15/16国王杯準決勝 1st 2/3 バルセロナVSバレンシア 試合評価

試合支配率

※赤色はバルセロナ、黒色はバレンシア、白色は互角

20160203 バレンシア戦

・バルセロナ55分、バレンシア0分、互角35分

試合はバルセロナの先制点が生まれた5分過ぎから85分間はほとんどバルサペースだった。後半はバレンシアは10人になったことでバルサから主導権を握れないのは普通の事だが、11人でもそこまで試合の主導権は変わっていなかっただろう。バルセロナが試合を完全に支配して、試合内容もスコアも完勝の試合であった。

試合での問題点

バルセロナにほとんど問題点は見られなかったので、今回は大敗を喫したバレンシア側について書きたいと思います。最大の敗因はボールを持っている選手への圧力がほとんどないことで、バルサ相手に前に人が立つだけの守備ではフリーとほとんど変わらない状況だった。人数をかけて守備組織を作っているだけでは、足元の上手いチームが多いリーガでは良い形でボールを奪い返す機会は少ないだろう。

また、バレンシアの特徴のハイプレスや戦う姿勢がほとんどなくなっており、ユニフォーム以外はバレンシアには見えなかった。選手も揃っているし走って球際で戦える選手やチームだからこそ、ガリー・ネビル氏にはもっとプレスを強化したチーム作りをしても良いのかなと感じられた。攻撃面では今までのバレンシアより人数をかけて攻めようとする良い面は見られているので、守備面で大きな改善点が必要な状況である。ネビル氏は現役時代に激しく戦える選手だっただけに、その魂を選手達に注入して戦える集団にしてほしいなと思う。悪い意味で監督になって、ネビル氏がおとなしくなったかなと感じられる。バルサファンの中でも、こんなバレンシアを見たくないと思った人はいたのではないだろうか。

試合での良好点

試合終了まで攻撃の手を止めない選手達の得点への強い意識が素晴らしかった。4得点ほど奪って攻撃の手を止めても良い感じはするが、最後まで集中力を切らさずに牙をむき続けた。7対0という大勝を作り出し決勝進出をほぼ手中に収めただけでなく、2ndレグで大幅に選手を休ませることに成功するスコアをこの1stレグで残した。

攻撃面だけでなく守備面でも良い守備が行えていた。バレンシアの攻撃がちぐはぐな感じはあるが、素早い攻守の切り替えから挟み込みや数的有利を作り出して、何度も高い位置でボールを奪い返した。自分達のゴール前で守備をする機会はほとんどなく、シュテーゲンには良い意味で暇な試合になっただろう。

1月の後半戦からメッシを中央寄りに配置するという、ルイス・エンリケの意図的な采配が大きく成功した試合となった。右SBにスピードのあるビダル、右セントラルにアルダがいることで右のサイドはこの2人が使い、その分メッシが中央でゴールに近い位置で決定的な仕事ができた。今日のバレンシアの守備だから成功したという感じはまだあるが、1つのオプションとしてこれからも試していく価値はありそうだ。まだまだチームとして新しいことにチャレンジしても良い時期だろう。3月中ごろには、この形が完全に1つの攻撃の形となっていることを願う。

ちょっと目についた選手

・バルセロナ

FWメッシ

この試合では中央寄りでプレーして、決定的な仕事を何度もした。ハットトリックだけでなく攻撃の起点として中央で存在感を見せ、ムスタフィの退場も誘発した。来季にペップがシティを指揮することが決まりメッシの移籍も噂が出ているが、メッシを絶対に出してはいけないというプレーを見せた。メッシ自身も移籍を希望していないだろうし、特に心配はいらないとは思うが。

FWスアレス

圧倒的な決定力で4ゴールを記録した。1点目と2点目は簡単なシュートではないがしっかり決め、3点目と4点目は難しいシュートだったがゴールに沈めた。ポストプレーでも何度も良いパスを出し、攻撃の起点としても大活躍してスアレスが大爆発した試合となった。不調という言葉が試合単位でしか見られない選手だけに、怪我さえしなければコンディションという概念がない選手に改めて感じる。

最後に一言

7対0という大勝で試合を終えれて、思い描いていたスコア以上をバルセロナは残してくれた。不調のバレンシアもあってバルサの大勝もあるかなとは予想していたが、まさかここまでの試合展開とスコアになるとは予想できなかった。ブスケツもアルダもイニエスタも風邪から完全に回復した感じであり、風邪3トリオが中盤を支配して良い試合が見れた。国王杯の決勝進出をほぼ決めて2ndレグにほとんど興味がわかない感じにはなるが、2ndレグもしっかり応援せねばと思う。一応無敗連続記録とかあるし( `ー´)ノ

 
 

コメントを残す

このページの先頭へ