15/16リーガ第25節 2/20 ラス・パルマスVSバルセロナ 試合評価

試合支配率

※赤色はバルセロナ、黒色はラス・パルマス、白色は互角

20160220 ラス・パルマス戦

・バルセロナ10分、ラス・パルマス10分、互角70分

前半は立ち上がりから30分付近まではラス・パルマス寄りの試合だった。前半残りのラスト15分間はイーブンの試合支配になった。後半はラス・パルマスの運動量も落ち始め、バルサが試合を落ち着かせた時間が長かった。後半終盤はまたイーブンな試合となりバルサはコントロールを失った。試合全体としては若干ラス・パルマス寄りの試合だった。

試合での問題点

あまりにもチーム全体の動きが鈍く、運動量も本当に少なかった。動きにメリハリもほとんどなく、体が重そうな選手が目立った。前線のMSNは連戦の疲れは分かるが、後ろの7人のうち前回の試合を休んだ選手が多かっただけに動きが鈍すぎる印象は強かった。ピッチコンディションや気候(暑そうだった?)など問題はあったような気はするが、ラス・パルマスの時間帯を作られた大きな要因だった。

中盤の守備が連動せずに中盤でボールを奪えずに、どんどん守備のラインを下げられてしまった。ブスケツ不在ではしばしば見られる問題であり、セルジ・ロベルトのポジショニングも経験不足によってまだ周りを確認しながらのポジショニングも多かった。この試合ではバルサ側の運動量の低さや、ラス・パルマスの中盤の人数が多かったこともあり後手の守備をするしかなかった。前線と守備ブロックが完全に分離されてしまい、セカンドボールを拾われまくった要因でもあった。バルサにはMSNにパスが通らない嫌なオープンな戦いを強いられてしまった。

最終的に1失点で終えたが後半終盤に3度ほどピンチのシーンがあり、前線の3人がほとんど自陣の深い位置に戻って守備をしない守り方は正解だったのか。この試合では結果的に追加点を奪えなかったり、ピンチを作られたりと結果論にも聞こえるかもしれないが、試合終盤に昨季のように守備固めの交代を起用しても良い気はする。前線の1枚を下げて中盤を厚くしたり、ダブルボランチ気味でしっかり守備ブロックを作ったりしても良いのでは。

試合での良好点

ゴール前に何度も侵入されラス・パルマスの攻撃を受けて低い位置での守備も目立ったが、エンリケバルサの特徴の1つでもあるゴール前での守備でなんとか踏ん張った。ピケ不在でライン統率など気になる部分はあったが、最後は体を張ってブロックしておりそういう点ではとても良かった試合だった。

ちょっと目についた選手

・バルセロナ

MFアルダ

とても運動量が少なく、戻るポジションに戻れていなかったシーンがあった。体がとても重そうに感じ、ルイス・エンリケも後半頭で下げたのはその原因が大きかったのだろう。中盤の守備のポジションで課題が見つかり、ここから修正してくれれば。

FWスアレス

攻守において中心となり、攻撃では裏への飛び出しやサイドに流れてボールを引き出して良い攻撃を見せた。少しスアレスにしては「アレッ!?」というシュートを外すシーンはあったものの、先制点と勝ち越しゴールに大きく絡んでバルサの勝利に貢献した。前線からの守備でも最もプレスをかけてやばいと感じたらサイドで守備もして、走る1面でもチームを助けてくれた。

 

・ラス・パルマス

MFジョナタン・ビエラ

同点ゴールのトリッキーなパスもあり、ラス・パルマスの攻撃を引っ張っていた存在であった。テクニカルな選手であり、見ていて楽しい選手の1人であり、相手にしたら厄介な相手になると改めて実感させられた。今夏にステップアップの移籍をしそうな選手。

