15/16リーガ第5節 9/23 セルタVSバルセロナ 試合評価

試合支配率

※赤色はバルセロナ、黒色はセルタ、白色は互角

20150923 セルタ戦

・バルセロナ5分、セルタ20分、互角65分

ほとんどセルタペースで試合は進んでいた。バルサが試合を支配したのは後半立ち上がりから55分ぐらいまでの10分間で、3失点後はお互いにチャンスが生まれていたが、どこかセルタペースにも見えてしまう試合だった。チャンス数ではほとんど同じ数だったとは思うが、場面場面のプレーを切り取るとほぼ全てセルタが上回っていた。

試合での問題点

この試合では多くの問題点が発見できる試合となった。まず1つ目にアルバ不在時の左SB適任者がチームにいない。アルバが急遽招集リストを回避したことでマテューが左SBを務めたが、マテューの左SBはもう「完全にない」と感じさせるプレーの内容だった。対峙するオレジャナをフリーにし、セルタの右からの攻撃にやられ放題だった。4失点目の時もマークのズレで左サイドを独走されてのクロスと、バレンシア時代に左SBでバルセロナを脅威させていた姿はもう今はいない。

チーム全員で前からくるセルタ相手に、バルセロナはほぼ7人で守備をした。バルサの前線のプレスも捨てたものじゃないぐらいコースを限定するのに、この試合では何故か前線のプレスは皆無に近かった。ネイマールは中盤に下がって守備をしていたが、セルタのSBも上がったことで数的不利の状況を作られ、中盤でやられ放題だった。この試合ではチーム全員で必死にプレスをかけるセルタと比べて、バルサは前線がサボっていたように見えて仕方がなかった。メッシ含めチーム全員で前線からのプレスを見直す必要ある。バルサも前線からのプレスが生命線なのに、それをしなければ最終ラインで我慢して守るしかなかった。

セルタの前線からのプレスに為す術なく、良い形でのボール運びはほとんどなかった。中盤で苦労するのは分かっていたが、前線でもボールをキープ出来ずにボール支配所か、速攻を出すことも出来なかった。ロングボールをもっと使えばとは思えたが、スアレスがあれだけボールを取られれば意味はあまりなかっただろう。ブスケツを防がれイニエスタも激しいマークにあうと、ボールを前に運べないというのが現状の最大の課題ということが分かった。

チームの試合に対する姿勢は決して悪くはなかったが、もっと自発的に走ることが必要だった。多くの時間で敵に翻弄されたランニングであり、攻撃的なセルタを崩す為の走りが少なかった。セルタ戦では死ぬほど走ることは初めから分かっていたとは思うが、それを実践できなかった。

ルイス・エンリケにとっては思っていた以上にボールをコントロールできなかった試合だったに違いない。中盤にセルジ・ロベルトを出したことでボールの支配をラキティッチ以上に高めたいという狙いがあったのだろうが、あの試合展開なら結果的にラキティッチの方が上手くプレー出来ていただろうと感じる。セルタ対策で裏へのランニングを準備していたかもしれないが、そこまですらボールを運べなかった。引いてカウンターも出ず、前線の選手が前に取り残された最悪の試合展開となった。完敗だったことは間違いないだろう。

試合での良好点

1対4と大敗だったが、スーペルコパのビルバオ戦のようにそこまでの大差はなかったように感じる。1失点目はイーブンな試合展開の中、ノリートのゴラッソ気味とシュテーゲンの若干のミスからの失点であり、2と3失点目は明らかなDF陣のミスからの失点であった。セルタの得点効率が異常に高く、GKのセルヒオ・アルバレスが当たってしまったのがこの大差を生んだように感じる。

このセルタ戦での大敗は確かに痛いが、ポジティブに考えたいので、開幕から5試合を戦って4勝1敗なら満足できる勝ち点を獲得しているように感じる。アウェイでのビルバオ、アトレティコ、セルタと戦えばもっと悪い結果も考えられたと思うので、頭を切り替えて次の試合に切り替えたい。

ちょっと目についた選手

・バルセロナ

DFマテュー

今季からふてくされているようにプレーしているのはなぜなのだろうと感じてしまう。左SBに入ると突如に不安定になり、CB時のプレーの印象は完全に消えてしまう。やる気がないようにも見られ、顔から覇気がないのも気になる。元気がないマテューが今季は長く続いており、その原因は分からないが解決してほしい。もしそうでなければベルマーレン復帰後は、出番自体なくなりそうなパフォーマンスになっている。

FWスアレス

セルタ相手に前線でもっとボールをキープできると期待していたが、これが出来なかったのが自分の中では大きな誤算の1つだったように感じる。ことごとくボールを失い、プレスもいつも以上にかけないスアレスにこの日は全くダメな日だったと言わざるを得ない。審判に文句を言う前に走ってくれと思ったシーンが何度あったか・・・。

・セルタ

FWノリート

セルタの中盤にも良い選手はたくさんいたが、やはりバルサ移籍も騒がれているこの男をピックアップ。重要な先制点を奪い、左で攻撃の起点となり続けた。守備も含め走力で頑張り、自分の価値の高さをバルサ相手に証明した。

FWイアゴ・アスパス

今日は2得点を決め、シュートセンスの高さを見せつけた。ループシュートにコースを狙ったシュートと、シュートの上手さを見せた。裏へのランニングだけでなく守備での献身的なランニングが目立ち、素晴らしい走力を持ったFWと感じさせた。セルタの前線ではMVPだったに違いない。

最後に一言

苦しみながらも勝てるとは思っていたが、蓋を開ければ大敗に終わった。予想を超えての大敗だったが、僅差の負けも大敗も同じ勝ち点3を失ったに過ぎない。次のカンプノウではしっかり勝利をする為にも、体を休めて準備してほしい。心身ともに切り替えてラス・パルマス戦での良い内容の試合を期待したい。

 
 

1 Responses to “15/16リーガ第5節 9/23 セルタVSバルセロナ 試合評価”

  1. バル より:

    はじめまして。
    私もマテューが気になっていました。
    全くボールを追わない気がしますし、去年ゴールを決めた選手とは別人のようです。
    チームに馴染めないのでしょうか…移動中も一人ですしね。
    フランス人だから??物静かなのと覇気がないのは別物ですね。
    年齢的にもきついのかな、とも。
    献身的なプレイを見せてもらいたいものです。

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