15/16リーガ第29節 3/12 バルセロナVSヘタフェ 試合評価

試合支配率

※赤色はバルセロナ、黒色はヘタフェ、白色は互角

20160312 ヘタフェ戦

・バルセロナ25分、ヘタフェ5分、互角60分

6得点目を決めた60分付近まではほぼバルサペースと言える試合支配だった。パスを回してヘタフェを自陣に下げさせ、自分達のゴール前で守備をする機会はほとんどなくピンチのシーンもほとんどなかった。60分からは途中交代もあり試合のペースが落ちていたが、試合終盤にもう一度スイッチを入れ直したりもして、無失点での大量得点の試合となった。

試合での問題点

このヘタフェ戦でも悪い所がほとんどなく、6点目を奪ってからチームとして落ちてしまったことぐらいだが、シーズン終盤で次の試合に向けて勝利が確定している状況で流して試合をする判断はそこまで悪い判断ともいえない。悪し時間帯も数分間あったが、すぐに立ち直っていたので問題ないテーマにも感じる。

試合での良好点

決定力という効率性をスアレス抜きでも発揮し、早い時間帯で勝負を決めた。オウンゴールやメッシのキックミスがムニルにつながって2点を奪うなどラッキーな感じもするが、ゴール前にしっかり選手が入ってきたとポジティブに考えたい。6点目を奪うまでは追加点の意識を常に持ち、相変わらずのドSっぷりも発揮していたのも高評価となる試合だった。

ここ数試合継続されている選手達の動き出しとポジションの修正能力が素晴らしい。パス回し時に多くの選手がボールを貰うために小さい動きや大きい動きを見せており、パスを出せるコースに常に余裕がある状況を作れている。最近では高い最終ラインの裏を取る飛び出しを意図的に行っており、そこにメッシやイニエスタのピンポイントパスもあってチャンスを演出できている。

あまり褒めることはないが、ルイス・エンリケの対戦相手を考慮したローテーションする術も完璧に近かった。次のアーセナル戦もあってある程度のローテーションは予想されたが、その中でも相手から勝利をできるメンバーをしっかり送っていた。37試合連続無敗記録も、ルイス・エンリケの選手マネージメント能力の高さを表している。鉄板メンバー以外も良いプレーを見せているのがルイス・エンリケの最大の手腕にも感じ、良いプレーを見せたらなるべく連続でスタメン出場させるなど、選手達をちゃんと見ているぞというメッセージが含まれているのだろうと推測。

ちょっと目についた選手

・バルセロナ

MFアルダ

オーバーヘッドでのゴールに、一応メッシのミドルシュートのパスを送って1ゴール1アシストを記録した。右SBがアウベスではなくビダルということもあって攻撃的にいけ、ここ数試合は高いパフォーマンスのプレーを見せている。アルダは足裏を使って自分の背後へのパスがとても好きで、それをとても得意としているということも完全に理解できる数試合でもあった。

FWメッシ

圧倒的な存在感を放ち、1ゴール3アシストを記録した。パスではいとも簡単に相手の裏を取るパスを中央から供給し、まるで将来にトップ下でプレーしている姿にも映った。パスだけでなくドリブルでも止めることが難しい存在となっており、この試合のMVP級の活躍は間違いなしだった。メッシが調子を上げてプレーすれば毎試合MVP級のプレーをするので、バルサファン的には安心感が出てきた。PKは“今シーズンのお約束”ということであまり触れずに・・・( ̄▽ ̄)

 

・ヘタフェ

FWワンデルソン

圧倒的なスピードを誇っており、試合開始数秒での突破でその片鱗をすでに見せていた。ヘタフェのチャンスにはワンデルソンのドリブル突破が常にあり、まだ21歳ということもあって将来というか来シーズンがとても楽しみな選手である。ヘタフェを残留に導き、来シーズンでの大躍進に期待できる選手に感じた。

最後に一言

あまり心配はいらない試合だとは思っていたがそれを遙かに超えた試合をバルサの選手達は演じた。今までMSNの活躍でバルサは勝利していたが、メッシ1人の調子がしっかり上がってくるとさらに強いチームへと進化を遂げた。リーガの試合を1つ消化して残りは9試合、まだまだ油断はできないがこのまま突っ走ってくれそうである。そして次のCL2ndレグの(少し騒がしい)アーセナルが、さらに騒がしくなるほどのフルボッコの試合に次も期待したい。

 
 

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