最後に一言

選手達は連戦による体の疲れなのか、対戦相手がラス・パルマスと言うことで若干のモチベージョンの低下なのかは分からないが、試合内容としては良い試合ではなかった。最終的に勝利出来てしっかりミッションはこなしているが、次のCLのアーセナル戦に向けて不安な1面でもある。でも今シーズンの後半戦のバルサは悪い試合の後に良い試合が出来たりとプレーを見てみないと分からない1面もあるので、短い期間だが心身ともに休んで次の試合に期待したい<(`^´)>。

 
 

4 Responses to “15/16リーガ第25節 2/20 ラス・パルマスVSバルセロナ 試合評価”

  1. バルファン より:

    要望

    チャンピオンズのノックアウトラウンドが始まりますし ここで一つどうでしょう 皆さん思い思いに試合のレーティングをしては如何でしょう?人それぞれ感じ方は違うので もしかしたら盛り上がるかもしれまん。全員分でなくてピックアップでも良いと思います。簡単な短評つきなら尚良いと思います。
    ご検討を。

    早速この試合を例に私のレーティングと短評を。目についたバルサの選手だけピックアップしてみました。

    スアレス 90点
    何回か外したが決定的な選手

    ラキティチ 80点
    相変わらずの攻守の貢献

    アルダ 75点
    アトレティコでやっていただけあってタッチライン沿いのプレーは秀逸。局面では良いので試合を通して活きるかが課題。低い位置ではアルダが張って、アウベスが中に入った方が良いと感じます。確実に運んでくれる気がします。

    アルバ 85点
    ラインを上げられず失点してしまったがマークでついて行って勢い余ってしまった。あのヒールでのラストパスは偶然合ってしまっただけ。仕方ない。先制点をアシストし相変わらずの攻守のクオリティ。

    セルジロベルト 70点
    解説の城が言うほど悪くはない。
    もう少し自分で運んでも良いと思ったが終始ポジションを動かなかった。ドライブ出来るのが当選手の特徴なのでピホーテでは良さがでないかもしれない。そつなく無難にこなしブスケツの代役は果たした。

  2. コクー より:

    以前に質問を取り上げてもらいながらコメントできずに時が過ぎ、気まずくて閲覧のみですが、いつも更新楽しませてもらってます。さて、今節は優勝に向けて大きく前進した訳ですが、内容は…。レバンテ戦同様に残念な試合でした。仰る通り、中盤がスカスカ。セルジロベルトに責任を押し付けたいところですが、アルダが開き過ぎているように感じました。彼は左の方がいいんですかね?

  3. バルファン より:

    レバンテ戦でも感じましたが降格圏のチームとの試合とは思えないですよね?コンパクトな布陣から細かくボールを繋ぎフィニッシュまで持って行く。セカンドボールも拾いまくり押し込んでいく。守備はコンパクトだがアトレティコほどスプリントする訳ではないので少し甘い が、マイボール時に果敢に仕掛けられる点は同じ。何だかんだ言ってリーガのレベルは高いと思いますよ。これでもっと中東や中国の資金が入ったり 放映権の再分配をすれば凄いリーガになります。
    あと試合を見て気になったのはメッシの強引な中央突破。
    あれが出来るのは調子の良い証拠だが仕掛ける位置が低い。
    二列目を自分で突破してネイマールにというアイデアだろうが、真ん中で引っ掛けられるともろにカウンター喰らうし、そのパワーは最終ラインの突破に使って欲しいと思いました。
    アルゼンチン代表でやる低い位置から運んでライン突破と似ている。
    チャビがいた時はやらなかったので、その辺ですかね?
    相手が凄かっただけで悲観するような内容ではないですね。
    スアレスがアレを決めてくれればもっと楽になったでしょうし・・・
    しかしほぼアフリカから中二日でロンドンはキツい。

  4. レト より:

    バイエルン戦の2ndレグでも感じたことですが、
    選手は完全に次の試合に気を取られて流しているように見えましたね。
    後半に44のブロックを作ってからはそれなりに守れるようになりましたが、
    それでますます受け身になってしまった印象も。

    アーセナルは逆に猛ラッシュを見せながら2部相手にスコアレスドローに終わりましたし、
    次の試合で勝てさえすれば単なる消化試合として忘れられるのですけど。

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