15/16リーガ第19節 1/9 バルセロナVSグラナダ 試合評価
■ 目次
試合支配率
※赤色はバルセロナ、黒色はグラナダ、白色は互角
・バルセロナ45分、グラナダ5分、互角40分
試合の大半はバルサペースで進み、前半はグラナダの悪い守備もありバルサの一方的な試合だった。後半立ち上がりから10分間はグラナダのプレスに苦しめられたが、3点目を奪ってからはまたバルサペース気味で試合は進んでいった。最後の30分間ぐらいはバルサは流し気味で試合は終了していった。
試合での問題点
大ごとにはならなかったが相手の2トップとバルサのCBとの2対2の状況で守備をする機会が何度か目についた。守れていたので心配ないように思えるが、やはりアルバかビダルの1枚は下がり気味で最終ラインで数的有利を作っておきたい。この試合ではアンカーがセルジ・ロベルトでバックラインのカバーなどはいつもと違うかもしれないが、スピードがある相手との同数対決はとてもリスキーに感じた。何度かセットプレーの攻撃からの戻りが遅く守備の人数が負けているときもあったし、リスクマネージメントだけはしっかりしておきたい。
チャンス数の割にゴール数が少なかった。特に前半の2得点では明らかに少なく、前半だけでもう2点は取れた試合であった。決まらない試合もあるしゴールは水物みたいなものだが、ゴール前でのプレー精度をもう少し上げたい。MSNに若干の疲れがあるかもしれないし、MSNを途中交代で休ませたいと言うのが本音。ビダルとアルダの加入もあり、前線の出場時間を減らしても良いかもしれない。
試合での良好点
最近の試合はピンチらしいピンチは1試合でほんの少ししかなく、守備に関しては本当に心配がなくなってきた。無失点の試合も多くなり、チームに安定感が出てきた。ゴール前での守備も9月10月の時とは比べものにならないぐらい粘り強く、堅い守備をしている。
攻撃ではゴール前での精度に少し不満は残るものの、それでも大量得点を決めているので問題ナシと見ても良いかもしれない。チャンスが作れなくなれば攻撃の最大のピンチであるが、チャンスは作れているし最終的にはゴールもしっかり記録している。現在は攻守ともにあまり言うことなしという感じのチーム状態である。
ちょっと目についた選手
・バルセロナ
MFセルジ・ロベルト
中盤のアンカーとして起用され、「走るのが好き!」と公言していた通りに運動量豊富に走りまくって良いプレーを何度も見せた。前へのプレスでの圧力もあり、後方への戻り、読みや囲い込みによるボール奪取の守備力が素晴らしかった。ブスケツほど対人で守れるわけではないが、自分の特長を活かしてしっかりアンカーをやり切った。攻撃でもシンプルにパスを回しながらも縦パスを供給し、チームの3点目を演出した。相手の攻撃力が強くなく守るチームなら、攻撃重視でセルジ・ロベルトのアンカー起用は1つのオプションになりそうだ。マスチェラーノといい、ブスケツを休ませるオプションが確実に増えた感じがする。
MFアルダ
相手の守備のまずさもあったが今回は左のセントラルで起用され良いプレーを見せた。バルサでの初アシストも決め、流れの中でのパス回しにも違和感なく参加できていた。2試合目にしてこれだけのプレーが出来るのは良い誤算であり、完璧に大きな戦力補強だったと感じさせる。これからはよりプレーに参加してさらにアルダらしいプレーが出てくるかもしれないという期待が大きい。
・グラナダ
MFロチーナ
バルサカンテラの時はCFとして左足のシュートやダイナミックなプレーで活躍していたが、グラナダではトップ下としてとても技巧派な選手へと進化していた。24歳ながら多くのクラブを渡ったが、今日のようなプレーが継続出来ていればリーガの中堅クラブから声がかかるのは間違いないだろう。ここまで成長していたことに良い意味で驚かされて、カンテラ時代には期待していただけに活躍がとてもうれしかった。これからステップアップだけの移籍になる活躍を期待したい<(`^´)>
最後に一言
グラナダの守備が悪くて勝利するには楽な相手だったのは否めないが、しっかり勝利したことが最高に良かった。ビダルとアルダの新戦力をスタメンで起用し、セルジ・ロベルトのアンカー起用など中盤のメンバー構成も違う中、主力を何人か休ませながら勝利出来て大満足の試合だった。まだまだ連戦になるが、ビダルとアルダの2人加入だけで一気に選手のやりくりが楽になったと痛感する試合であった。
質問です。
最近、アトレチコのオリベルがあまり使われていないようです。彼などバルサのスタイルに合うんじゃないかと思いますが、いかがなものでしょう?
バルサ首脳陣など、そういう事は全く考えていないのでしょうか?
白組のイスコもフィットしそうな気がしますが・・