイス・エンリケ曰く重症ではないらしい。次のマラガ戦に間に合わなくても、代表ウイーク後の第3節のビセンテ・カルデロンのアトレティコ戦に間に合えば嬉しい。昨季の怪我人が出ない状態の反動を受けてる感じがしてならない( ゚Д゚)
タグ:アスレティック・ビルバオ, 試合評価
スーペルコパで自信がグラついたのか、開幕戦ゆえのプレッシャーか、消極的で固さの見えた試合でした。
それだけにしっかり勝ち点を持ち帰れたのは大きいですね。
得点も奥行と横幅を活かしたもので昨シーズンらしさを少しずつ取り戻してる印象はあります。
ロベルトの躍動も頼もしいですが、ベルマーレンの活躍もアトレティコ戦に向けて期待が持てる要素でした。