15/16リーガ第35節 4/23 バルセロナVSスポルティング・ヒホン 試合評価
■ 目次
試合支配率
※赤色はバルセロナ、黒色はスポルティング・ヒホン、白色は互角
・バルセロナ10分、スポルティング・ヒホン0分、互角80分
試合立ち上がりからヒホンの守備に苦労した感じがあり、それは前半の間ずっと続いた。後半になり55分ぐらいから効果的な攻撃を見せる機会が多くなり、その時間帯に2点目を決めて一気に試合のペースをつかんだ。最後はヒホンが少し前掛かりになったことで中盤にスペースが生まれ、そこをメッシが個人で生かして大量得点の試合となった。
試合での問題点
引いた相手の崩しが上手くいかなかった。サイドを使ってシンプルにプレーして相手のPA内に近づき相手のゴール付近ではいろいろやっても良いが、中盤の位置からの1発を狙ったスルーパスや中央だけでボールを回したりと効果的な攻撃が継続的にできたとは言えなかった。やはりシンプルにサイドにボールを預けるシーンがもっと多くあり、1人1人がボールを持つ時間を短くして相手のゴール前に近づくようにした方がチャンスを作りやすい気がする。
プレスと囲い込みが機能していたとは言えなかった。前線のメッシとネイマールがほとんど守備をせず囲い込みにはならず、プレスの人数が少ないことで中盤の選手のプレスも前に釣り出されたりしてうまく機能しなかった。チーム全員で守備をしているとは言えず、今日はヒホンだから少し助かった部分があったが強豪クラブならやられていた可能性はあった。
試合での良好点
少し前のバルサのゴール日照り感がなくなり、効率的にゴールを奪いMSNの決定力も戻ってきた感は出てきた。チームとしてMSNの連携面と個人技で得点を奪っている感じが今のバルサは強いが、それでも得点を奪ってしまうのがこの3人の凄い所。今シーズンも残り4試合となり、今シーズンはもうこの形しかなくないのかなとこの3人に賭ける。
ちょっと目についた選手
・バルセロナ
FWメッシ
このヒホン戦では中央寄りのプレーも多かったがボールを貰う前に動きを見せるシーンも多く、中央でのメッシの怖さを存分に発揮した。スルーパスを何度も通し、貴重な先制点も奪った。2得点後は中盤にスペースもありメッシの突破が目立ち、やはりある程度スペースを与えると簡単には止められないスーパーな選手だと感じさせた。
FWスアレス
2試合連続の4得点と爆発的な活躍を見せ、一応レアルのロナウドを抜いて得点王になった。バルサの今シーズン悩めるPKもしっかりと危なげなく2本決め、譲ったメッシも大満足だろう。最終ラインでの駆け引きで常に相手のDFラインの脅威になり、今のバルサに欠かせない選手になっている。次の試合も得点を奪ってバルサの勝利に貢献してほしい。
FWネイマール
バルサが2得点を奪った65分過ぎから少しずつネイマールらしいプレーも見られたが、前半の間は顔に覇気がなく試合に集中しているようには見えなかった。活躍出来なくても気持ちが抜けているネイマールは少なく、この試合では本当にネイマールの精神状態が心配になるほどプレーではなく気持ちの精彩を欠いていた。
・スポルティング・ヒホン
MFハリロビッチ
来シーズンの去就に注目が集まるバルサのカンテラのハリロビッチだが、本人はバルサでのプレーが希望という報道も。それならバルサに戻してMSNが残留するなら前線の補強をしないという選択肢もありかなとも思える。時よりキレのあるドリブルを見せていたが、まだまだプレー精度だったりボールを引き出す動き出しに難ありというのは否めなかった。それでもこの圧倒的な才能を他のチームに絶対に手放したくはない逸材。
最後に一言
試合内容から6対0は出来過ぎで、審判のPK3本もあってバルサが大勝したのは否めなかった。それでもしっかり勝利出来るだけの試合内容であり、中2日での連戦をしっかり勝利できたのは良かった。バレンシア戦からデポル戦、そしてこのヒホン戦とバルサのパフォーマンスは少しずつ下がっているのは否めなかったが、これはメンバー固定で中2日の試合が続いての“疲れ”のパフォーマンス低下であろう。ここからは週1試合のスケジュールになり、コンディション面でも整い強いバルサが戻ってくるとは思う。リーグ優勝まで残り3試合となり後はただ全試合勝つのみ<(`^´)>
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