15/16リーガ第33節 4/17 バルセロナVSバレンシア 試合評価

試合支配率

※赤色はバルセロナ、黒色はバレンシア、白色は互角

20160417 バレンシア戦

・バルセロナ25分、バレンシア0分、互角65分

バルサが前半立ち上がりから猛攻をかけ、バレンシア相手に優位に立った。バレンシアが支配した時間はほとんどなく、言うならば試合終盤の速攻がはまった時間ぐらい。後は五分五分かバルサペースであり前半の0対2というスコアもそうだが、90分が終わり1対2という敗戦が受け入れられないぐらいバルサは勝てるだけの試合内容は見せた。今回のこのバレンシア戦に限っては敗戦したのが理解に苦しむ試合にはなった。

試合での問題点

今回のバレンシア戦では90分を通してよい攻撃を見せれていたわけではないが、良い攻撃を何度も見せて決定機も何度も作っていた。決定力に文句は言いたくないが、さすがにこれだけチャンスがあるなら誰かビシッと決めてくれよと思う試合だった。MSNが決めないとバルサは勝てず、このMSNが決定機で決めれないシーンが最近は目立つ。

ラスト15分のバレンシアが6バックにしたぐらいから、バルサの攻撃の形が見えなくなった。あれだけ引かれると攻撃できないのは分かるが、最近の相手の戦いから6バックも想定して攻撃の形を考えるべきかもしれない。6バックというスーパー守備的な戦い方だが、ここから残留争いをするチームと対戦する時に採用してくるシステムの1つかもしれない。何か対策を立てておきたい。

1失点した後のバルサの追い込まれた感が強すぎた。良い試合をしていただけに逆転までまだ時間はあると思われたが、選手達は明らかに時間を気にして焦りを隠せなかった。バレンシアの遅延行為にも苛立ち、冷静さを少し欠いたように見えた。今のバルサには王者のドッシリ感がなく、相当ネガティブなオーラがチームを支配していることが見てとれた。まだギリギリ自分達次第なので、切り替えて次の試合に挑んでもらいたい。

試合での良好点

今日のバレンシア戦ではSBのセルジ・ロベルトとアルバが積極的に上がり、サイドを使った攻撃が何度も繰り出せていた。ラストパスや最後のプレーで正確性があればゴールにつながっていたかもしれないが、そこまでの形は良い攻撃を見せた。サイドを変えて横に揺さぶる攻撃を見せる時間帯もあり、攻撃面では改善されてきた感が強い。

前半からやればできるバルサの姿がこの試合にはあった。前半はのんびり試合に入るのが最近のバルサだったが、この試合は前半立ち上がりから攻勢に出て得点を狙う良い姿勢があった。本当に前半15分までの時間に先制していれば、バルサのゴールラッシュの試合に変わっていたかもしれないと思える。先制点の怖さを知る試合結果となった。

ちょっと目についた選手

・バルセロナ

DFマスチェラーノ

守備ではバレンシアのドリブルや速攻をタックルで何度も防ぎ、攻撃では縦パスやサイドチェンジのパスと最も前線に良いパスを供給した。敗戦はしたがこの試合のバルサのMVP級の活躍間違いなしで、マスチェラーノの頑張りが結果に結びつかなかったのが残念。

DFセルジ・ロベルト、アルバ

サイドを広く使うためにSBの2人が積極的に攻撃し、斜めのパスから何度も裏を取るランニングも見せた。これこそバルサのSBの攻撃参加と思える攻撃であり、この攻撃を次の試合も継続して続けてほしい。攻めて攻めて攻めて、それでも負けたら仕方ないかなと思えるほど今日のバレンシア戦ではSBが攻撃に出た。

 

・バレンシア

GKジエゴ・アウヴェス

バレンシアのMVPと言えばこのGKジエゴ・アウヴェスで間違いなし。相性なのかバルサの前にはマラガのカメニ、ソシエダのルジ、そしてこのバレンシアのジエゴ・アウヴェスがよく立ちはだかる。この試合もその試合の1つで、ファインセーブで何度も失点を防いだ。飛び出すタイミングが素晴らしく、シュートを打つ選手にプレッシャーをかけるのが上手いのだろうな。

最後に一言

この試合の前に残りリーガ6試合でホームカンプノウの3試合では全勝を予想していただけにまさかの敗戦となった。リーガではビジャレアル、レアル・マドリード、ソシエダ、バレンシアと最後の難関の4連戦と思われたが、まさかの1分け3敗と勝ち点11を失った。これでアトレティコに勝ち点で並ばれて本当に余裕がなく、ここから残り5試合は全勝しかバルサの優勝はないだろう。次の試合から気持ちだけでなく本当に決勝戦となる試合に追い込まれた。今日のような試合を継続すれば勝てる確率は高く、この試合の攻撃性を継続して次の試合に挑んでもらいたい。弱気にならずにまだまだバルサのリーガ優勝は自分達が握っていることを忘れてはいけない。

 
 

1 Responses to “15/16リーガ第33節 4/17 バルセロナVSバレンシア 試合評価”

  1. K より:

    疲労はずっと心配していたんですがまかさここまで急にチームの調子が落ちるとは思いませんでした。
    現段階で首都の2チームと比べて10試合ほどこなしてる試合が多くて疲労は仕方ないかなとは思うんですけどここ4試合で勝ち点1しかとれなかったのは本当に驚きです(°_°)
    バレンシア戦を見ていてもブログで指摘されていたように選手はかなり焦っているように思いました。またベンチに試合の流れを変えれるような選手がいなくて鉄板メンバーと控え選手の差も気になります。
    そこで質問なんですがやはり外野が思っている以上にクラシコの敗退などがメンタルに影響をおよぼしてるんですかね?それとも疲労やメンタル以外にも不調な決定的な要因はありますか?
    またもしも今シーズン無冠ならルイス エンリケは解任される可能性はありますか?
    長々とすみません(_ _)

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