15/16リーガ第18節 1/2 エスパニョールVSバルセロナ 試合評価

試合支配率

※赤色はバルセロナ、黒色はエスパニョール、白色は互角

20160102 エスパニョール戦

・バルセロナ10分、エスパニョール5分、互角75分

試合立ち上がりはエスパニョールの高い位置からかけるプレスに完全にバルサははまっていた。その後は徐々にバルサも相手陣内で試合を進めたが、エスパニョールの中盤の守りを正面から崩せたシーンは少なかった。後半序盤はエスパニョールのプレスをかわして完全にバルサペースだった。チャンスも作り得点も時間の問題かと思われたが、引き分けという結果とホームのサポーターの声援で、エスパニョールのプレスとコンパクトな守備が復活した。試合全体を通してほぼ互角の感じであり、バルサの方がチャンス数は多かったが、引き分けの結果も試合終了後には納得の感じがする。

試合での問題点

エスパニョールの守備がここまでコンパクトに守ってくるとは予想外だったが、エスパニョールの中盤の守備ゾーンにボールを出し入れしたパス回しが出来なかった。それが出来ていたらエスパニョールの足は試合終盤に止まっていただろうし、それまでに良い攻撃から得点も奪えていただろう。あれだけ選手間の距離が近い中盤の守備を真っ向から破るのは至難であり、バルサもサイドチェンジやサイドの飛び出しで何度もサイドから攻撃をしていたが、最終ラインでのエスパニョールの守備も粘り強く、得点チャンスはとても限られたものになってしまった。

試合での良好点

守備面ではとてもポジティブな集中した守備を見せた。エスパニョールの攻撃が迫力不足な所はあったが、それでもほとんどブラボまでシュートを届かせなかった。ゴール前で体を張った守備やプレスの守備はレベルが高かったので、これを集中して毎試合継続してほしい。ピンチは数回と守備では完璧に近かったと言える。

良い攻撃でエスパニョールの守備を崩せなかったが、選手達のこのダービーでの集中力は素晴らしいものがあった。この試合ではエスパニョールの頑張りと出来の良さで引き分けに持ち込まれたので、バルサ側はそこまで悲観するほどの試合内容ではなかった。選手達の姿勢や戦いぶりも満足いくレベルだっただけに、1点取りたかったというゲームであった。これからはビルドアップとパスで崩す攻撃に重点を置いて、もっと相手を崩せるサッカーに向かっていけば良い方向に向かっていくのは間違いない。

ちょっと目についた選手

・バルセロナ

DFアルバ

左サイドでスピードを活かした攻守でとても際立つ存在だった。もしもこの試合左SBがマテューだったらもっと苦労しただろうなと感じるほどアルバのプレーは光っていた。守備の良いカバーリングや出足の速いインターセプトがあり、攻撃でも左サイドを何度も駆け上がっていた。ミスがとても少ない選手だけにとても安心して左サイドを任せられる選手であり、バルサに不可欠な選手だと感じさせた。

FWメッシ

怪我から復帰して1か月と少しが経ち、その間に結石という病気もあったがコンディション面が上がってこないという印象を受ける。一瞬でトップギアまで上がるスピードが遅く、トップスピードも少し遅い。前半は中盤でボールロストも目立ち、激しいこの試合でメッシらしさが出たのは少なかった。ネイマールのコンディションが落ちるであろうこの1月2月はメッシとスアレスでバルサは勝利していくと読んでいたが、メッシの調子がもう少し上がらないとこの試合のように得点力が落ちる試合が出てくるかもしれない。

・エスパニョール

MFエルナン・ペレス

エスパニョールのこの試合の集中力と頑張りと走力を最も顕著に中盤で表していた選手。ネイマールへの挟み込みやアルバへの対応、右サイドで走りまくって無尽蔵のスタミナを見せた。ドリブル突破から左足のシュートを放つなど、攻撃でも走力を活かした縦への突破もあった。地味だがチームに1人欲しいしっかり走ってくれる選手だった。

最後に一言

試合前からバルセロナダービーでアウェイと言うこともあり簡単な試合とは思っていなかったが、最後は勝利してくれると信じていたが叶わなかった。メッシとネイマールのコンディションが前半戦の時と比べるととても鈍い感じであり、コルネジャのピッチコンディション含めて後方の7人は速いテンポで正確なパス回しが出来なかった。次はカンプノウでコパの1stレグの戦いになり、必ず勝利して2016年初勝利を飾りたい。

 
 

1 Responses to “15/16リーガ第18節 1/2 エスパニョールVSバルセロナ 試合評価”

  1. レト より:

    勿体ない試合と捉えることも出来ますが、
    それでも無得点で終わったことで今後はマンマークで対応してくるチームが増えるでしょうね。
    次の国王杯でエスパニョールの会長に牽制された主審が選手相手にどう駆け引きするかも注目したいと思います。
    むしろ退場者が出ないことで言い訳できなくて悔しがるような圧倒する試合を期待していますが。

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