15/16リーガ第26節 2/28 バルセロナVSセビージャ 試合評価

試合支配率

※赤色はバルセロナ、黒色はセビージャ、白色は互角

20160228 セビージャ戦

・バルセロナ5分、セビージャ0分、互角85分

細かい時間ではお互いに自分達の時間はあったが、試合はほぼイーブンで進んでいた。前半終盤はバルサペースの色が強かったが、それ以外の時間は本当にイーブンな試合でどちらが勝ってもおかしくなかった試合内容となった。

試合での問題点

試合全般でアルダとビダルのポジショニングが高い位置取りが気になる部分ではあった。アルダは戻りが遅れたり戻り切れなかったシーンもあり、基本的にポジショニングがトップ下のようにプレーしていた。ビダルは逆サイドにボールがある時のポジショニングが前目で、やはり見ていて怖く感じる。チームとしてまだこの2人投入時のバランスがバシッと決まり切っておらず、新加入選手が加わったシーズン序盤のチームを見ているように感じたシーンもしばしば。実際問題はその感じなのだが1試合1試合が重要になってくる3月なので、この2人の起用方法も慎重に考えるべきなのかもしれない。

セビージャの速攻やパス回しなどの攻撃面が良く、そこにドリブルも織り交ぜられてバルサの守備陣は対応に苦しんだ。いつもならボールが取れそうな所でもドリブルやパスで逃げられたりと、サイドライン際での攻防はセビージャに上をいかれてしまった感があった。エンリケバルサの場合は最後は中をしっかり締めて守る形だが、何度も危なくなりそうなシーンがあった。

バルセロナと言えばセットプレーの守備の弱さを指摘する人は多いだろうが、エンリケバルサのセットプレーでの失点率はとても低いように感じられる。しかし、この試合でははね返したボールやリフレクトボールへの反応がとても鈍く、セカンドボールや変に浮いたボールからセビージャに危険なシーンを結構作られた。セットプレー時の集中力の継続を改めて見直し、はね返したボールへのラインの上げ下げやマークも見直すべきポイントとなった。

試合での良好点

エンリケバルサの特徴とも言える、大事な試合では期待を裏切らないバルセロナの選手達の姿はあった。必死に戦い試合に挑んでおり、セビージャの出来が良かったこともあり試合を圧倒したりコントロールできた時間は短かったが、最後は粘って勝利という重要な勝ち点3獲得をもぎ取った。先制されてからの逆転劇での試合ともなり今シーズンのバルサは後半に強いという、変にハーフタイムで強気になれる感じも今はある。

ちょっと目についた選手

・バルセロナ

DFマテュー

危なっかしいキックは数回あったものの、守備面ではセビージャの攻撃を何度もはね返した。見た目からはやる気もなさそうに感じられるが、プレー面ではしっかりピケと2人で守り切った。マテューのCBでのプレーはある程度安定しており、SB起用がなければ十分バルサの大きな守備の1枚と考えられそうだ。

MFブスケツ

攻守において大活躍を見せたが、特に守備面では大事な場面でブスケツのタックルでボールを奪い返した。足の長いタックルでボールをひっかけ、1対1ではほぼ負けることはなかった。攻撃でも変則的なルーレットやミドルシュートなど、相手のゴール前でも良いプレーも見せた。ブスケツ不在のバルサの戦いが厳しくなるのが分かるぐらい、絶対に欠かせない選手となっている。怪我にも強く本当にありがたい存在( ̄▽ ̄)

 

・セビージャ

GKセルヒオ・リコ

バルサのGKブラボのファインセーブもあったが、セルヒオ・リコのセーブも目立った試合だった。同点ゴールとなるFKではミスにも見られるだろうが、それ以外では安定したセーブと飛び出しでセビージャゴールを守っていた。スペイン代表で出番がないのがもったいない選手だが、デ・ヘアというトップクラスのGKとこれから対峙すると、スペイン代表では出番は厳しいかもと感じてしまう。スペイン代表はどこのポジションも分厚い選手層と感じさせるハイレベルの選手であった。

最後に一言

正直予想以上にカンプノウで苦戦したように試合前の予想からは感じたが、セビージャの出来が良く仕方ないものだった。その中でもしっかり球際で競り合い踏ん張って勝利を収め、改めてバルサの勝負強さを見せた試合でもあった。今シーズンはもう一度国王杯の決勝でセビージャとビセンテ・カルデロンで対戦するが、この試合も簡単にはいきそうにない試合と、気持ちを引き締め直さなければいけないという警告を示す試合内容であった。

 
 

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