15/16国王杯ラウンド16 2nd 1/13 エスパニョールVSバルセロナ 試合評価
■ 目次
試合支配率
※赤色はバルセロナ、黒色はエスパニョール、白色は互角
・バルセロナ15分、エスパニョール0分、互角75分
ほとんどの時間をどちらも試合を支配したようには見えなかったが、ほぼゲームプラン通りに試合を進めたバルサの方が1枚上手な感じを受ける試合だった。バルサは1stレグの点差がありとても現実的に逃げ切る戦いを見せ、得点も奪ったことで完璧な形で次のラウンド進出を決めた。エスパニョールは全体的にアグレッシブさがなく、メンバーも抜いたことで試合前から少し諦めていたのかなと感じる試合内容だった。
試合での問題点
試合として勝たなければいけないという試合ではなく勝ち抜けを決める為の90分間と言う感じの試合であり、この試合の悪い部分がメンバーも戻って同じになるかは疑問が残るが、ビルドアップでのパスカットされる機会が結構あった。悪いボールロストが何度かあり、ビルドアップやパス回しはもっと集中して行う必要があった。ダブルボランチ気味で後方のサポートも多く後方でパスを回す時間は多かったが、低い位置でのボールロストが少し目立つ試合ではあった。
試合での良好点
新しいシステム4-2-3-1を採用し、前回採用した4-2-1-3に近い形だったが、アルダとビダルもフルで起用出来て新しいオプションも試せてとても次につながる試合であった。MSNに何かあったら右にビダルや左にアルダを起用する形を早くも試し、この試合ではビダルが初アシストも記録した。アルダとビダルもどんどん馴染んできた感じがあり、新戦力を試している段階だがとても速いテンポで進めており、それでも結果も残してよい感じである。
1stレグのリードもあって消化試合な感じの試合だったが、それでもそれを実現させたバルサの選手の出来は素晴らしかった。油断してエスパニョールにこの試合で先制点を奪われていればスタジアムに押せ押せムードも走りそうな感じもあり、それを実現させないために集中して戦い守っていた。全体的にエスパニョールのプレスに苦しんだが、それでもプレスに屈することなくボールを回し続ける姿勢を崩さなかった。変に引いて速攻で得点を狙うよりも、ボールを保持することで失点のリスクを下げ、最も確率の高い勝ち抜けの戦法を取ってそれを実行した。メンバーも何人か主力が抜けていたにもかかわらず、しっかり勝利して無失点で試合を終わらせたのはさすがにバルサは強いチームだなと感じさせた。
ちょっと目についた選手
・バルセロナ
FWムニル
数少ないチャンスでやっと結果を残した印象を受けた。前半戦はCL第2節のレヴァークーゼン戦のアシストぐらいが記憶に残るもので、他はあまり良い印象を与えなかったのは確かであった。これからムニルが生まれ変わったような活躍を期待したい。今日の活躍をしたら次にチャンスは必ず訪れるだろう。いつ出番が来るか分からないので、常に準備して待ち続けてほしい。
最後に一言
トータルスコア6対1としっかり勝ち切り、2試合とも勝利を収めて次のラウンド進出を決めた。この試合では新しいシステムや新加入選手も新しいポジションで起用されるなど、試しながらもしっかりと結果も残した。守備はメンバーが代わってもピンチは少なく、チーム全体として守備に安定感が出てきた感が強い。国王杯ではあと4試合を戦い勝てば決勝戦となり、2月には早くも1つ目のタイトルに王手をかける為にも、これからリーガだけでなく国王杯でも集中力が求められそうだ。怪我人もラフィーニャだけであり、新加入選手も活躍し出して乗り切れる感が今のバルサには強い。
質問です
バルサの補強予算について
冬の移籍市場で、補強予算が限られているので、ノリートなど少々高額の選手の獲得は難しいらしいですが、それは16年夏以降もネイマールなどを売らない限り大型補強等はできないということなのでしょうか?