15/16リーガ第30節 3/20 ビジャレアルVSバルセロナ 試合評価

試合支配率

※赤色はバルセロナ、黒色はビジャレアル、白色は互角

20160320 ビジャレアル戦

・バルセロナ5分、ビジャレアル5分、互角80分

前半立ち上がりは多少ビジャレアルペースだったが、そこからはほぼ互角の試合となった。後半はバルサペースから始まり徐々にビジャレアルペースになり、ビジャレアルは同点に追いついたことでバランスを意識して試合はまた互角の拮抗した試合となった。中盤での激しいしのぎあいがあり、ミッドウイークに両チームとも試合があったこともあり、試合最後は疲れが見える選手が多かったタフな試合となった。

試合での問題点

アルダ起用時のバランスがイマイチ理解できなかった。このビジャレアル戦ではネイマールがいつも以上に中盤の守備に参加しており、イニエスタ起用時にはイニエスタが守るスペースをネイマールが下がって守っていた形もしばしばあった。基本的にアルダは攻撃から守備への切り替えが遅く、ここは戦術面やバランスと言うよりもアルダ自身で改善しなければいけない問題のように思える。アルダの攻撃力を活かす作戦なら、シンプルにアルダをウイングで起用する方がアルダもプレーしやすいだろう。

珍しいルイス・エンリケの積極的な交代が10分近い混乱を招いたように思える。54分と56分と早めの交代を切ったルイス・エンリケを結果だけ見て批判しているが、次のクラシコを意識してピケを早く下げたことでビルドアップで安定感を失い、アウベスが初めて絡んだプレーのボール処理の誤りからデニス・スアレスのドリブル突破を許して反撃の1点目を与えてしまった。結果的に勝利を確信するのが早く、途中交代が裏目になってしまったことは否めなかった。あの時間帯にビジャレアルが連続でシュートを打っていたこともあり、もう少しルイス・エンリケらしく交代を我慢しても良かったのかなとは思える。自分も後半立ち上がりの5分間のバルサの華麗なパス回しで勝利を確信してしまったが、ビジャレアルは甘くなかったと大きく反省すべき点だった。

試合での良好点

2点を追いつかれての引き分けに追いついた試合よりもイメージ的には悪いが、どちらも結果的には引き分けなのでそこまで悲観的にならなくても良いだろう。試合への入り方は緩さを感じたが、しばらく経ってバルサの普通の姿があり選手達は全員よく戦っていたとは思う。最後に逆転は出来なかったが何度かチャンスは作っており、ビジャレアルの出来の良さと粘り強いサッカーの前に勝ち切れなかったと考えれるだろう。バルサの出来が滅茶苦茶悪い試合だったと言うのではなく、対戦相手のビジャレアルを褒めるべき試合だった。

ちょっと目についた選手

・バルセロナ

DFマテュー

この試合では結果的にバルサのアンラッキーな存在となり、同点ゴールとなるオウンゴールをしてしまった。ビルドアップ時にもボールを奪われたりと出来が良かったとは言えないが、それでもゴール前で相手のクロスを跳ね返したり、後ろのスペースをカバーしたりとその他の仕事はしっかりこなしていた。1つや2つの大きなミスでマテューへの期待を諦めてはいけない。

MFラキティッチ

貴重な先制ゴールを決め、この試合では中盤でバルサの中で1番の活躍を見せた。ゴール前へも侵入しながらしっかりバランスを取り、メッシの動いたポジションを埋める為にサイドに開いたりとここまで気の利く選手はそこまでいないだろう。イニエスタがいればビジャレアルの中盤の制圧も出来たのではないかと思ったが、ラキティッチは完全に相手より対等以上に戦えていた。

 

・ビジャレアル

MFデニス・スアレス

スピードに乗ったドリブルでバルサの守備陣を何度も翻弄し、ビジャレアルの反撃ののろしとなる先制点を演出した。この試合のプレーを見て来季のバルサでのプレーを楽しみにする人は多いだろうが、イニエスタ、ラキティッチ、アルダ、ラフィーニャ、セルジ・ロベルトのいる中盤でどれだけ出番が与えられるかは現実問題にあるだろう。

最後に一言

2位のアトレティコが前日に敗戦していたこともありこの試合に勝利すれば、優勝に向けて圧倒的なアドバンテージを掴めると思われたが結果は引き分けという悔しい結果だった。バルサのリーグ優勝の優位性は揺るがなかったが、数試合コケれば追い込まれるだけに改めて1試合の大切さとリーグ戦の難しさを体感するものとなった。次の試合はレアル・マドリードとのカンプノウクラシコであり、バルサファンの中では余裕をこいている人もいるがこのビジャレアル戦よりも難しい試合になるのは間違いないだろう。まずは代表ウイークで誰も怪我せずにバルサに戻ってくることを祈り、しばらくバルサの戦いはお休みとなる。

 
 

1 Responses to “15/16リーガ第30節 3/20 ビジャレアルVSバルセロナ 試合評価”

  1. レト より:

    ロベルトの右SBは攻撃に全く貢献できていませんでしたが、それでも起用したのはビダルの守備が信用されていない証拠でしょうね。
    マテューは最近は持ち直した印象でしたが、シーズントータルで見れば失態が目立ち、やはり左CBの入れ替えは急務だと思いました。
    途中交代はブスケツを下げてマスチェラーノをアンカーにした方がカウンター対策として有効だったかもしれません。
    ブスケツとマテューはスピード負けしてましたからね。

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