15/16リーガ第32節 4/9 レアル・ソシエダVSバルセロナ 試合評価

試合支配率

※赤色はバルセロナ、黒色はレアル・ソシエダ、白色は互角

20160409 レアル・ソシエダ戦

・バルセロナ0分、レアル・ソシエダ5分、互角85分

上記のグラフでは互角気味にしているが、ソシエダがバルサの長所を消してソシエダペースと言える試合だったかもしれない。ソシエダも枠内シュート1本で1得点と攻撃では出来過ぎ感は否めないが、アノエタではバルサは何かがおかしいという歴史が続いた試合であった。バルセロナがペースを握った試合ではないが、試合後のルイス・エンリケが言うように敗戦するほどの試合でもなかったように感じる。引き分けが妥当だとは思うが、苦しい試合でも勝ってきたこともあるのでこういう不思議な試合もシーズンにはあるよねといった試合結果となった。

試合での問題点

試合序盤のバルサの僅かな緩さが、ソシエダに得点を与えてしまったように感じる。失点シーンのシャビエル・プリエトのクロスを蹴られる前に左SBに入っていたセルジ・ロベルトがもっと激しく寄せていればクロスを上げられなかっただろうし、ピケもしっかりマークを付いていればあそこまでフリーの状況で頭で決められることもなかっただろう。どこかバルサはほんの僅かふわっと試合に入った感じが受けられる。

もう数試合続くメッシが中央に入ることでサイドを使えずに中央の攻撃に偏りすぎな部分は大きな問題点となっている。いやむしろ、“サイドを使えず”と言うよりも「サイドを使おうとしないバルサ」の攻撃が問題で、中央を崩そうとするならサイドを上手く使わなければいけないのは恐らく小学生でもわかるほどのことが実践できない。このことは質問もあったので明日の記事で詳しく書くつもりです。

バルサのコンディション不良が言われているが、そんなの言い訳に過ぎないと気付かなければいけない。バルサでは試合に出ていない選手が多くいてその選手達は疲れをほとんど持っておらず、疲れて主力が良いプレーが出来ないなら大袈裟な話11人全員入れ替えても良いのではないだろうか。特にメッシとネイマールは試合に出たがりでベンチに座るのが嫌なのだろうが、良いプレーが出来ないならアルダやセルジ・ロベルトを入れて中盤を厚くするなど対処しても良いかなとは思う。特別扱いが少し度を越えすぎて、その選手達に甘えが生じているように見える。ルイス・エンリケはファンからの批判覚悟でも、思い切った采配をする時が来ているのかもしれない。

試合での良好点

ラフィーニャが復帰して交代枠3枚を使えることがチームの状況としては良くなった。基本的に中盤の選手の入れ替えしか交代策はないが、それでも多少の変化は起きるように感じられる。

ちょっと目についた選手

・バルセロナ

MFイニエスタ

後半頭から試合に入り、やはりバルサにはイニエスタがいないとダメだと感じさせる試合だった。攻撃のリズムとタメを作れる選手で、試合に出てからの存在感は際立っていた。そんなイニエスタもベテランとなり全ての試合に出場は難しくなり、この試合も本当なら休む試合だったはずだが予想以上に長い時間ピッチに立ってしまった。

FWメッシ

中央に入るのを本当にやめてくれと思うほど、中央に入ってくるその姿がバルサの不調の大きな要因に感じる。代表明けのメッシが中央に入るようになってからバルサの試合内容も落ちており、さすがにメッシ自身も気付いているはず。それなのに中央に入ってきて、それのどこにチームにメリットがあるかが本当にわからない。監督の指示かメッシ自身の判断かは分からないが、どちらにせよさっさとやめるべき形で間違いない。

 

・レアル・ソシエダ

MFオヤルサバル

ソシエダを勝利に導く得点を奪い、左サイドでとてもハードワークが目立った選手。ソシエダのハードワークを代表する選手で、まだ18歳ということでこの先も活躍してくれれば面白そうな若手選手である。

最後に一言

試合内容だけ見ればバルサが敗戦をするほどではなかったと思うが、アノエタの呪いにかかってバルサは敗戦してしまった。攻撃の仕方や形が悪くなっており、この試合単体で敗戦したよりもチャンス数が少ないことの方が心配な点となっている。次はCLのアトレティコとの2ndレグの試合であり、ここでCL敗退すると一気にチームの状況は終わる気もするだけに、何が何でも準決勝進出を決めなければいけない試合となっている。

 
 

コメントを残す

このページの先頭へ